川瀬有希の時の旅


「今日は何の日」と題し、過去のその日に起こった出来事を、自由気ままに語るブログです。

12月23日/ 今日は何の日

2012-12-23 00:15:00 | 事件・事故・災害

(1948年)A級戦犯七名の死刑が執行される

極東国際軍事裁判に於いて死刑判決を受けた七名に対する絞首刑が執行された。
この日は当時の皇太子、即ち、現天皇陛下の誕生日であり、それに合わせて執行されたと言われるが、直接的な根拠はない。
しかし、裁判にアメリカの意思が強く反映されていたことは事実で、未来に渡って罪を被せようとする意図が働いてこの日が選ばれたことはまず間違いない。
処刑されたのは以下の七名。

東條英機
広田弘毅
松井岩根
武藤章
板垣征四郎
木村兵太郎
土肥原賢二

軍人が裁かれるのは兎も角、唯一文官の広田弘毅が見られるのがやはり目立つ。
戦争は政治の産物である以上、政治家の責任が問われるのは当然として、果たして広田がA級に値するかは議論が分かれる。
自殺さえしていなければ、本来そこには近衛文麿の名があった筈。
僕も、先の大戦で一級の罪に問われるべき政治家は近衛と考える。
彼の下した判断は悉く日本の進路を誤らせ、しかも、その殆んどが深刻な打撃を与えるものだった。
刑を以って自らの罪を償うことなく命を絶ったのは無責任極まりない。
その自殺には贖罪よりも逃走の心理を強く感じる。