メイサと7人の外国人たち

アラサー元お水とキャラの濃い外国人達の冒険記

思ってた通りになった話③

2019-06-01 16:10:22 | アイアン
カフェを出たアイアンは、私に言った。



「メイサ、ゲートをくぐる時は俺とちょっと時間差で入ってね。
同僚が見たら変だと思うからさ」

「はいはい」

「で、俺はちょっと前に中に入るから、それから俺のあとついてきてね。
シャワールームは地下にあるからね」

「ちょ、ちょっと待った!!!」



歩きながらアイアンは、また背を折って私に耳そばだてた。



「あのさ、もっとゆっくり言ってくれないとわからないよ。
それ大事な話なんでしょ?」

「Oh sorry! Did I talk too fast!?」

「そうだよ」

「OK. 俺が言ったのはね……」





と説明されながら、彼の働いている会社の入ったビルについた。
それはこの街の中心地にある綺麗でデカイところで、
アイアンがこのビルで働いているというのは、
ある意味彼の能力を反映しているように見えた。

そんなしっかりしたビルには当然総合受付があり、彼はそこで何やら自分の部署とか
色々説明していた。
私はあまり近くにいてはいけないのではと思い、ちょっと離れたところで彼を見守っていた。
ふとアイアンが振り返った。




「メイサ、君の名前、苗字ごと受付嬢に教えてくれる?」

「へっ!?あ、はい……」




と言って私は受付に向かった。
紙に私の苗字を書くと、受付嬢は私にもビルに入るように言ってくれた。
私は厳重な(?)キーシステムをくぐり抜け、アイアンの後を追った。
一緒にエレベーターで地下に降りると、
そこには確かに、シャワールームが並んでいた。





続きます!


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