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【目から鱗】(第4回『光』)タイで植物を育てるヒント

2024年06月21日 23時35分00秒 | タイで園芸
「タイで植物を育てるヒント」の4回目は『光』について。

日本では1番日差しが強い夏で日光の強さは10万ルクスと言われているが、タイだと太陽が真上にある暑季が終わって雨季へ入っても晴れていれば…

16万ルクスくらいはある。
日本なら炎天下でも平気な植物でも、タイだと調子を崩す事もある。

ここから観葉植物の話になるが、日本の園芸書で「明るい日陰」とか「レースのカーテン越しの窓際」と書かれていても、熱帯のタイで同じ様にやって上手く行くとは限らない。

そこであると便利なのが照度計で、以前だと私は通販で中国製の安いのを買って使っていたが、最近はスマホへ照度計アプリをダウンロードすれば簡単に明るさを測定出来る。

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植物が成長するのに必要な明るさは種類によって異なり、特に室内へ置くなら光の確保に苦労する。

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ボタニカルーム

明るさが足りなければ、タイのネット通販へ植物育成用ライトが色々とあるが、購入時に気を付けなければならないのはライトの電源回路。
日本では人が触れる部分への使用が禁止されているが、タイではトランスを使わない電源回路の商品があり、照明のフレームへ200V以上の電圧が掛かっていたりする。
あまり安いのは買わない方が良いし、判らなければ金属ケースのは避けた方が良い。
またLEDでも数が多くて発熱するので信頼出来る会社のライトを選びたい。

最低限必要な光はリンク先へ書かれているが、それでは最高は?
これも植物の種類によって異なるが、妻が仕入れに行くバンコク近郊の観葉植物農園の明るさは、6月の雨季の晴れ間で…

1万7千ルクス弱。
暑季の猛暑の日は2万ルクスを超えるだろう。
同じ時に農園の外が

16万ルクスなので、90%の遮光がしてある。
2万ルクス前後が適切であり、室内と比べてかなり明るい環境で育てられているのに驚かれたのでは?

私の趣味の栽培場は、妻が使っていた時に60%の遮光だったが、観葉植物には明る過ぎるので上から80%を重ねてあり、雨季の今だと7千ルクス程度と暗めだが、種の発芽や挿木等の比較実験で苗を作ったりしているのでちょうど。
最前列の幅2メートルは60%遮光を残してあり、明るさが必要な植物はその周りへ移動。

ある程度明るいと葉と葉の間隔が狭くなって植物が締まるし、観葉植物にも小さな花が咲いたりする。

伸び過ぎたので取り木したフィロデンドロン リングオブファイヤが開花
新葉が赤いので、花も赤。w

遮光ネットを使わなくても明るい環境を観葉植物へ提供できるのは、朝だけ直射日光の当たる東向きの軒先やバルコニー。
見栄えのする大型の観葉植物を美しく楽しめる。
(室内等の暗い場所から急に直射日光が当たる場所へ出すと葉焼けする可能性があるので注意。)

初心者の方へは丈夫で育て易いモンステラをお薦めしたい。

写真↑のは切れ込みが広くて葉が細い変異種。
買った種から偶々出たが、買うと小さな苗が数万円。w

こちらは斑入りの丸葉。
日本では丸葉の「福助」が人気で欲しかったが、妻が仕入れた斑入りに丸葉があったので貰った。w
変異種として売っているのは高価だが、気を付けて探せば普通のに混ざって売っていたりする。

普通のなら百バーツから売っているし、斑入りは大量生産で価格急落中。
モンステラ ジャンボ(デリシオーサ)やタイコン(斑入り)は葉と葉の間が狭くて茎がニョロニョロ伸びないので育て易い。
背が低いコンパクタの斑入りも流通し始めた様子。

肥料を少し控えれば、手を入れずに長く楽しめそう。

猛烈なブームが収まって価格も手頃になった今からが楽しむチャンス。
明るさと肥料で植物の成長はコントロールできる。
2週間後は「肥料」について語ってみたい。
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【目から鱗】(第3回『植込み材』)タイで植物を育てるヒント

