うたたねこと

ちょっぴり皮肉、かつ、お気楽
うたた寝ネコが薄目で見た日常と社会

着たいけど着れない着物

2008-01-07 21:52:47 | ねこじゃらし~生活・文化
毎年この時期になると、何とはなしに悩む事があります。

それは「着物着ようかなぁ」ということ。

以前、1年ほど海外生活をした事があって、その時、日本人には洋服は似合わない(全く借り物みたい)、やはり日本人は着物着ないとなぁ、と思ったものです。

その頃は私もあまり着物持ってなかったし、着付けにいたっては全く出来なかった。
その後、無料着付け教室とやらで習って、何とか着ることが出来るようになりました。 (でも、卒業はしていません。 途中で潰れてしまったので。 その経緯はまた改めて)
着物や帯もリサイクルでだいぶ買った。
着ようと思えばいつでも着られるはず。
でも着られないのです。

面倒、厄介というのがまず有ります。
着付け自体はやってみればそう面倒でない事はわかっているけど、小物など1式準備するのが煩わしい。
そして着てしまうと動きにくい。
窮屈、苦しいというのとは違います。
これも着てみると思ったより苦しくなく、むしろシャキッとする面もあるのですが、現代の洋風の住宅ではなんだか勝手が違って動きにくいのです。
家具やドアノブなどがたもとに引っかかって、粗忽者の私は四苦八苦。和室なら引っかかるところは少ないけど、だから動けないという事に。

外にも出にくい。
先日も書いたようにお正月でも着物を着ている人を殆ど見かけない。
本や雑誌でブームなんて騒いでるけど、メディアの中だけのブームじゃないかという気がします。
着物なんか着て歩いてると「何事か?」という目で見られる。
はっきり言って、これが一番いや。 
女は注目されたがる、なんて、女はおしゃべりが好き、というのと同じ偏見ですよ。 私はどちらも大嫌い。

それでも、日本の風土と結びついた伝統は大切にしたいし、優雅で落ち着いて見えるとか、憧れもあります。
着慣れればいいんだからと思いつつ、ついつい着そびれている毎日です。

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