小選挙区制度の狙いは、政権交代可能な二大政党制が出来るというところにあった。
しかし、自民・公明の選挙互助会システムは、小選挙区制度の中で生き残るには最善の策であろう。
ところが、一方の野党は一本にまとまれば勝てるのに多党分立して主導権争い。
よほど「鶏口となるも牛後となるなかれ」が好きなようだ。
京セラの創業者の稲森和夫さんは、元民主党の代表者だった前原誠司氏に次のように語ったという。
「自民党がすべて悪く、お前たち民主党がすべていいわけではない。競争が無いといけないから応援している」
全くこの通りだと思う。
自民党の支持率は大体3割程度だから、残りの大多数は自民党を支持しているわけではない。
ところが議席数では自民党が絶対安定多数を有しているから最後は数で勝負がつく。
さらには野党の中には国民民主党のように自民党にすり寄る政党も出てくる。
政治は「権力闘争」である。
野党の選挙協力は野合であるなどと言う批判に屈してはならない。
自民党と公明党の「選挙互助会システム」は野合以外の何物でもない。
最近、公明党の支持母体創価学会の佐藤浩副会長が自民・公明の候補者調整をめぐって暗躍しているという。(3万人のための情報誌・選択)
少しやりすぎではないか。
保守は自民で立憲はリベラルなどと言うくくりはもう時代遅れだ。
どちらの政党(あるいはどちらの勢力)が、国民生活に目配りしているのか、が選択の基準になる。