うち(サント・アン)に長く在籍していた山木さんからメールが来た。
事情がよくわかりおもしろかったので添付してみました。
いい経験をしているなぁー。
----- Original Message -----
送信者:yamaki
件名:やまきです
送信日時:2009年8月24日 19:45:53
ごぶさたいたしております。お元気でしょうか
ソウルにきて早いものでもうすぐ二カ月になります。いよいよ開講なのですが、まだ
まだ準備不足でバタバタとしています。
韓国ソウルはなかなかエキサイティングな町です。お菓子づくりにかんしていうな
ら、日本の30年前のデザイン、ケーキはラウンドケーキが主流で
カットケーキはほとんどみられないようなところです。 生クリームは38%以上と
いうような よくわからない表示のものしかありませんし、
乳業会社も三社しかありません、バターは真っ白でショートニングかとおもうもので
あじもなく
卵黄までは白っぽく食べても味があまりしません、薄力粉はちょっと中力粉で扱いに
くいです。何度か試食会や講習会をやりましたが材料を集めるのも一苦労でした。
とにかく、注文したものがちゃんと期日にこなかったり全く違うものがきたりとダイ
ナミックコリアを日々体感しています。
こちらの人の凄みは一回見たら出来るというスタンスでいる事です。できるかできな
いかではなく知っているかが大事、またそれ以前にかなり自信家の方が多いので扱い
が大変です。
一年そこら留学してきただけでまるでどこかの教授かという勢いではなしてくるので
びっくりです。
スタッフも労働時間がまもられていて日本のようにはいきません、法律で決まってい
るから、、、。いろんな事をいわれこれまた面食らう事もありました。
とにかく郷に入れば郷に従えということで、なれていくしかないとおもいます。韓国
は日本に比べてないないづくしですが、日本が異常なほど恵まれていた事に今更なが
ら
実感しています。確かにケーキはおくれているのかもしれないのですが、それでも
やっているひとはすごい方がおおいのでこちらが勉強になる事が多くあります。
食事はからいものが多いですが、それは自分としては問題はありません、外食が多く
何んとかしないといけませんが、1000ウォン(800円ぐらい)も出せばおなか
いっぱいに
になります。普段は5000~6000ウオンで定食みたいのがたべれますから食費は福岡の
時より安くすんでいます。
休みがほとんどないのでまだどこにもいっていませんので、こられてもご案内できな
い状態ですが、いつの日かおこしください。まっています。辛くないご飯もあります
から。
こちらの雑誌二冊に毎回掲載される事になりその仕事も忙しさに拍車をかけていま
す。日本のガトーみたいな雑誌です。ちょっと緊張します。でも担当者はお菓子の事
あまりまだ
しらなかったり。。。とにかくやりにくいですけどぼちぼちやろうとおもっていま
す。
日本のトレンドを紹介してほしいといわれてちょっと困っています。最近はなにがは
やっているのでしょうか、どんなルートで情報をいれようか考えちゅうです。
なにかいい方法ありませんでしょうか、お力をおかしください。
さて長々と書きました とにかく元気でやっております。また連絡いたします。社長
はじめ皆様に宜しくお伝えいただけるとうれしいです。
では、お体におきおつけて
ソウルから やまきけんたろう
校長先生のブログです。七月末に行われた記念式典の様子がかかれています。
昨夜、美麻まで来てくれた高校時代の同級生らに
コーヒーを淹れ、遅刻して、
午前中棚田の草刈りをおこなう。
涼しくなり作業ははかどる。
日照不足を気にしていたが『昨年よりも出来は良い』と
地元で世話になっている人の弁。
盆あとの天気が良かったでしょう。
混合油と間違えガソリンを入れたらしく、エンジン停止。
美麻では一周12㎞の200㎞自転車ロードレースが行なわれ、娘はボランティア?といいながらICEコーヒーを売っていた。
そんなん有り?
午後、美麻珈琲は忙しく。
夜は快晴で満天の星空に。
スズメ蜂の巣がある。
分かっていたがこの環境だから仕方なしとやり過ごしていた。
さらに客間のまどの庇にも発見。
去年は自らも刺されたし、お客様に危害もあるかも・・・。
これから本格的な秋をむかえ、どう猛になるので、
意を決して退治することに。
活動を終えかけた夕方に
焙煎機の煙突あたりに通常の蜂の巣3個。
そして、2個のスズメバチの巣をおとした。
巣を奪われた蜂は釣り竿の先に付けた
キンチョール噴霧器をめがけて暴れまくる。
屋根の上で操っていた私にも・・・。
慌てて、窓から部屋に飛び入った。
美麻・白馬村では「ウルリ」と呼ばれるアブで、かわいい名前であると思っていた。
ところが刺される・咬まれる?と数日も痛痒い。
稲尾川沿いの谷が狭まったあたりや大町に下る県道の沢より、あらゆるところにこの時期はいる。走って逃げても敵ははるかに早い。
北陸から東北の山間地で旧盆の頃にみられる小型のアブで、
正式にはウシバエ科のハエ、学名イヨシロオビアブというらしい。
大きさはギンバエぐらい。目が青緑色で、杉林で発生し、川沿いに多くいる。
幼虫は林の渓流にそった蘚苔類の多い土壌や朽木中に生息し、
斑紋をもっている。8月上旬が多発生期で、山間地の渓流域、
とくに標高300~500mの川原が広いところに多発生し、
川原から離れるに従い少なくなる。
二酸化炭素を発する温かくて動くものに集まると言われているので、
『散歩』では息をせずに走り去るのが手のようだ。
自動車の排気ガスや熱は車やバスの排気ガスにも集まる。
吸血の特徴は、日没前の薄暗くなってくる頃から、
完全に暗くなる20時頃までの2時間が吸血飛来のピークになる。
朝でもいるが、一日の吸血飛来数の70%ほどがこの時間帯に集中とか。
新潟の糸魚川・小谷ではウルル
富山・石川・福井の北陸三県ではオロロ
岩手ではツナギ
山形ではコシジロと呼ばれる。
「塩の道・千国街道」では昔から、人や馬牛を悩ましたらしい。
「大網峠横川沢ヨリ白池までの内ニ、夏五月ヨリ七月マテ蠅群リ出テ、昼ハ人馬往来成リ難シ、此蠅ヲ所ニテウルルト云フ、形チ小ク色青シ、人馬に取リツキ、サシナヤマスコト甚シ、又耳鼻ヘモ入ルナリ」
『信府統記』(1724年・享保9年)
(塩の道・千国街道は、新潟県糸魚川から長野県松本まで約130kmの旧道)