いじめの調査をしても、いじめがなくなるわけではないが、隠さなくてもいいことなんだってことが子どもたちに伝わるといいな。
まーが言ってたように「弱いからいじめられる」とか「精神がよわいんだね」なんていうとんでもない誤解もいっぱいだから。
いじめている相手に攻撃しない子どもは、攻撃ができないんじゃなくて、そんなことをする自分を許せない。
だから、同じ教室に行かない。
行けないんじゃなくて、行かないのだ。
親に話さない子どもは、話せないんじゃなくて、話さないのだ。
あまりにも子どもを「しっかりしなさい!」と教え込むから、心配かけたくないとか、怒られるとか勘違いをしていたり、
子どもなりの社会感をもって、「これはいじめだ」と思えなかったり、思いたくなかったり理由はさまざま。
それでも、自分を守れる力のある子が不登校したり、ひきこもったり、自分の家に避難する。
誰も信じられなければ、無力感でいっぱいだろう。
調査が全国規模で行われるのは、いままでにない画期的なこと。
これによって、いじわるすることはいいことではないのだと、気づく子どももいるだろう。
止める勇気を持つ子もいるだろう。
傍観者であった子どもが相談に行けるようになるのかもしれない。
見て見ぬ振りは「明日は我が身」だからね。
怖くて止めたり出来ないのは当然のこと。
でも、
親が正しい認識を持つことや、他人の子どもにも注意が出来るようになったら、
もっと、優しい社会になるんだよねって、
大人でもいじめられ体験がある私は、
相談していいって知っていたらなぁ・・って今なら思うよ。
黙っていれば時が解決すると思っていた自分に、
良く頑張ったねって言いたいし、偉いねって褒めてやりたい。
死にたくなることは良くあったけれど、親族の中で自殺が多いことや、突然死も多かったので、周りがどんな気持ちになるかとか、
夫の友人が自殺していることで、自分で自分を殺すことは自分に対する暴力なんだとわかってからは、そっちの方向に行かないようにと、注意している。
今でこそ、考え込んで「死んだら楽になる?」なんて考えることも少ないけどね。
いじめからの脱却は「自分がされたら嫌なことは他人にはしない」ってことなんだと思う。
調査があって、先生たちが間違った対処をすると、またこじれる危険はあるけれど、学校の中にいじめはないという感覚から、「いじめはある」と思って関わってもらうのでは、雲泥の差ですよ。
あるものをないというのは、うそつきですからね。