2024年05月31日 19時15分00秒 | タイで園芸
「タイで植物を育てるヒント」の3回目は『植込み材』について。

植込み材は別名コンポストとも言い、土やココナツ殻など鉢の中で植物を植込む資材。
植込み材は「無機質」と「有機質」に大きく2つに分類される。

無機質とは砂や小石で、日本では桐生砂や鹿沼土や赤玉土が使われており、これらはタイでも通販や都市部の専門店で購入できるが、割高なので高額商品でなければ普通はケプダム(籾殻燻炭)が使われる。

ケプダムは保水力が弱くて水やりを気を付けなければならないし、通気性を改善する為に籾殻を混ぜたりするが、この籾殻が有機質なので分解されるのに周囲の窒素分が奪われていると感じて、私は使い難いと思っている。(使いこなせないだけ。w)

有機質の植込み材は、水苔やココナツ殻。タイでは安くて使い易いのでココナツ殻を遣う事が多く、私も大部分の植物をココナツ殻へ植えている。

これから一番使う機会の多いココナツ殻について書いていく。
ココナツ殻はバンコク郊外から南部の産地で剥いた外皮を刻んで各地へ配送されており、嵩張るので割高でウドンタニだと肥料袋1袋200バーツくらいから。ビニール袋へ小分けして売る園芸店が多い。
大切り、小切り、粉とサイズは様々だが、粉は使い難い。
買う時に気をつけるのは鮮度。
新しいと硬いが、古く劣化すると朽ちたスポンジの様にボロボロと崩れ、植物を調子良く育てるのは難しい。

使う前に水へ漬けて一晩置くと、水が赤茶色になってアクがある程度抜け、水を吸って柔らかくなる。
長く置き過ぎると腐って悪臭が出るので気を付けて。
我が家ではアクが抜けきってないが、このくらいの前処理で使っている。
植え付け後に数週間は水やりの度に赤茶色の水が鉢底から出るが、特に植物へ問題は無い。

植え付けは少し硬めに鉢へ押し込んで、植物をココナツ殻で挟み込むと良い。
もしココナツ殻が大切りで可能なら、ココナツ殻の繊維の向きを縦にすると調子が良い。

ココナツ殻へ植えて気をつけるのは乾燥。
水やりを忘れて乾燥させてしまうと、ココナツ殻は水を弾いて吸わなくなってしまう。
その時は何度も繰り返し水を掛けるかバケツの水へ浸けると良い。

新鮮なココナツ殻へ植えても、早ければ半年先、遅くても1年経てばココナツ殻が劣化して植え替えが必要になる。
園芸店から買ってきたばかりの植物が、既に植え替えが必要な状態かも知れない。


上の写真は右側が新鮮なココナツ殻。真ん中が繊維だけになり水を吸わない状態で、左は繊維が分解されて土になったもの。

繊維だけで水を吸わない状態は、ココナツ殻が白っぽくなり、水やりしても鉢がさほど重くならないので気が付く。

繊維の分解が進んで劣化した時は、下の写真の様に植込み材を指で押さえると、植込み材が柔らかくて指が深く埋まるので見つけられる。
根を崩さない様に植込み材と植物を鉢から抜くと、植込み材のココナツ殻が上側だけでなく底の方まで黒っぽくなっており、指で植込み材を触ると繊維が簡単に切れてボロボロと崩れる。

