勇者の大局観

ヘボ投資とつれづれなる日々・・・
(投資に関する投稿は私感に基くものです)

貯金で生きるな。

2016年07月09日 | Weblog
時の将棋名人の中で“大名人”と呼ぶにふさわしい人物が、故「大山康晴」十五世名人です。
その著書の中に記述されている人生訓の一つに「貯金で生きるな」があります。意味は読んで字のごとしで、死ぬまで働かなくても大丈夫なほどの貯金があるからといって働くことを止めてしまうのは愚の骨頂だということ!大山名人は癌で亡くなるまでプロ棋士として生涯現役を貫きました。それも棋界の最高峰軍団であるA級リーグ(10人)の中に所属しB級に降級することなく生涯を終えた事は将棋に携わる人にとって尊敬以外の何者でもありません。
決して弱くなって未練たらしくすがりついている訳ではないのです。もちろん勝負の世界だけではなく我々サラリーマンにとっても同じことが言えるのではないでしょうか・・・。自分の人生の終わり方を考えるうえで「生涯現役」ほど幸せな事はないでしょう。もちろん好きな事をやってのことで何かに縛られての現役ではありません。言いかえれば「生涯第一線」でいいのかと思います。それがたとえボランティアであったとしても人から頼られ尊敬される人間で終える事ができれば、それこそ感無量でしょう!
「俺には貯金も無いので好きな事とか言ってる場合じゃね~!生きていくためには嫌でも働かねえと!」といった声も聞こえてきそうですが、それでもいいじゃないですか。生きるか死ぬかギリギリのところで生きているのって、生きてる実感を最大限に味わえるってものです^^;
(少なくとも自分はそう考えて生きていきたい・・・)

著書の中に、若いころからの将棋(勝負)の技術的且つ精神的ノウハウが頭に(貯金という形で)入っており時にはそれを引っ張り出したりはするが基本的に初心の思いで勝負に挑むことが大切だという意味の事が書かれていました。人間、いくつになっても「初心忘るべからず」ですね。皆が皆、同じ思いで物事に接していれば「誰かが誰かを殺した」などという物騒な事件も無くなるのではないでしょうか・・・

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