(1967年)原田知世誕生日
1983年公開の角川映画『時をかける少女』は、インパクト大な一作だった。
よく言われるのがこんな話。
薬師丸ひろ子・松田優作主演の『探偵物語』目当てに映画館へ足を運んだものの、劇場から出て来る頃には皆すっかり知世ファンになっていた……。
大学受験を終えた薬師丸の復帰作で、しかも松田優作という大物との共演。
公開前から大変話題になっていた『探偵物語』は期待通りの出来で、大ヒットも記録したが、同時上映された『時をかける少女』の主役・原田知世は、その時点ではデビュー間もない、まだ無名の新人に過ぎなかった。
しかし、この映画での演技に観客はすっかり魅了され、彼女はまたたく間にスターダムにのしあがることになる。
その後の活躍は衆知の通り。
出演する映画やドラマは全てヒットを記録。
加えて、彼女は歌手としても成功を収め、息の長いシンガーとして今も活動を続けている。
女優・歌手共に、時代背景もあり、はじめの頃はアイドル扱いされていたが、上手い具合に軌道修正させ、そのどちらもが脱アイドル路線を成功させた、実は極めて稀な存在だったりする。
(1972年)松雪泰子誕生日
今やベテラン女優の一人となっているが、スタートはモデルから。
雑誌『メンズノンノ』が主催した「第1回メンズノンノ・ガールフレンド・コンテスト」でグランプリに輝いたのがきっかけ。
その当時、僕は同誌を購読していたので、このコンテストのことは憶えている。
書類審査を通過した20名(30名だったかな?)が全身写真と共に誌上公開され、最後は読者による葉書投票で決まるという仕組みだった。
で、1位に選ばれたのが彼女。
正直に言うと、結果が発表された時、「あれ、こんな人いたっけ?」と首を捻り、バックナンバーを確かめたのを思い出す。
ノミネート写真は、僕の目には取り立てて特徴的に映らず、ぼんやりとした印象で、とても優勝するようには思えなかったのだ(失礼)。
つくづく自分は見る目がないな、と感じたものである。
少なくとも、この手の審査員には向いてないな、と(笑)。
あの時彼女の魅力を見抜き、票を投じた人達、凄いなぁ。
ところで、初期メンズノンノに登場していた人で、今も芸能界で活躍している者は少なくない。
松雪泰子もそうだが、他には阿部寛、風間トオル、大沢たかお、田辺誠一など。