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菖蒲・アヤメの色合いが綺麗でした・・
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アヤメは山野の草地に生える(特に湿地を好むことはない)。葉は直立し高さ40~60cm程度。花は5月ごろに径8cmほどの紫色の1-3個付ける。外花被片(前面に垂れ下がった花びら)には網目模様があるのが特徴で、本種の和名のもとになる。花茎は分岐しない。北海道から九州まで分布する。
古くは「あやめ」の名はサトイモ科のショウブを指した語で、現在のアヤメは「はなあやめ」と呼ばれた。
10日 ティアラこうとう 東京シティ・フィル 定期演奏会 E-17・3500円・安い
W.A.Mozart
Symphony No.35 in D major, K.385 "Haffner"
モーツァルト 1756-91/ 交響曲 第35番 ニ長調 K.385 「ハフナー」・1782
26歳の作で富豪ジークムント・ハフナーから作曲依頼が・・当時コンスタンツェ・ウェーバー、(ウェーバーのいとこ)との結婚を控えていた・・
T.MayuzumiEssay for String Orchestra
黛 敏郎1929-1997 / 弦楽のためのエッセイ・1963・・・コンマスのソロから・・輪廻転生・・5重奏へと音楽が発展し・・弦の合奏へと・・瞑想波動の流れを感じました・・
W.A.MozartRequiem in D minor, K.626
モーツァルト / レクイエム ニ短調 K.626・1791
・・4名の歌手・声質が良く、オケ、合唱、ソリストのバランス感覚が良いですね・・
合唱はアマ集団ですが良く歌い込んでいた様で、内省的な響きが心に響きました・・
指揮:飯守泰次郎・・35番、レクエムともオケの特徴ですか??重たい、快活さが無い感じがオケの個性?、ワーグナー指揮者の刷り込みがある為かな?・・
ソプラノ:日比野 幸、アルト:谷口睦美、テノール:児玉和宏、バス:山下浩司
合唱:東京シティ・フィル・コーア(合唱指揮:藤丸崇浩)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
住吉ー錦糸町ー上野へ・・意外と近いJR両国近辺車窓から、話題のスカイ・観えました
2時間ほど前に35番を聞いて、聴きなおしでしたが・・
東京春祭特別オーケストラが素晴らしい・・N響コンマスとか、チェロ・都響の方とか、オザワ音楽塾、サイトウキネンメンバー等とか混成オケ集団でしたが、短期間、短時間で合わせるわけで、アンサンブルも見事に出来上がっていると感じました・・
オーボエに荒さんあらさん ブログ、追っかけ中の島田さんブログとか・・以前水戸室内で荒さん聞いてますが久し振りに聴きました、現在は東響の在籍とか・・
上野・文化会館 カルミナ・ブラーナ 3F・L2-5・14000円安い
4月10日(土) 18:00開演(9日と連続)
モーツァルト:交響曲第35番 ニ長調 K.385「ハフナー」
豊かな弦群の響き・・木管の優美さ・・陰陽あるアンサンブルと良かったですね
カルミナ・ブラーナ
過去に2度聴いてますが、新国立、洗足学園音大(歌手はプロ)・・で
音楽の印象が全く違いました・・歌手の歌唱が、カウンターテナーであったり、バリトンの歌唱も時にはテナーにしたり、一人二役的な声質・歌唱を受けました・・
最初の旋律から、合唱へと流れが・・心をつかむ、掴まされる音楽波動が、そして最終旋律で最初の旋律が、合唱へと盛り上がりが素晴らしいすね、アリアと、フルートと合唱、ソロとのかけ合いも・・依然聞いた時には感じなかった・・旋律が良く聞こえた・・
新鮮波動が・・音楽・歌詞から輪廻転生を感じさせますね・・
デジレ・ランカトーレ(S)の高音声域、歌唱には驚きが・・何れも素晴らしい
オルフ:世俗カンタータ「カルミナ・ブラーナ」(字幕付)
指揮 リッカルド・ムーティHP
出演 デジレ・ランカトーレ(S)
マックス・エマヌエル・ツェンチッチ(C-ten)
リュドヴィク・テジエ(Br)
演奏 東京春祭特別オーケストラ
合唱 東京オペラシンガーズ、東京少年少女合唱隊(児童合唱)
・・・・・・・・・・・・・・
1音楽フアンの視点からHP
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カルミナ・ブラーナ概訳
【Fortuna Imperatrix Mundi 世界の支配者 フォルトゥナ】
1.O Fortuna おお、運命の女神よ
運命の女神よ、貴女は月の如く満ちたり欠けたり、常に定まらない。 人生も同じこと、確かなものは何もなく、運命に弄ばれ貧乏も権力も 氷のように無に帰する。 恐るべき空虚な運命よ、おまえは車輪の如く回ってゆく。 信頼能わず、隠れたら現れ、健康と徳を授けたらすぐに 欲情と背反をよこす。 我らは常に憂悶しながら、たえず恐れおののく。 さあ、運を掴んだ者も投げ落とされた者も、私と共に運命に泣こう!
