勇者の大局観

ヘボ投資とつれづれなる日々・・・
(投資に関する投稿は私感に基くものです)

中国との大きな違い。

2016年07月13日 | 時事
昨日から新聞一面にて大きな話題となっている「中国、南シナ海問題」は日本国民も広く知る事になったビッグニュースです。[ロイター]さんが解りやすくまとめてくれましたので記載しておきます。
↓↓↓↓

オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所は、南シナ海における領有権をめぐりフィリピンが中国を相手に提訴した裁判で12日、判断を下した。仲裁判断の主なポイントは以下の通り。


●中国は南シナ海の海域について「歴史的権利」を有していない。

●1982年に採択された国連海洋法条約は、中国が主張してきた境界線「九段線」よりも優先される。

●フィリピン西岸にある南沙諸島の形状は、中国に何らの排他的経済水域の権利を与えていない。

●中国は、特に黄岩島において、フィリピンの伝統的な漁業権利を妨害してきた。

●南沙諸島のリード堆付近での中国の石油探査は、フィリピンの主権を侵害している。

●中国は、魚の乱獲や人工島の建設といった活動によって、南沙諸島の生態系の一部に損害を与えてきた。

●フィリピンとの紛争の解決が望まれるなか、中国の行為はそれを悪化させてきた。

と、いったことです。
フィリピンの主張が勝ち、中国が負けたこの判決に対し中国は・・・
「この判決は受け入れず、参与しない。仲裁裁決の結果を認めず、執行しない」と数回にわたって声明を発表。

この中国の声明に対しアメリカを筆頭に世界から判決の受け入れを求める声が多数出されています。

取りあえず今回の中国の反応が「世界の中の中国」として大きく信用を失った事は中国自身で自分の首を絞める格好となりましたね。公平な第三者における裁判に持ち込んでも、出た判決を守ろうとしない・・・恐ろしい話です。これではじっくりとパートナーシップを組んで何かに取り組もうとはどこの国も思わないでしょう
今日、中国は昭和の日本のように“世界の下請け工場”として大きく発展してきました。これによって外貨を稼ぎまくり経済大国として君臨するまでになったのですが、ここからが日本と違うところ。。。急速な経済発展は環境を犠牲にしてしまいます。日本もそうでした。しかし日本はすぐさま環境問題に大きく取り組み長い年月を経て美しさを取り戻したのです。それと、欧米に追い付け追い越せの精神で物まねだけではない優れた技術力を身につけたのは日本人の勤勉な国民性と約束を守る信用力が有ったからにほかなりません。
共同して何かを行う場合、一番大切な事が“信用”です。パートナーに裏切られるんじゃないかと思われているようでは本当のパートナーにはなれませんしパートナーが出来なければ技術革新も遅れる一方です。「信用できる国」という意味では日本は世界トップクラスですし、それが実践出来ないようでは中国が日本を追い越すことなど程遠いと思うのですがいかがでしょうか・・・




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