めるつばうのおもうこと

めるつはミーム機械としてばうを目指します。

受胎告知

2007-06-12 10:29:16 | art
ダ・ヴィンチ。
混むだろうなぁという予想で、なかなか行かなかったのだけれど
やっとこ行ってきました。
この絵は何度か本などで見ているけど、生で見たのははじめて。

展示の構造として
この「受胎告知」が目玉だけれど、これをもってして展示の主眼ではないのが
面白い。
ダ・ヴィンチという人間、その活動を展示してあった。
彼は意外と絵画の作品数が少なく、その事実に驚いた。
改めて紹介されると、所謂彼の作といわれるものは
とりあえず全部見知っている。

まず目玉の「受胎告知」だけれど、一室にあれ一点だけっていうのが
まあ、そんなもんか?
手荷物検査と金属探知機によるボディチェックまである。
うーん・・・。日本はそんなに不安な国か??

絵自体は、静謐で、しかもさまざまな技法が取り入れられている。
パース、空気遠近法などなど、一目でわかるものから、解説ビデオ
を見てはじめてわかるものまで、てんこもりといえる。
天使ガブリエルの鼻筋がきになる・・まっすぐ。

この宗教画の構図はだいたいこれにきまっているが
後年のはもっと大仰になってある意味ドラマティックだ。
ダ・ヴィンチのこれは、自然観察の精緻な結果と今までの構図の
融合点ではないだろうか。

第二会場はダ・ヴィンチの活動を包括的に紹介している。
光の性質、ものの見え方、人体、力学、光学、あらゆるものに
興味を持ちその活動はとても興味深い。
一つ一つをじっくり考えてみていたら時間が足りない。
物が見えるということに対する考察などはとても面白い。
彼にとっては人生は短すぎたのではないかなと思った。
もっと時間があればもっといろんな事を知り考え実行していた
のではないだろうか。

受胎告知というとあのみすぼらしい、羽が汚れた天使の絵画を
思い浮かべるのだが、あれは誰の作だったのだろうか。
現在調査中。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
第二会場 (manimani)
2007-06-12 12:24:39
こんにちは。
わたしも全部見るのに6時間くらいかかってしまいました。映像をつかってリファレンスも豊富だったので時間のかかる展示だったのでは。
でも最後の晩餐がエイゼンシュテインの教材につかわれていた話とか興味深い逸話が満載で楽しめましたね。
返信する
さすがですね (めるつばう)
2007-06-15 11:47:46
6時間もかけてご覧になっていたとは!
とても体力が・・・
もう一回行こうかなと思ったぐらいです。

>エイゼンシュテイン
そうですね、これは驚きました。
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