今朝は、ネットのニュースで、望月三起也先生の訃報を知り、愕然となる。
短くて余命半年、長くて一年と医者に宣告されたと聞いてはいたが、まさかこんなに早いお別れになるなんて・・・。
定期購読している「読売新聞」の朝刊には訃報記事の掲載はなく、夕刊に記載されていた。
近くのコンビニで、スポーツ新聞も含めた新聞各紙を購入するが、各新聞の情報収集能力が低下し、知識の浅いことから小さな記事が多いことに今さらながら驚いてしまった。
期待に反して、NHKの夜のニュースが、きちんと取材をして番組を製作しており、好感を持つ。
SNSでの追悼コメント、Twitterでは、どうしても内容が薄く、追悼には不向きであることを改めて痛感。
虫の知らせだろうか?先年(2015年4/7~6/16)、望月三起也先生原作のテレビアニメーション「マシンハヤブサ」(全21話)が、スカパー!「東映チャンネル」で放送されていたものをBlu-rayに録画。
瑛太さん主演の映画「ワイルド7」は勿論、小野進也さん主演のテレビドラマ「ワイルド7」も、スカパー!で放送された物をBlu-rayにコンプリート済み。
主演された小野進也さんとは、昨年、知り合いのジャニーズのグループANHKのボーカルだった東真司監督の三軒茶屋のライブで正式に紹介してもらっており、Facebookでは、東真司監督共々私のFacebookfriendとして承認してもらっている。
ライフスタイルの変化により、映像の収集、保存が簡単になったことが有難い。
映像のアーカイブが格段に進化したのに比べて、マンガのアーカイブの進化はどうなっているのだろう?
2001年、私が監修させてもらった「少年画報大全」(少年画報社)にて、『少年画報』に連載された望月三起也先生の全作品のカラーページでの紹介と、インタビュー記事を載せさせてもらっている。
その前に、私が池袋でマンガ喫茶メトロポリスを経営していた際(1997~1999)、取材をしてもらったことをきっかけに、編集にほんのチョッピリ協力させてもらったマンガ情報誌に、『Comnavi』(全研本社)がある。
毎回、漫画家界の巨星達が自らを語るインタビューと、作品リスト&作品解説があり、松本零士、さいとう・たかを、ちばてつや、赤塚不二夫、望月三起也、石ノ森章太郎、小池一夫、永井豪、横山光輝、手塚治虫の昭和を代表する10人の天才漫画家の軌跡が紹介された。
それまでの記憶が頼りのマンガ評論家達の本がほとんど売れず、アーカイブとデータ、漫画家さん本人のインタビューを中心とした学術的な手法に、マンガ評論の世界も進化、発展する未来が私には簡単に予想出来た。
その時は、丁度テレビ東京の「TVチャンピオン少年マンガ王選手権」第四回に出場し、第五回、第六回は番組の製作ブレーンとして参加させてもらう。
さて、私が「少年画報大全」を監修してから以降のマンガ評論家達の書籍で、望月三起也先生作品をきちん読み込み、紹介出来ている本があるだろうか?
ファンの方たちが中心となって運営されている公式サイト「月刊望月三起也」が、マンガ評論家達の本より、望月三起也先生作品の本質を正しく伝えられており、大変参考になったので、ブックマークさせてもらっている。
今回、映像に比べ、マンガのアーカイブや、研究手法が、マンガ評論家達の手により、2001年以降すっかり退化してしまっていることを痛感し、再度、ブログ記事更新の必要性と、日本の漫画を中心に、アニメーション、特撮、映画、音楽を社会学視点から、総合的に研究する日本初の漫画総合研究所であるメトロポリス漫画総合研究所(since1997)を主宰する矜持から、ブログ記事更新を再開することを報告致します。
以下、今朝の記事を再録。
「ワイルド7」で知られる漫画家の望月三起也先生が、三日午前7時56分、肺線がんのため川崎市中原区の病院で死去されました。享年77歳。
横浜市出身。
葬儀・告別式は近親者で行うとのことで、喪主は妻の早苗さん。
しのぶ会を後日開くとのこと。
1938年生まれ。高校卒業後、会社勤めを経た後、吉田竜夫先生のタツノコプロでのアシスタント生活を経て、漫画家に。
1960年、「特ダネを追え」で、デビュー。
1964年『週刊少年キング』(少年画報社)に連載された「秘密探偵JA」がヒットとなり、一躍人気漫画家に。
代表作として知られる「ワイルド7」が『週刊少年キング』の看板作品として10年の長期連載となり、1972年に俳優の小野進也さん主演でテレビドラマ化。
2011年に俳優の瑛太さん主演で映画化もされた。
医者から余命半年を宣告されたとネット上のニュースで告白。
余命半年宣告のニュースに際し、ブログの復活を決意したばかりだと言うのに、まさかこんなに早く訃報のニュースを聞かされるとは。(涙)
医師からの余命半年宣告のニュースを知った私は、直ぐに望月三起也先生へ連絡。
いつもと変わらぬ明るくお元気そうな声に一安心したばかりだと言うのに。
望月三起也先生、素晴らしい作品の数々、本当に有り難うございました。
先生の素晴らしい作品のアーカイブは、ファンの皆さんの手で、後世に伝えられていくと思いますので、安心しておやすみください。
合掌。
漫画史研究家&映画史研究家
本間正幸