ベリーベリーdiary ~60代の可愛い暮らし~

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60代の心ときめく可愛い暮らしを目指します。

藤の花と源氏物語

2023-05-03 21:00:05 | 

 みなさん こんばんは。

GW真っ最中 いかがお過ごしでしょうか?

木の実ちゃんは 先日藤公園に フジの花を見に行って

フジの花の圧倒的な美しさに とても感動しました。

   

 古来からツルが生活資材として活用され

美しく垂れさがる花房が 鑑賞用の花として親しまれてきたフジ。

また現代でも 校庭の中庭などに藤棚が設けられ

身近に藤の花を 見ることが出来ます。

私たちにとって 桜同様なじみ深い植物のうちのひとつです。

フジという植物が 昔から私たちの心にどんな影響を与えてきたのか

興味がわいてきて 少し調べてみました。

「源氏物語」を通して 藤の花についてお伝えしたいと思います。

 

 桜の花が散ってしまうと 次は藤の花が咲き始めます。

晩春に咲き誇るもう一つの花。

長く垂れさがる花房 

滝のように滴り落ちる紫の花姿は 優雅そのもの。

また澄んだ甘い香り 穏やかな芳香も 魅力的です。

そして藤の花の紫色は 最も高貴な色として扱われてきました。

 

 藤の花を扱った文学といえば「源氏物語」ですね。

作者の紫式部も 藤の花やその紫色を愛で

大切な存在としていました。

そして物語の大切なモチーフに 藤の花を扱っています。

「源氏物語」の主人公 光源氏は幼い時に母親を亡くし

母の面影を求めて 母と生き写しとされる藤壺の中宮に

憧れを募らせます。

藤壺というのは 内裏の中の後宮の建物のひとつで

中庭に藤の花が植えられていたことから 名づけられました。

藤壺の中宮は藤壺に住んでいて 源氏の父親である 時の帝の最愛の妻だったのです。

作者の紫式部は 藤壺の中宮を 高貴な紫色の藤の花になぞらえ

求めても得られぬ美しい女人として 描いています。

父帝の后を恋い慕うことは 許されないことでしたが

藤壺の中宮も 源氏の熱意に負け 二人は過ちを犯してしまい

子ども(後の冷泉帝)が出来てしまいます。

       ↑出家した藤壺の中宮

 

藤壺の中宮はその罪におののき 出家してしまうのですが

源氏は 藤壺の中宮の面影が忘れられず

その姪の紫の上を幼いときに引き取り 育て妻とします。

紫の上は優れた資質をもつ女性で 源氏に愛され 源氏の最愛の妻となります。

ここでハッピーエンド!のはずが・・・

男心の綾というか・・・心底プレイボーイというべきか

源氏は紫の上がいるのにもかかわらず 再び高貴な女人を求めて

藤壺中宮の別の姪である 内親王の女三宮(おんなさんのみや)を妻として迎えます。

しかし女三宮は 紫の上とはくらべものにならないぐらい 凡庸な女性で

源氏はがっかり。形式上の妻としてしか 女三宮を扱いません。

源氏の愛を得られない女三宮は 別の男性と過ちを犯します。

かたや内親王が正妻として迎えられたことに ひどく傷ついた紫の上は

病に倒れ 亡くなってしまうのです。

結果的に藤壺の中宮も 藤壺の中宮の姪二人も 源氏は不幸にしてしまったのでした。

まさに藤壺の中宮は 良くも悪くも

源氏の生涯の輪郭を 形作ったともいえる人物ですね。

たおやかで控えめ でも凛として高貴 

求めても求めても得られない 高嶺の花。

藤壺の中宮の面影が そのまま藤の花につながっていきますね。

そうやって藤の花を改めて眺めると 

ひときわ紫の花房の美しさが 身に染みます。

5月の爽やかな風に 華やかな花房をゆったりと揺らす藤の姿は

高貴な美女の風情を 漂わせています。

藤の花も 強く心惹かれる花です。

(フジの写真は和田山町白井大町藤公園のフジ 劇画は大和和紀作「あさきゆめみし」画集からお借りしました) 

 

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8 コメント

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Unknown (marimari58)
2023-05-03 21:19:26
こんばんは。

なるほど、藤の花は高貴な感じがするというのよくわかります。本当にキレイですものね。
それにしてもこれだけの藤、圧巻ですね。お写真でもすごいのに、実物見たら、もう感動ですね。

劇画、原作者誰だったかなと考えながら読んでいたら、大和和紀でしたね。
返信する
Unknown (木の実ちゃん)
2023-05-03 22:04:40
marimari58様 
さっそくコメントありがとうございます。
桜の花もいいですが 藤の花もまた心惹かれますね。
桜が妖しいまでの美しさの美女なら 藤の花はたおやかで高貴な凛とした美女といった感じでしょうか。
どっちの美女も魅力的で 困ってしまいます~(笑)
返信する
Unknown (ryukobasiri)
2023-05-03 22:21:33
こんばんは

源氏物語の中でも藤の花が
物語の軸として自然に溶け込んで
いますね
求めても得られない高嶺の花…
ただ綺麗だけではなく
せつなさも感じれとれるのも
藤の花の魅力を一層引き立たせて
くれている気がしました✨

改めて、藤の花の綺麗さを
再確認致しました(´∀`*)ウフフ
返信する
せつなさも魅力・・・ (木の実ちゃん)
2023-05-04 09:35:20
琉パパ様
コメントありがとうございます。
美しい藤の花の中に
せつなさも感じ取るなんて
琉パパの感性 ナイス!です。
木の実ちゃんも 気付きませんでした。
藤の花には後日談がありまして・・・
家に帰ってからも 藤の花の甘い香りが体についていました。翌朝くしゃみ連発 鼻水だらだら・・・
そうなんです 藤の花の花粉アレルギーになってしまって 慌てて薬を飲みました。アレルギーはおさまったのですが・・・
藤の花の女神さまに 静かなパンチをくらったような気がします(とほほ・・・笑)
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Unknown (ポテト姫)
2023-05-04 11:21:57
 今度、「紫式部」を主人公にした、NHK「大河ドラマ」をやるそうですネ。(^.^) 「紫式部」役は、「吉高由里子」だったかな?
 私は以前、「紫式部」の映画を観に行ったことがあります。(^-^) 「藤原道長」役が「東山紀之」で、「紫式部」役が「…ダメだ、顔が浮かんでるのに、名前が出てこない…。(*´-`)
 「光源氏」の母親が「桐壺の更衣」で、後の義母が「藤壺の更衣」…。どちらも、「紫色の花が咲く」と、昔、中学の国語の先生が話してました。
 そういえば、最近、車で通った道沿いで、「桐の木に、花が咲いてるのを見ました。^_−☆
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Unknown (ポテト姫)
2023-05-04 11:27:26
 「中谷美紀」でした。(^^;
 作品名は「千年の恋」。
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Unknown (ポテト姫)
2023-05-04 11:30:40
 スミマセン、また間違えた。
 作品名は「光源氏 千年の謎」でした。m(._.)m
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Unknown (ポテト姫)
2023-05-04 11:33:46
 もう、自分のオッチョコチョイさに、ほとほと嫌気がさします。(*_*)
 作品名は「源氏物語 千年の謎」でした。m(__)m
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