アメリカのロックバンド、ピクシーズの2ndアルバム。
シュールで皮肉めいた歌詞と疾走感のあるギター、そしてブラック・フランシスの絶叫ボーカルが特徴。
ポップなんだけどどこか異質。
捻じくれ過ぎて逆にストレート。
余裕がないような、むしろあるような。
そして心を搔き回した後、掴んで離さない作品です。
ピクシーズはニルヴァーナやウィーザー、レディオヘッドなど後進のバンドに多大な影響を与え、オルタナシーンの発展に大きく貢献することになります。
【トラックリスト】
1.Debaser
2.Tame
3.Wave of Mutilation
4.I Bleed
5.Here Comes Your Man
6.Dead
7.Monkey Gone to Heaven
8.Mr. Grieves
9.Crackity Jones
10.La La Love You
11.No. 13 Baby
12.There Goes My Gun
13.Hey
14.Silver
15.Gouge Away
Debaser
ピクシーズの代表曲であり、オルタナティブ・ロックを象徴する曲の一つ。『Debaser』とは『品質や価値を下げる人・人格や評判を貶める人』といった意味。
【歌詞】
ハマった映画があるんだ 分かってほしい
眼球をスライスする 分かってほしい
女も素晴らしいんだ 分かってほしい
あんたについては知らないけど
でも僕はアンダルシアの犬
アンダルシアの犬なんだ
アンダルシアの犬
アンダルシアの犬さ
大きくなったらなりたいな
ディべイサーに(ディベイサー)
貶める人に(ディベイサー)
堕落した人に(ディベイサー)
品位を落とす人に(ディベイサー)
道徳の欠片もない人に(ディベイサー)
ディベイサーに(ディベイサー)
ハマった映画があるんだ アハハハ、ホー！
眼球をスライスする アハハハ、ホー！
女も素晴らしいんだ アハハハ、ホー！
あんたについては知らないけど
でも僕はアンダルシアの犬
アンダルシアの犬なんだ
アンダルシアの犬
アンダルシアの犬さ
(ディベイサー)ディべイサー
(ディベイサー)貶める人
(ディベイサー)堕落した人
(ディベイサー)品位を落とす人
(ディベイサー)道徳の欠片もない人
(ディベイサー)ディベイサー
【余談】
この楽曲はルイス・ブニュエルとサルバドール・ダリによって制作されたシュルレアリスム映画『アンダルシアの犬』をモチーフとしています。
作中に目玉をカミソリで切り裂くシーンがあるのですが、歌詞にある『Slicing up eyeballs』はそのシーンからきています。
歌詞に登場する『un chien andalusia』は『アンダルシアの犬』のことを意味します。
