まず目につくのは、無投票で当選する市町村長や市町村議が増加したことと、投票率がじりじり低下していることだろうか。
この流れを作り出しているものの底流にあるのは、地方において人口の減少と高齢化が進んでいることだ。
この流れは当分止まらないだろう。
「地方創生」などという聞こえの良い言葉があたかも特効薬のように喧伝されるが、その実態は、自公政権が財布の紐を握り続けて地方に補助金をばら蒔き、地方が自立できないようにしている。
そしてその地方にもがっちりと利権構造が出来上がっており、利権と集票はバーターの関係にある。
自民党の強さはこの利権構造をがっちりと維持していることにある。
野党が少々挑んでも跳ね返されてしまうのだ。
今回の統一地方選において立憲民主党は健闘したと思う。(出来上がってまだ1年半程度だ)
しかしなぜか、枝野批判が増加している。ちょっと奇異な感じだ。
道府県議選 17指定市議選 市議選 (当選者数)
自民党 1157 315 685
立憲民主党 117 94 197
国民民主党 83 32 95
(立民+国民)(200) (126) ( 292)
枝野幸男が野党同士の数合わせに対し頑なに拒否して、足元を固めることを優先したのは正しいやり方である。
自民党の底辺の厚さを視よ!この厚さは一朝一夕で出来上がったものではない。
1955年の保守合同以来営々と築いてきたものだ。
この厚さに対抗するために数合わせで一緒になってもたかが知れている。
自らも厚い基盤づくりに励まなければならないのだ。(草の根の民主主義を貫くしかあるまい)
地方はいつまでも中央からのミルク補給に頼っていてはいけない。
如何に自立できるか、知恵と汗を絞らなければならないのだ。
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