先日、歯科診療のため病院を訪れていつものように健康保険証を出した。
受付の女性が、「マイナカードをお持ちですか」と聞いてくる。
「今日は持ってきていない」と答えると、「来年7月の有効期限が来ると使えなくなります」
(私は後期高齢者医療制度に加入している)
そこで困らすつもりはなかったのだが、「マイナカードで診療する人はどれくらいおりますか」と質問してみた。
はっきり答えることができなかった。おそらく厚労省あたりから利用率アップの要請が来ているのかもしれない。
だいたい、今の保険証でなにも不便を感じていない。
ところがマイナカードになると毎回カードを出して顔認証をする。
写真写りが悪いとはねられて大騒ぎになるようだ。
デジタル化そのものに反対はしないが、なにがなんでもマイナカードを使わせて現行の保険証を廃止するのはやりすぎだ。
タイミングよく立憲民主党が、
現行の「保険証廃止延期法案」を衆議院に出した。
山梨県で実際に医療に従事している中島克仁議員の趣旨説明はもっともだと思う。
「国民の皆さんの健康保険証は健康・命のパスポートであり、13%余りの利用率を考えれば国民皆保険の前提を覆してしまう。本法案の意義を与党にも受け止めていただき現行の保険証存続のために一刻も早い法改正を目指したい」