川瀬有希の時の旅


「今日は何の日」と題し、過去のその日に起こった出来事を、自由気ままに語るブログです。

11月16日/ 今日は何の日

2012-11-16 00:15:00 | スポーツ

(1997年)ジョホールバルの歓喜

サッカー日本代表が、W杯フランス大会・アジア地区第三代表決定戦を、延長戦の末岡野雅行(当時浦和レッズ)のゴールで勝ち、悲願の初出場を決めた。
奮わぬ成績を理由に加茂周監督を予選期間中に更迭、コーチの岡田武史を急遽監督にしての戦いだった。

前回最後の最後に出場への切符を逃しただけに、勝利した瞬間は当然僕も喜んだが、冷静に考えてみると、前回のアジア枠は2、この時は3.5。
初出場の資格を手に入れたとは言え、第三位という位置付けは、実は前と変わっていないことに気付く。
飛躍的に実力が向上したのではなく、ただアジア枠が拡大されたことで命拾いしたに過ぎないのが現実だった。
この点を勘違いした為に、本大会に向け、過度な期待を抱く羽目になってしまった(まさか予選リーグ三戦全敗という無惨な結果に終わろうなどとは考えもしなかった)。

あと、カズが途中交代させられたことでも記憶に残る試合だ。
「俺か?」と自分を指差し、何度もベンチに向かって訊いていたのが印象的。
あの時カズは、心底信じられないという表情を浮かべていた。
しかし、もっと信じられない宣告を本人が受ける瞬間が、もう少し先に待っていた……。