植物の成長が止まったり、葉の先が枯れたりした時は植込み材を確認し、劣化していれば早めに植え替えるべきだ。

妻が栽培しているファーンカールアン(タニワタリ)は、

根がスポンジ状になって植込み材を包み込むので劣化に強くて枯れたりはしないが、
アグラオネマやアロカシアなんかは

早々と成長が止まって根腐れまで一直線だ。

植物が枯れてしまうのは、「硬水」と「植込み材の劣化」が大きな原因だが、続きで「光」「肥料」「病害虫」について書きたい。

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【目から鱗】(第2回「水」)タイで植物を育てるヒント

2024年05月17日 19時12分00秒 | タイで園芸
「タイで植物を育てるヒント」の2回目は『水』について。

妻が園芸店やホテル等の顧客から植物のトラブルで相談されて1番多い原因は水であり、問題がある方の多くは市街地の水路の水をポンプで汲み上げて使われている。
タイでは下水道が整備されてない場所が多く、排水は日本の様な浄化槽ではなく固形物を沈殿させただけで上澄みをそのまま流していたり。
既に閉店されたある園芸店は隣が小規模なホテルで浄化槽が不十分だったのか、水路の水を汲み上げて撒くと店内は大腸菌の臭いが漂っていた。
水質が悪い水を毎日掛けていれば、当然植物は傷んでしまう。

趣味で植物を育てる方が使われるのは水道水や井戸水が多いと思うが、実は綺麗な水道水や井戸水でも硬度が高いと植物へ使えない事がある。
硬度とは水へ含まれるカルシウムやマグネシウム等のミネラルの度合であり、含まれるミネラルが多いほど硬度が高くなり植物へ使い難くなる。

WHOの水質ガイドラインでは、軟水や硬水を炭酸カルシウム換算値で分類しており、硬度が0~60mg/l 未満を「軟水」、60~120mg/l 未満を「中程度の軟水」、120~180mg/l 未満を「硬水」、180mg/l以上を「非常な硬水」というそうだ。
硬度は降雨後の流域が長いと高くなり、川の上流域は軟水で、下流へ行くほど硬水になる傾向。
島国で国土の狭い日本は軟水が多いが、大陸部は硬水が多くなる。
私が暮らすウドンタニはメコン川支流の上流域で軟水の溜池が多く、それを水源とした水道水は軟水だが、太古は2度海だったそうで地下には石膏や岩塩の地層があり、井戸水が水源の水道水は硬水が多い。

硬水と軟水の見分けは口でも可能で、口へ含んで円やかなのが硬水で、スッキリ爽やかに感じるのが軟水の傾向。飲用に適さない程の硬水は口や喉がイガイガしたりする。市販のミネラルウォーターは300mg/lくらいが多いが、こんなに円やかで美味しい水でも植物によっては調子を崩してしまう。
毎日水やりするのにゆっくり弱って枯れてしまうのは、硬水が原因かも知れない。

硬水を使うと上の写真の様に植物の葉へ白く乾燥したミネラルが残るので判る。
こんな状態で陽射しが強いと葉焼けしたりもする。

我が家で実際に植物へ使う水は…

この様な簡易な硬度計で測定しており、タイのネット通販だと百バーツ程度で購入できる。

植物によって耐えられる硬度に違いがあるが、私の経験では120mg/l 未満の軟水が育て易い。
バンコク周辺の観葉植物や蘭の産地の水はお薦めする120mg/l を倍以上超えた硬水が多く、遮光を強くしたり肥料を効かせたりと工夫をして栽培されている。

タイの地方だと集落毎に溜池と浄水設備を持って水道とする地域が多く、軟水の水源を持つ集落もある。
消防車や給水車用の給水設備を持つ所も多く、相談すれば購入出来るので、園芸店には水質が良い水を運んでタンクへ貯めて使う人も居る。

硬水を軟水へ変える1番確実な方法はROフィルターの利用。
我が家が水で困っていた時は、農園で使うには数十万バーツしたが、最近は数万バーツからある。
軟水器(イオン交換樹脂)や炭酸ナトリウムでも硬度が下がるが、ナトリウムイオンが増えるので植物へは向かない。

育てる植物が少なければROフィルターで処理して売っている飲用水の利用が簡単。
コンビニで売ってる水は、RO処理した飲用水(軟水)とミネラルウォーター(硬水)があり、RO処理した軟水は「RO」と書いてある。
セブンイレブンブランドの緑色のラベルの水はRO処理された軟水だ。
地場の飲用水業者が5ガロン(18.9L)ボトルで販売されている水にもRO処理されたのがある。
我が家は一度に30本購入するので1本10バーツの業販価格。
ROフィルターを通してないのにRO水という業者も居るのでチェックは大切。

