アメリカのジャズベーシスト、チャールズ・ミンガスのアルバム。録音自体は1957年ですが、リリースされたのは1962年の作品です。
ミンガスがメキシコのティファナを旅したときに受けたインスピレーションをアルバムとしてまとめた作品。
演奏メンバーは以下の通り。
Charles Mingus - bass
Jimmy Knepper - trombone
Clarence Shaw - trumpet
Curtis Porter - alto saxophone, tenor saxophone
Bill Triglia - piano
Dannie Richmond - drums
Ysabel Morel - castanets, vocals
Frankie Dunlop - percussion
Lonne Elder - vocals
「Dizzy Moods」や「Los Mariachis (The Street Musicians)」でミンガスらしい素晴らしいグルーヴが聴けるほか、感傷的で甘い「Flamingo」も必聴の作品となってます。
カスタネットの音で始まりロニー・エルダーのヴォーカルがのるエキゾチックな「Ysabel's Table Dance」は本作を象徴する楽曲。
爆走するかのようなエネルギッシュな演奏の中に、各人のソロが挿入され静と動が見事な楽曲となっています。
全5曲が組曲のようにまとまっており、アルバム全体に統一感を持たせていることも魅力。
ミンガスは社会的・政治的なメッセージを楽曲に持たせることで有名ですが、本作はそういった要素はほとんどなく親しみやすい作風に仕上がっています。
【トラックリスト】
1. Dizzy Moods
2. Ysabel's Table Dance
3. Tijuana Gift Shop
4. Los Mariachis (The Street Musicians)
5. Flamingo
Ysabel's Table Dance
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