ノーベル賞は良いけど

今年のノーベル賞は、日本人が２分野で一度に４人も受賞という快挙。

ま、良い話は素直に喜べばいいんでしょうけどね。
でも、あまり日本人、日本人とはしゃいでいるのを見ると一言、言いたくなってくる。
いや、受賞者の益川敏英さんがおっしゃってくれました。

「ノーベル賞は数十年前の業績に与えられるもので、今、受賞者が多いから日本の科学が安泰というわけではない。　今の成果が数十年後に問われるわけで、入試のあり方なども含め、この機会に教育環境を再検討した方が良い。」


受賞したのは６０代後半から８０代の方達の数十年前の業績。　成果が出て評価されるのに、それくらいは掛かるということでしょうね。　科学も教育もすぐに結果が出るものじゃない。
４人のうち２人はアメリカ在住。　皮肉な見方をすれば日本では才能を生かし切れなかったとも言える。　江崎さんや利根川さんだって、そうだったじゃないですか。　「日本人が、日本人が」って誇れるばかりではないと思いますが。

理科離れが言われて久しい。
益川さんの問題提起をよく検討した方が良いですよ。