水やりにRO水を使うとミネラルが含まれてないので、植物へ定期的にミネラルを含んだ肥料を使うのをお忘れなく。
水質についてはここまで。

次は水やり。水やりの回数は育てる植物や環境によって異なるので、どれが正解というのは無い。
私の趣味の栽培場は月金の週2回が基本で、暑季は月水金と3回へ増やしたが、根腐れした物もあるので、水曜は掛けない植物もある。
着生蘭やエアプランツは毎日撒いている。
日本では蘭を水苔へ植えるので「乾かした後に水やりしろ」と言われているが、タイでココナツ殻へ植えた蘭を乾かすと、乾いたココナツ殻が水を弾いて吸わなくなってしまう。
もし乾かし過ぎた時は、バケツへ貯めた水へ浸けてしまうと良い。

妻の農園で水撒きを従業員へ頼むと、並んだ植物を面で捉えてサラサラサラっと葉が濡れる程度に撒いてしまうそうだが、鉢を手に取ると軽くてほとんど水が入ってないのが判る。1つ1つの鉢へ鉢底から水が出るまで掛けるのが正しい。

園芸農家な妻は栽培棚からいくつかの鉢を抜き取って重さで水の量を確認して水やりをしており、気温や乾き具合から小さな鉢だと毎日撒いたりで、私の様に定期的に撒いてしまう手抜き栽培ではない。w

農場へはスプリンクラーがあるが、使うと最低でも手撒きの3倍の水が必要だし、鉢も水で十分に重くならないので、時間が無い時だけの利用。
植物の状態を観察しながら一鉢ずつの水やりは面倒だが、状態の良い植物を育てるには欠かせない。

撒く時間は朝が基本で、気温が下がる夜までに葉を乾かしておくと傷み難いと言われている。
猛暑で植物の温度を下げたい時は、夕方にサラサラと葉水を軽く撒く事もある。

種類やサイズや環境で必要な水の量や回数は異なり、個別に細かくやれば植物の調子は良くなるので、仕事でやっている妻は丁寧だが、私の趣味の農園だと、私のやり方に合わない植物は枯れる運命。w

最後に湿度について。
私の趣味の栽培場の栽培棚の下にはアジアンタムが雑草化して生えているが、

これを鉢へ取って栽培棚へ置くと絶不調で枯れてしまう。
同じ場所で高さが1m弱上がっただけなのに何が違うの?と悪戦苦闘していると、↓の動画

で台へ置くと湿度が足りないと知った。
アジアンタムは涼しげだし、新葉が紅葉の様に色付く品種が私は好き。

写真は一番美しいので大神(おおが)ファーム様より勝手に借用。
m(_ _)m

動画で対策法が紹介されているので、またチャレンジしたい。

次は『植込み材』を予定。
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【目から鱗】(第1回)タイで植物を育てるヒント

2024年05月03日 19時33分00秒 | タイで園芸
アクセスが少ないのでタイトル改題w

同じ植物を何年も長く育てている方は居られるだろうか?
タイだと気温など環境が合った木を地植えすれば、数年で大きく育ち過ぎて困ってしまうのだが、鉢植えだとどうだろう?長くても1年くらいで枯らしてしまうのが多いのでは?

私の場合は飽きてしまうと放置して枯らすのだが、真面目に一生懸命世話しても枯れる経験は無いだろうか?

