うたたねこと

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うたた寝ネコが薄目で見た日常と社会

斎藤県政で教育予算はむしろ減っていた

2024-11-13 00:37:22 | ネコまたぎ~よけいな一言・社会批評
 兵庫県のHPで予算を検索すると各年度の予算を閲覧することができます。
非常に項目が多いですが、とりあえず各年度当初予算概要の歳出の(参考)にある目的別分類で見ていくことにしました。
教育予算の額と全体に占めるパーセンテージを24年度から遡って7年分ピックアップしました。最近のものは億単位で示していますが、22年度以前は表示の仕方が違うので、億単位に直して億未満は四捨五入しています(って豪快!)。

 2024年度  3,782億円 (16,2%) 
 2023年度  3,592億円 (15,2%)
 2022年度  3,655億円 (15,3%)
 2021年度  3,697億円 (13,5%)
 2020年度  3,794億円 (19,0%)
 2019年度  3,746億円 (19,3%)
 2018年度  3,727億円 (19,7%)
 2017年度  3,716億円 (19,5%)

 当初予算は前年に決められますから、22~24年度のものが斎藤県政、それ以前のものは井戸県政の時代のものです。
 すると驚いたことに斎藤県政になって教育予算は増えるどころか金額もパーセンテージもむしろ減っているのです。 21年度は金額がやや減ってパーセンテージはガクッと減ってますが、これはこの年の商工費が急増しているからです。 その後も商工費が最も多い歳出となっていますが、これはコロナの影響なのか、そこまでは調べていません。
 20年度以前、つまり井戸県政時代の教育予算が占める19%台は歳出の中で最も多いものです。斎藤擁護派の人たちが「井戸元知事が校舎はボロボロのまま放置して1000億円の豪華な県庁を立てようとした」と攻撃しているのは、どうやらデタラメのようです。 1000億円というのも当初はもっと少なかったのが斎藤氏が差し止めたために3年の間に値上がりしたという面もあるようです。やはり擁護派のコメントで「1000億円なら今なら1400~1500億円するはず」とかいうのがあって、デマ発生の仕組みを見る感じがしました。 まあ県民としては豪華な庁舎はいらないですが、防災拠点としてある程度の規模と頑丈さを持ったものは必要でしょう。 それは今出てる候補者はみな言ってることですが。
 結局、斎藤県政で教育予算はむしろ減っていて、前のレベルに戻したのは24年度になってからという感じです。 これで井戸県政でできなかった学校をよくする政策を行ったというのは、ちょっと信じられません。
 教育予算以外はあまり見てないのですが、ざっと流してみた感じでは予算概要、つまり県の事業自体は井戸時代も斎藤時代もあまり大きな変化はないように感じました。現場で実務にたずさわる職員は同じ人たちだからでしょう。これは最初に述べた一般県民の生活や社会は変わらないという感覚と合致しています。 斎藤県政は改革も躍進もしていないというのが実感です。

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