2.Fortune plango vulnera 運命に傷つけられ
運命に傷つけられて、私の目からは涙がこぼれる。 せっかく手にした幸運もすでに遠い。 幸運はあっという間に通り過ぎ、 気づけば何も残らないって言い伝えのとおりだ。 栄光など所詮は心許なく気づけばすぐに崩壊する。 運命の輪は回り、一方が沈めばもう一方が昇る。 玉座の順番が回ってきたら、次は破滅に警戒せねばならん! 運命の車軸に刻まれたトロイの女王ヘクバの名も、 かつては頂上で輝いていたが今となっては車軸の下なのだ。
【Ⅰ Primo vere 早春に 】
3.Veris leta facies 春の喜ばしい風貌が
春の喜ばしい気配が近づいてくる。 春が勝利し、厳しい冬は逃げ去った。 春の女神フローラが麗しく君臨し、森の小鳥たちは祝いさえずる。 太陽神フェブスは笑いを与え、花々は咲き誇る。 西風ゼフィロスは甘美な吐息の風で芳香を放ち、 人間は愛のため愛神アモルのもと駆け回る。 美の神ヴィーナスが歌い、ナイチンゲールが甘く歌う。 花々は咲き乱れ、森には生命溢れ、 喜び満ちた乙女らの輪舞の輪が広がる。
4.Omnia sol temperat 太陽は万物を調合し
太陽はあらゆるものを調合し、さあ、新しい世界が4月から始まる! 人々は愛の神クピドの命令のもと愛を楽しむ。 春は数多の新しいものを用意し、我らに愛の喜びを約束し、命じ、 そして方法を指し示す。 「おまえの真実にこそ、誓約の確保が試される」と。 誠実に我を愛せ! 誓いは、たとえ身が遠くにあったとしても心を表す標しとなろう。 誰もがこのように愛し合い、運命の車輪に乗って回ってゆくのだ。
5.Ecce gratum そら、ご覧!
そら、ご覧!春が喜びを呼び戻し、祝いと希望が溢れるのを! 草原には紫色の花々、空には太陽。 春は帰還し、憂鬱な冬はもういない。 こんな幸せを知らずにいじけている奴らは哀れだよ。 さあ、華々しく、陽気にいこう! 甘い楽しみの中、愛の神クピドの褒美を手に入れんと骨折る者どもよ! さあ、自慢たっぷり、愉快にいこう! 我々もいにしえのパリスに倣ってヴィーナスの命令に従い、 人妻さえものにしちまおうじゃないか!
【Uf dem anger牧場の岸にて】
6.Tanz 舞踏歌
7.Floret silva 森は光り輝き
森は光り輝き、花は咲き乱れ、葉は生い茂る。 でもあたしの昔の恋人はどこ?彼はここから馬に乗って去ったまま 戻ってこない。 森は至る所花が咲き乱れているけれど、彼はまだ戻らない。 こんなに長い間どこにいるのかしら? 彼はここから馬に乗って去ってしまった・・・。 もう誰も私を愛してなどくれないのね。
8.Chramer, gip die varwe mir
小間物屋さん、私に頬紅くださいな
小間物屋さん、私に頬紅をくださいな。美しくなって彼をものに しなくっちゃ。 恋しなさい、清く正しい若者も愛らしいお嬢さまも! そして誇りと栄光に包まれましょう。 皆が恋に喜び溢れるって、なんて幸せなことなのかしら。 私もきっと愛する人の下僕になってみせるわ。 さあ、私を見て!そして私を好きになってね!
9.Reie/Swaz hie gat umbe ここで輪になって
/Chume,chum,geselle min おいで愛しい人よ
ここで輪を作って踊っているのはすべて乙女たち。 でもこの夏中男がいらないだなんて、なんとしたこと?
さあ、こっちに来て、私の貴方。貴方を待っているのよ。
おいで、おいで、僕の恋人よ、赤い唇をした可愛い娘、 来て、僕を元気にしておくれ!
ここで輪を作って踊っているのはすべて乙女たち。 この夏中男がいらないだなんてこと、あるわけがない!
10.Were diu werlt alle min 世界中が全て俺の物だとして
世界中が全て俺の物だとしても、 それが海からライン河まですべてだったとしても、 俺は敢えて困窮を望む。 もしもエゲレスの王妃様が俺様の腕に横たわってくれるというのなら!
