渇しても盗泉の水は飲まず
孔子は「盗泉」という名前の泉を嫌い、のどが渇いてもその水を飲まなかった。
どんなに困窮しても、決して不義はしないということのたとえ。
自民党はパーティ券裏金問題を、
「政策活動費」をもらったことにしてケリをつける意向だ。
「政策活動費」というのは、盗泉の水を飲んだ安倍派や二階派の議員にとって極めて便利な仕組み。
何故便利かというと使途公開の義務がないのだ。領収書などを集める必要がない。
民間の会社では「使途不明金」(使い道のわからないお金)などを出そうものなら厳しく問われる。
一時的には経理部であり、最終的には税務署だ。
ましてや「使途秘匿金」(意図的に表に出したくないお金)の場合、
法人税は40%増しだ。
票がカネで買われていたとしたら民主主義への冒涜であり侮辱だ。
野党は肉を切らせて骨を切る覚悟で、今国会に向かうべきだ。
野党の中にも自民党からカネが流れているのではないかと噂されているところがある。
根も葉もない噂とも思えない。
二階幹事長の時代にこの「政策活動費」を50億円も使っていた。
茂木幹事長は10億円だ。
ほんとうにふざけた話である。
孔子は次のようにも語る、熱けれども悪木の陰に息(いこ)わず
悪木の陰で盗泉の水を飲んだ議員はもとより、利益誘導政治という水を飲んでいる企業・団体なども同罪であろう。