今回から枯れる原因別に
・水
・植込み材
・光
・肥料
・病害虫
…と数回に分けて原因と対策について観葉植物農家な妻へ尋ねながら書いてみたい。

第一回目は原因として論外な悪徳園芸店について。
植物の購入を検討している方は、室内や半日陰等の置き場所を園芸店へ伝えて植物を選ばれるが、某悪徳店主は本来日陰の植物でも日向で大丈夫と伝えて売ってしまう。どこでもOKなのだ。
また店舗へ並べる植物は、普通なら飾り鉢へ植え替えると、しばらく養生させて元気にしてから売るが、そのお店は仕入れて直ぐにトラックの荷台で植え替えてそのまま陳列。
艶出しスプレーと強い照明を使っているので見た目は美しく、気付かないまま買って持ち帰ると、養生もしないので数日で元気が亡くなってしまう。
某商業施設の植物フェアで妻も一緒に出店していると、始まって1週間程で苦情を言いに来るお客様が続出。
知らぬ存ぜぬと逃げているが、写真などの証拠を突き付けられると売り場から逃亡。
大人買いされた某自治体首長の秘書さんが代理で枯れた原因を尋ねに来られた時も、逃亡してしばらく戻らなかったそうだ。
植物は植え替え等でダメージを受けても、外見へ現れるのはしばらく経った後であり、例え根を切られても、植込み材が濡れていれば数日経って萎れる事もある。
買われる前に植え替え時期や日当たりや水やり間隔等を色々と質問してみて、何でもOKと言う店は要注意だ。細かく詳しく説明してくれる店が安心出来る。

ネット通販で購入しても、経験が少ないお店は植込み材が水浸しな鉢をビニール袋で密封して送ってくるのが多く、暑い時期だと蒸れて調子を崩してしまう。
こんな店は次から購入を考え直した方が良い。

今回はレアケースの紹介だが、次回からよくある事例を紹介したい。
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大きなゴミバケツが14個も有る理由

2024年04月26日 16時23分00秒 | タイで園芸
我が家の横へズラっと並ぶゴミバケツ。
その異様さに「何が入ってる?」と尋ねる方も居られるが、中身は…

枯葉であり、1年待つと…

腐葉土になる。
昨年に32ガロン(121L)バケツ5個分作って蘭や観葉植物へ使うと調子が良く、妻が欲しがるので作り方を教えて今年は9個追加。

枯葉は役場の溜池の周りの落ち葉を集めて売る人が居るので、飼料袋1袋25バーツ(袋代別途5バーツ)で依頼。
10年前に70歳くらいに見えたので「ヤイ(お婆さん)」と呼んでいたが、今でも70歳くらいの外見だし変わらず仕事をされてきるので妻が歳を尋ねると、私と同じ57歳。w

32ガロンバケツ1個に2袋位必要。
他には…、
醗酵スターターとして腐葉土や醗酵堆肥、
醗酵促進剤として小麦粉と窒素分のある肥料、
栄養補強剤として鉄液肥を使っている。

醗酵堆肥はトリコデルマ菌を使用して完全醗酵させたペレットタイプをネット通販で買って使用。
醗酵促進剤として窒素肥料を入れるのは、有機物の分解に窒素が必要だから。
小麦粉は栄養が多く、初期の醗酵を素早く進める為に入れる。
鉄液肥は売ってるが、インスタントコーヒーを薄めに水へ溶いてスチールウールを入れ、一晩置いて真っ黒になれば完成。
スチールウールは大手スーパーへ売っているピカピカ光ったステンレス製は使えないので注意。
タイだと雑貨店のMr.DIYやネット通販で入手可能。

作り方は、
①バケツへ底から20センチ位枯葉を入れて踏み固める。
②小麦粉をパラパラと撒く。
(多過ぎると腐る=生ゴミ臭)
③腐葉土や醗酵堆肥を薄く敷く。
④窒素を含む肥料を水へ溶いて掛ける。
(水が多過ぎると腐る=ヘドロ臭)
⑤枯葉がバケツへいっぱいになるまで①〜④を繰り返す。
⑥数日待つと白いカビが生えてバケツ内が発熱。
⑦発熱が収まると鉄液肥を数リットル振り掛ける。

異臭がして腐りそうな時は、バケツから枯葉を全部取り出して余分な水を捨て、よく掻き混ぜてからバケツへ詰める。

醗酵させるには気温が高いのが有利なので、私は2月の終わり頃に仕込んで5月頃から使い始めるが、黒く変色して腐葉土らしくなるのは12月頃から。

枯葉の中へガラス片や釘等の異物が混入している事が多く、腐葉土をバケツから掘り出す時は、素手でやらず移植ゴテ等を使うのが安全。

私は植物を土やココナツ殻で植えて、腐葉土でマルチング(植込み材の表面を覆う)しており、保湿効果や微量元素の供給で植物が格段に元気になるし、固形肥料を入れた場所へヌルヌルの苔が出来難いのが嬉しい。

