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(10月26日)みのもんたがTBSの情報番組降板を発表
不正に入手した他人のキャッシュカードを使い、ATMで現金を引き出そうとした次男が窃盗未遂容疑で逮捕(後に窃盗容疑で再逮捕)されたことをうけて、TBSで司会を務めるふたつの情報番組を降板することを、この日開かれた記者会見で発表した。
息子のしでかした不始末の責任をとるという理由で親が身を引いたかたちをとっているが、これは実に不可解な案件だ。
時系列にあらわすと、一連の流れの不自然さが分かる。
8月30日
『朝ズバ』CM明け直後、隣に立つTBSアナウンサー・吉田明世の体にみのが手を伸ばし、それを吉田アナが振り払うように見受けられる姿が映し出される。
セクハラを疑われたが、みの本人・局側は否定。
9月9日
8月9日から16日まで夏休みをとっていたにも関わらず、この日から一週間、再び夏休みをとる。
9月11日
日テレ社員の次男が逮捕され、夏休み終了後も番組への出演を自粛する。
10月25日
TBSがみの司会の2番組からの降板を発表。
まず、吉田アナへのセクハラ疑惑が、何故か不十分なままで済まされ、うやむやにされている点がおかしい。
たびたびトチるアナを叱咤激励する意味で叩いたとみのは会見で述べたが、そういう理由で女性の体に上司が触れること自体が本来避けるべき行いであり、肯定すべき理由にはならない。
更に、疑惑に対し「それは(吉田アナ)本人に聞けば分かる」と言い放ったが、立場の弱い者に対するこの種の発言は、世間一般ではパワハラと見なされる。
相手が強く出られないことを見越し、暗に圧力をかける意味合いがあるからだ。
こんな非常識な振る舞いが、テレビ局では当然のことと見なさているのだろうか。
次に、不自然な夏休みについて。
それは本当に「夏休み」だったのか?
上記のセクハラ疑惑をかわす為の逃避行動ではなかったか?
事態の沈静化をはかる目的でとられた、事実上の隠蔽工作的印象すら受ける。
よく言えば、TBSがみのに懲罰を科したとも捉えられるが、一緒になって世間の疑惑追及の声から逃れようとしたとも言える。
ここまでくると、息子の起こした事件への責任を痛感し、TBSの番組出演自粛→降板という流れが明らかにおかしいことに気付く筈だ。
次男は日テレの社員である。
日テレの社員である息子の不祥事に道義的責任を感じるなら、日テレの番組を真っ先に降板すべきなのに、そちらは続投したまま、それとは何の関係もないTBSの番組の方を降りるとはどういう了見なのか?
TBSで問題にされていたのは、みの本人のセクハラ疑惑である。
それを、息子の不祥事とすり替える論理は、どう考えても成立し得ない。
ところが、マスコミはよくよく変わった業界らしく、いい年した我が子の責任を親がとる必要はないという論調一本やりで、寧ろみのを擁護する姿勢が貫かれている。
問題とすべきは息子の不祥事でなく、みの自身に起因するセクハラ疑惑の方なのに、そちらには不思議なほど触れようとしない。
まるでタブーであるかのようだ。
この件は、これ以上深く掘り下げられない可能性がある。
ならば、視聴者即ち国民は、次の事柄を胸に刻んでおかねばならないだろう。
マスコミは、自らの世界で起こった不祥事には真摯に対応・解決する意思がないこと、そして、番組内で世の中の様々な事件・事故に対し色々とコメントする出演者(文化人・タレントを問わない)の発言を、決して信用してはならないということを。
自分の目の前で起きている問題を疑問視する声すら挙げず、業界内の関係性を優先する連中に、他人様を批判する資格など断じてない。