自民党は通常国会で立憲民主党から出された不信任案を否決した。
造反して賛成に回った議員はいなかったので、全員が岸田首相を信任したということだ。
ところがその舌の根も乾かないうちに「岸田下ろし」が始まった。
自民党というところは、通常の常識が働かない処らしい。
自民党を菓子折りの上げ底のように下から支えている公明党はどう出るか?
「同じ穴の狢と思われたくない」と自民党を袖にするような風情だったが維新が自民党ににじり寄ると急旋回だ。
同じ巣穴に同居しているようなものだから、国民からは「同じ穴の狢」と見透かされている。
暗闇からぬっと現れたのが前首相の菅義偉だ。
首相の時に岸田文雄から引きずり降ろされたことを「恨みに思っている」
車から降りるときの表情は「腹に一物背に荷物」
このタイプを怒らすとけっこう怖い。
基本的には岸田下ろしの中核になるが陰に回る。
もう一人、人形浄瑠璃の人形遣いのようなタイプが麻生太郎だ。
この人は黒い頭巾より山高帽の方が好きのようだが。
岸田首相にさんざん虚仮(こけ)にされたのだが袖にするところまで行っていないようだ。
偽悪者ぶっているが案外善人なのかもしれない。
いま、岸田を切るには忍びないというところか。
しかし自民党のこんな茶番を何回見せられてきたことか。
(自民党総裁選でテレビをハイジャックするという手法)
もういい加減にしてほしいものだ。
誰も責任を取らないという自民党の根本的な体質が変わらない限り、誰がなっても一緒だ。