アメリカ外交の基本的パターンは、
①敵の敵は味方である ②自らの地位を脅かすものは徹底的にたたく
トランプはこのアメリカの基本をストレートに表現しているのだと思う。
「和を以て貴しとなす」を千年以上基本理念としてきた日本人にはなかなか理解しがたい。
しかし、「ぼーつっとしていたら」ちこちゃんに叱られるのだ。
バブル崩壊以来、日本はもはやアメリカの足元を脅かす敵ではなくなった。
だから日本に対して奇妙にやさしい時代が続いているが、甘えて虎の尾を踏むと逆襲を食らう。
日本製鉄によるUSスチールの買収などは要注意だ。
日本国内の製鉄所をリストラしてUSスチールの買収に全力を注ぐなどと言うのはどうなんだろう?
いささか疑問である。
中国はバイデン政権下でかなりうまく立ち回ったように見える。
その証拠に、2024年度の貿易黒字は9921億ドルの過去最大となった。
その黒字の三分の一は米国だ。
ところがトランプ次期大統領はすべての中国製品に60%の関税を課すと脅しをかけている。
もしそうなれば「血で血を洗う抗争」になりそうだ。
そこで中国は日本に急接近して来た。喜んで近づきすぎるとやけどする。
間合いを間違わないように対応すべきだろう。
必ず全きを以て天下に争う 孫氏
相手を傷めつけず、無傷のまま味方に引き入れて、天下に覇を唱える。