メイサと7人の外国人たち

アラサー元お水とキャラの濃い外国人達の冒険記

俺とドライブデートしようよ

2019-06-29 06:45:32 | アイアン

「どうしたら俺は君を満足させられるの?」


私はまた無表情に戻った。



「あなたじゃ無理よ」

「なんで?」

「感情的な盛り上がりが必要ですので。」

「どういうこと?」

「例えばあなたが私の彼氏なら超簡単だと思うわ。
あなたが私のこと本当に好きで、私もあなたのことが本当に好きならね」

「なるほどね。よくわかった。」



私はゴロンと背中を向けた。
アイアンは続けた。



「じゃ、君が俺の彼女になれば満足させられるわけね?」

「ま、そうなるわね。」

「それはそんなに難しくないよ。」

「はー?そう思うの?」

「うん。俺君のこと本当に好きだよ」




はー?!よう言うたな!と振り向いた。
でもすぐに鼻で笑った。



「あぁ〜オッケーそうね。あなたは本当に好きよね、私の体が。」

「いやいや?フツーに好きよ?
ま、身体もすごく好きだけどね。」




何言ってんだこいつ、とムスッと彼を横目に見た。
アイアンは余裕綽々な笑顔だ。



ベッドのすぐ隣の窓からは、きれいな青空がのぞいていた。
すごく気持ちの良い天気だ。
心地よい風が白いカーテンをふわふわと揺らした。




「本当に今日はいい天気だよね。」

「そうね。」

「メイサは車は好き?」

「は?はい好きですが。」

「じゃぁ今度車で迎えに行くからドライブしようよ。クイックドライブ。
この街をサクッと見よ。」




(°_°)




わざわざドライブ?
何のために?(笑)
あー、車でホニャララしたいの?←ひどい思考回路




「どう?」

「…ありがとう。車、好きだから嬉しいわ。」

「じゃ、決まりね。きっと楽しいよ!ハハ!」




なんかまともなデートみたいに聞こえるけど…
しかも彼氏とか何とかな話しした後にそれ提案する?
ま、どー考えても、あれだな。
満足させたいからだな。
あたしの心開かせようってことでしょ。
あんたはあんたで、ついでにホニャララ出来るもんね。



と、私は冷めた顔をしていた。
でもこの国でドライブはしたことがなかったので、
たしかにちょっと楽しみだった。




続きます!


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