【Ⅱ In Taberna 居酒屋にて】
11.Estuans interius 激しい怒りを胸に秘め
激しい怒りを胸に秘め、私の心は苦しみでいっぱい。 私はまるで物質か、風に弄ばれる葉っぱ。 人生を投げ、水夫なしの船のように、風に運ばれる鳥のように 時を漂うのさ。 私を縛らないで!嘆かないで! ご立派な方々は重荷、でも悦びは甘い蜂蜜よりも素敵。 ヴィーナスのご命令なら労苦も楽。 若者の前途を邪魔し、悪徳につなぎ有徳を忘れ、 魂が死んでも皮膚にはまだ未練を残す・・・ 人生なんてそんなもの。
12.Olim lacus colueram 昔、私は湖に住んでいた
昔は私も美しい姿で湖に住んでいた。かつて白鳥だった頃は。 なのになんと哀れなこと、今は焼かれて ただ真っ黒な姿になってしまった! 料理人は鉄串を回し、薪は私を強くあぶり、 食卓係が私を酒宴に運ぶ。 皿の上に横たわり、飛ぶこともできない。 ぎしぎし砕く歯が見える! ああ情けない、高い志もすっかり崩れて今はこの有様だ。
13.Ego sum abbas 我は大修道院長様
我はのらくら者の大修道院長様であるぞ。 我の助言はどんちゃん騒ぎに、好意はダイスの神デシウスにある! 夜明け、酒場に迷ってきた子羊は、夕方にゃ身ぐるみ剥がされ 外におん出されてこう叫ぶ。 「なんてこった!なぜ運命は俺をこんな目に遭わすのか? 人生から楽しみが完全に持ってかれちまった!」
14.In taberna quando sumus 居酒屋にいるときにゃ
居酒屋にいる時にゃ畑のことなど心配しないが、 賭事には飛んでってそこではいつも汗だくさ。 ここじゃ皆が身分の差なく賭け飲みし、死すら恐れやしない。 さぁ、酒神バッカスのためにもうひと賭! まず最初にここで飲んでる自由なやつに乾杯! 次に縛られている真面目な奴らに、3度めは人生に! 他にもあの人この人あれやこれ、教皇にも王様にも乾杯! 皆が飲む! 主婦に亭主、学生に坊さん、のろまにせっかち、子供も年寄りも あんたらもあいつらも、100人も1000人も飲む! 600貨幣じゃ少なすぎ、なにしろ限界なく皆が飲んでるんだからさ。 死ぬほど飲んで皆から蔑まれるし貧乏になるし、 でも俺達はつるんで正しき者どもに対抗するぞ! 万歳、ああ愉快だ!
【Ⅲ Cour d’amours 愛の誘い】
15. Amor volat undique アモルはそこら中を飛び回る
愛の神アモルはそこら中を飛び回り、気ままに誘惑して回る。 若い男女が親密になるのは全く当然のこと。 もしも全く悦びを知らぬまま心を閉じて夜を過ごすというのなら、 それはあまりにも悲しい侮辱的な状態。
16.Dies,nox et omnia 昼と夜と全てのあらゆるものが
昼も夜も全てのあらゆるものが私に逆らう。 あのひととの会話は私を悲嘆にくれさせ、私はため息ばかり。 友よ、からかうがいいさ。 でも経験豊富な君たちにお知恵を拝借したいもの。 ああ、貴女の美しい顔が私を1000回も泣かすのだ、 胸に氷を抱えるようだ。 再び私を生き返らせるのは貴女のたった一度の口づけ。
17.Stetit puella 若い娘が立っていた
若い娘が立っていた、赤いチュニカを着て。 誰かが彼女に触れたら、チュニカが音を立てた。さらさら、と。 若い娘はまるで小さな薔薇のように立っていた。 その顔は光輝き、口元は花が咲いているよう。 (サア、アトハオタノシミ・・・。)
18.Circa mea pectra 私の胸の周囲を
貴女の美しさで私の胸は一杯だ。 太陽の如き明るい瞳よ、雷の如き輝きよ。 神よ、どうか私の決意を邪魔しないでほしい、 乙女の閂を外すという決意を。 でも喜びはない。 愛しい貴女は決して振り向かない。
19.Si puer cum puellula もしも若者と若い娘が
もしも若者と若い娘が一緒に小部屋に居たならば、 それはもう繁栄ある結びつき。 愛が生まれてくる、等しく分け合う愛が! 倦怠は遠ざかり、口憚る遊戯をする。 体で、腕で、唇で。
20.Veni,veni,venias 来て、来て、来ておくれ!
