行雲流水の如くに

「出羽守」も時には必要だーー日本再生のためには

「出羽守」というのは、江戸時代の役職名で出羽地方(現在の山形県と秋田県)を治める役人を指した。

転じて、海外の文化や制度を過度に称賛し、「ヨーロッパでは」とか「アメリカでは」こんなに進んでいるが、「日本はこんなに遅れている」という人たちを揶揄する言葉。

しかし日本が欧米に遅れていると考えて素直に学ぼうとした時期が、明治維新と戦後の20年~30年代だろうか。

このような「追いつき、追い越せマインド」の時、日本人は素晴らしい力を発揮する。

 

ところが日本のパワーが頂点に達し(慢心が極まり)バブル崩壊したわけだ。

しかし負けた以降も「日本はこんなにすごい」などと虚栄心の塊になり、よせばよいのに韓国や中国叩きに精力を注ぐ。

相手が弱いうちはそれで満足していたのだろうが、彼らはじりじりと力をつけ今や日本を追い越した。

そして経済力はもとより様々な指数で世界標準から遅れてしまった。

まさに日本というガラパゴス島だ。

 

日本に今必要なことは「虚心坦懐」だ。

受験勉強などで壁にぶち当たったとき、「中学1年生の教科書を読みなおせ」という教訓がある。

政策云々という前に、人間精神の立て直しが必要だ。

「国を挙げて真面目に立ち直れ」


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