腐葉土はタイでも売っているが、自作すれば好みの醗酵具合で使えるし、添加物もいろいろと試せるので楽しい。
日本へ居た時の趣味がオオクワの飼育で、
破砕した広葉樹へ添加物を入れて醗酵させて幼虫の餌にしていた時は、醗酵促進に黒砂糖を使ったり、栄養補給に全粒粉を入れていた。
育てる生き物はオオクワから観葉植物に替わったが、昔を思い出してやっている。

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コンケンの新しい園芸市場

2024年03月16日 10時11分00秒 | タイで園芸
コンケンへ新しい園芸市場が出来たので御紹介。

場所はコンケン市街地から国道2号線をナコンラチャシマ方面へ南下し、外周路(バイパス)を潜って右側のボ・コ・ソ 3(コンケン第3バスターミナル)へ入る取り付け道路沿い。
入口へ大きな看板がある。



衛星写真で…

道路沿いに黒いのが店舗の遮光ネットで、かなり広いのが判る。

コンケンの園芸市場は、これで5ヶ所目。他と比べると道路が広くて車で見て回り易く、駐車も店舗前で簡単。各店舗も広々としている。

時間が無くて東側しか見てないが、庭の植木等の造園関係が充実している印象だった。

出店されている方の話では、農園が直売されるお店もいくつかあるそうで、期待できそうだ。
時間がある時にゆっくり見て廻りたい。

応援ありがとうございます。
娘の受験も大詰めで、頑張ってます!
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\(^o^)/

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後から太いの

2024年01月17日 21時41分00秒 | タイで園芸
3ヶ月前の記事「後ろから前から…どっちがイイ?」…

後から前から…どっちがイイ? - Menkarm World

歌謡曲「後から前から」は、お笑い番組でタレントがフザケて歌っているのを観て知ってたが、「カナダからの手紙」の畑中葉子の歌とは知らなかった。ウィキペディアによると...

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の続き。

前から切った結果は前回の記事で紹介している

前からたくさん - Menkarm World

3ヶ月前の記事「後から前から…どっちがイイ?」後から前から…どっちがイイ?-MenkarmWorld歌謡曲「後から前から」は、お笑い番組でタレントがフザケて歌...

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それでは後から切った結果に入ろう。
先ずは茎の後の1番太い部分を葉4枚で切った直後の写真。

切った後ろの太い茎の部分は掘り出して別の鉢へ植え替えた。

切って数週間で新芽が3つ出て、3ヶ月後にはそれぞれ大きめの葉が2枚出て太い根も1〜2本生えた。
下の写真の青い矢印が元々の茎で、赤い番号が分岐して新しく生えた茎。


カッターナイフで分岐した茎を切り取ってしばらく乾かした後に別の鉢へ植え付け。

園芸農家の妻は、「もう1〜2枚葉が出れば売れるのでイイネ。仕入れて3ヶ月で数が4倍になり、そこから1〜2ヶ月で販売出来る。」と高評価。
「じゃあバンコクから斑入りを仕入れて増やすか?」と笑うと、「最初に貴方の宝物にしているのを切りなさいよ」なんて言われたので慌てる私。
「あれは俺の趣味で育てているし、花を咲かせて種を採りたいのに…切ったら咲かないでしょ。」とガードを高める。
妻は斑入りモンステラの苗を数十鉢持っているので、来年の今頃は切って増やすだろう。

下の写真は、3ヶ月前に切り取った後ろの太い茎の部分を植えた鉢(左)と、今回分岐した茎を切り取った後の鉢(右)。
左の鉢は葉が1枚枯れてしまった。
右は古い葉が3枚だけの残骸だが、また新しい芽が出るなら、「前から方式」で切って苗に出来るかも?
既に植え込み材のココナツ殻は栄養を吸い取られて劣化しているので、植え替えると良いだろう。
今後に利用価値があるのか楽しみにしている。


次はフィロデンドロンやアンスリウムを切り刻んでみたい。
アンスリウムはバナナやキュウリへ挿木するのを動画で紹介しているので興味がある。

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前からたくさん

2024年01月13日 10時29分00秒 | タイで園芸
3ヶ月前の記事「後から前から…どっちがイイ?」

後から前から…どっちがイイ? - Menkarm World

歌謡曲「後から前から」は、お笑い番組でタレントがフザケて歌っているのを観て知ってたが、「カナダからの手紙」の畑中葉子の歌とは知らなかった。ウィキペディアによると...

