めぐりめぐって

「あなたの吸ってるたばこの煙が
　　めぐりめぐって
　　　北極の白くまを苦しめています」

と、以前、あるカメラマンの方がテレビの
『視点論点』でまじめにこう述べていたらしい。

ふーーん。
たった１本なのに？
と思ってみんな吸ってるから
吸ってる人全員の煙は
結局　すっごくたくさんになる。

川や海に、ポイとゴミを捨てる。
自分ひとりだけやってると
その人は思うけど、
みんなそう思ってやってるから
結局　すごくたくさんのゴミがたまる。


で、結局
ひとりひとり意識を変えないと
ダメなのよねー、と
おかあさんは言う。

いま、大気を汚してるおとなりさん。
かつて、日本もそのぐらい汚してたけど
日本の人たちはがんばって
きれいにしていったのだそうね。
そのきれいにする方法をおとなりさんに
教えてあげたらどうかなあ？


おかあさんがちっちゃい時、
エントツのけむりを見て
「お空が汚れる」と言ったら
おとなたちは「空はすごく広いから大丈夫」
と言っていた。
川にゴミを捨てる人がいて
「川が汚れる」と言ったら
「広い海に流れていくから大丈夫」と
言われた。

こどもの感じることは
あながち　馬鹿にしたものではない。
それよりももっと
動物たちの感じることは
地球の感性に沿っていると思うなあ。


と、わたしがこのひとりごとを言ってたら
おかあさんが現実のできごとをひとこと。

「今朝ベランダの手すりや床を拭いたら
昨日より更に雑巾が真っ黒になったのよ」
おかあさんは毎日ベランダを拭いてるから
日々の変化に気付いている。

こんな汚れた空気を、
か弱いネコのわたし（？）も
毎日吸ってるってわけ？