トランプ大統領の出現で、アメリカ社会の中に分断が生じた。
さらには「アメリカファースト」を標榜してEUや日本などの同盟国(民主主義国家)をも軽んじた。
そしてパリ協定やイラン核合意からも離脱し、世界協調のトップリーダーの地位も放棄。
こんなありさまだからバイデンに変わって「ほっとしている人」が大部分だろう。(特に西側陣営)
バイデンは頭はあまり良くないようだが人柄がよい。(普通の人だ)
一方のトランプは、「頭の中は、壊れた家具がごちゃ混ぜに詰まった屋根裏部屋のようなものです」ポール・クルーグマン
オバマ大統領がバイデン副大統領に求めたものは、
〇豊富な人脈を活かすこと 〇直言してくれること だったという。
では大統領就任後のバイデン戦略はどうなるか?
国際協調路線に戻ってくる
地球環境問題に真剣に取り組む。この部分では中国とも手を結ぶだろう。
日本が生半可な対応に終始すれば軽蔑の対象に。
菅政権の「脱炭素2050」の本気度が問われるが、具体的な裏付けなし、単なるスローガンに終わるだろう。
電力を中心にした日本の環境産業の技術力が試される。いつまでも原子力に頼ると世界の潮流から遅れる。
再度同盟国(EUや日本・韓国・オーストラリアなど)との連携を重んじ中国と対峙する
トランプのように予想もつかないことを突然言い出すのではなく、対話重視で実務者協議を重んじるだろう。
日本は外務省のパワーアップが必要。
日本と韓国の不仲は容認しないだろう。何らかの仲介を行う。
外交はバイデンが中心になって、オバマ時代から気心の知れた側近で固める。
世界戦略(あるべき世界観)の無い菅義偉で大丈夫だろうか?
今のような中国の居丈高な外交は友達を無くす、修正せざるを得ないだろう。
習近平はやや調子に乗りすぎた。(香港問題)
強気な外交せざるを得ないくらい内部から不満が沸き上がっているのだろうか?
中国の弱点は、
「我が国の製造業における突出した三大問題点は、イノベーション能力と革新のコア技術が弱く、基礎技術(多くの先端技術分野に共通する汎用性の高い多目的技術)に欠けており、資源の浪費と環境汚染が甚だしいことだ」中国工程院柳百成
コロナ対応で目一杯の菅政権の前途が危ぶまれる。
改ざん、隠蔽、破棄が、体質化し顔からにじみ出ている。
この8年間多くの問題点に真正面から立ち向かわずに逃げまわったつけが2021年度に一挙に噴出しそうだ。
よほど「褌を締め直す」必要がある。それこそ「真剣勝負」の年になるだろう。