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…の続き。

3ヶ月前に、鉢へいっぱいに育ったモンステラ デリシオーサ(タイ名 モンステラ ジャイアン)の茎を切り刻んだ結果を報告しよう。

先ずは、茎を前から切った方。
3ヶ月前に茎を前から節毎に切った後の写真がこちら。


そしてこちらが3ヶ月後の写真。

茎伏せを成功した様に見えるが、掘り出してみると…

前から2〜4番目の節が枯れてしまった。

それでも古い節から新しい苗が5本とれた。

園芸農家の妻に言わせると、バンコクから苗を買った方が早くて安いそうだが、斑入りや変化葉の高価な株を切って増やすなら、やる価値がありそうだ。

この週末に後から切った方も植え替えるので、次回紹介出来るだろう。

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新入りさん

2023年12月30日 01時55分00秒 | タイで園芸
私メンカームの趣味の栽培場は、妻がやっている家業の景気が悪くて新入りさんが無かったが、妻が農場の空きスペースを利用して作っていた大株(15インチ鉢)が年末に飲食店やホテルや総合病院の装飾用に好評だったそうで、私は早速物欲を満たし始めた。

1つ目はフィロデンドロン ストロベリーシェィク。

少し前まで千バーツ(4千円)超えが普通だったが、最近は葉が数枚の子株がネット通販だと3百バーツ(1200円)前後で流通。
妻の配達へ同行してコンケン大学農学部の園芸市場を歩いていると、5百バーツで売っていたので、価格交渉して1割引の450バーツ(1800円)で購入。
土へ植えてあったので、ココナツ殻へ植え替えた。

2つ目はモンステラ ジニー(姫モンステラ)の斑入り。

少し前まで斑入りはミント(細かい班が入る)風が多く、こんな斑入りだと千バーツ(4千円)を余裕で超えても素早く売り切れなので、なかなか買えなかったが、ネット通販で690バーツ(2800円)だったので注文。来るのが楽しみだ。

他にもアンスリウムの原種が欲しくて狙っているが、私が欲しいのは5千バーツ(2万円)を超えたままで、なかなか下がらないので待っている。

人気があって高い品種でも、それほどマニアックでなければ必ず値下がり。
最近は斑入りモンステラの価格が手頃になって喜んでいる。相変わらず強気な価格の農園が多いが、探せばあるのだ。

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突然変異

2023年12月27日 23時33分00秒 | タイで園芸
我家の猫は、昼間は放し飼いで夜だけゲージへ入れているが、極道息子…

は縄張りの拡張に熱心で、夕方になっても帰らない事はしばしば。
農園の後ろまで行って「ウア〜ン(でぶ)、ウア〜ン」と名前を呼ぶが全く反応が無く、参ったなと戻ろうとした時に目に入ったのがこれ。

葉へ細かいシワが入り、普通のタニワタリ↓とは明らかに違う突然変異。

そのまま置いていると売られてしまうので農園主である妻の許可を得て私の趣味の栽培場へ収容。

妻はタニワタリを胞子から育てているが、年に数株は斑入り等の変異した株が見つかる。
育てて美しければその胞子を育て、親株と同様に美しい子株になれば新種の新商品が誕生するのだが、親の形質がそのまま遺伝してくれるのは稀。w
前にも似たようなのを見つけたが、その時の子は普通だったらしい。
さて今回のはどうなるやら?
先ずは美しさを保ったまま成長してくれるか?
楽しみにして毎日様子を見ている。

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