ヘンリー・ダーガー

原美術館で展示が始まった。
見せることを前提としない芸術。
技術的には稚拙とも言えるだろうけれどその純粋な”妄想”はただ一点だけを
目指していたはずだ。

これを見ずしてアウトサイダーアートは語れまい。
表現する言う行為。描く、書く、そういったこと。
それとはかけ離れてところに立脚する。
ダダやシュルレアリスムが自らの意思と多大なる努力で放棄したものを
いとも簡単にに乗り越えていく。

脳は他者との接続を要求しそのフィードバックが不可欠なものである。
その基本機能すら捨て去った先にあるのはなんなんだろう。

純粋な自らのために自らを屠ることなのだろうか。
アートの方向をあらためて考えてしまう。

とりあえず、観にいかなくちゃ。