おいで、早く!私を死なせないで! 美しい君の顔、鋭い眼差し、ふさふさした髪、 ああ、なんて堂々と輝いていることか! 薔薇よりも赤く、百合よりも白く、全てのものより なお優美な、 君こそが私の誇り!
21.In trutina 天秤に
天秤にかけてみた、理性とためらい、不安と傲慢、 そして愛と貞淑を。 でも私は目に見えるものを選ぶ。 首をくびきに縛ってみても、やはり愛に寝返ることでしょう。
22.Tempus est iocundum 季節は悦楽の時
季節はまさに悦楽の時。乙女も若者も、一緒に喜ぼう! (彼女の誓いは僕を強気にさせるけど、拒否されたらもうがっくり) (男は冬中忍耐し、春の空気に弾け飛ぶ) (あの娘の処女に翻弄されて、簡単に奈落へ落っこちる) おいでお嬢さん、悦びと共に。 さあ早く、美しい人!もう死ぬほど君に恋いこがれている! おお、すべてが光り輝いて乙女たちも皆、愛に燃えている。 新しい新鮮な恋に狂い死にしそうだよ!
23.Dulcissime 愛しい貴方
愛しい、愛しい貴方、私のすべてを貴方に捧げます。
【Blanziflor et Helena ブランツィフロールとヘレナ】
24.Ave formosissima めでたし、最高に優美な人よ
めでたし、最高に優美な人よ、あなたは豪奢な宝石。 ああ、徳そなえた処女よ、世界に満ち溢れる光よ、世界の薔薇よ! 美の化身、ブランツィフロールとヘレナよ! 寛大なるヴィーナスに栄光あれ!
【Fortuna Imperatrix Mundi 世界の支配者 フォルトゥナ】
25.O Fortuna おお、運命の女神よ
冒頭へ戻り、繰り返し(このように運命の輪は回る)
W.A.Mozart
Symphony No.35 in D major, K.385 "Haffner"
モーツァルト 1756-91/ 交響曲 第35番 ニ長調 K.385 「ハフナー」・1782
26歳の作で富豪ジークムント・ハフナーから作曲依頼が・・当時コンスタンツェ・ウェーバー、(ウェーバーのいとこ)との結婚を控えていた・・
T.MayuzumiEssay for String Orchestra
黛 敏郎1929-1997 / 弦楽のためのエッセイ・1963・・・コンマスのソロから・・輪廻転生・・5重奏へと音楽が発展し・・弦の合奏へと・・瞑想波動の流れを感じました・・
W.A.MozartRequiem in D minor, K.626
モーツァルト / レクイエム ニ短調 K.626・1791
・・4名の歌手・声質が良く、オケ、合唱、ソリストのバランス感覚が良いですね・・
合唱はアマ集団ですが良く歌い込んでいた様で、内省的な響きが心に響きました・・
指揮:飯守泰次郎・・35番、レクエムともオケの特徴ですか??重たい、快活さが無い感じがオケの個性?、ワーグナー指揮者の刷り込みがある為かな?・・
ソプラノ:日比野 幸、アルト:谷口睦美、テノール:児玉和宏、バス:山下浩司
合唱:東京シティ・フィル・コーア(合唱指揮:藤丸崇浩)
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住吉ー錦糸町ー上野へ・・意外と近いJR両国近辺車窓から、話題のスカイ・観えました
2時間ほど前に35番を聞いて、聴きなおしでしたが・・
東京春祭特別オーケストラが素晴らしい・・N響コンマスとか、チェロ・都響の方とか、オザワ音楽塾、サイトウキネンメンバー等とか混成オケ集団でしたが、短期間、短時間で合わせるわけで、アンサンブルも見事に出来上がっていると感じました・・
オーボエに荒さんあらさん ブログ、追っかけ中の島田さんブログとか・・以前水戸室内で荒さん聞いてますが久し振りに聴きました、現在は東響の在籍とか・・
上野・文化会館 カルミナ・ブラーナ 3F・L2-5・14000円安い
4月10日(土) 18:00開演(9日と連続)
モーツァルト:交響曲第35番 ニ長調 K.385「ハフナー」
豊かな弦群の響き・・木管の優美さ・・陰陽あるアンサンブルと良かったですね
カルミナ・ブラーナ
過去に2度聴いてますが、新国立、洗足学園音大(歌手はプロ)・・で
音楽の印象が全く違いました・・歌手の歌唱が、カウンターテナーであったり、バリトンの歌唱も時にはテナーにしたり、一人二役的な声質・歌唱を受けました・・
最初の旋律から、合唱へと流れが・・心をつかむ、掴まされる音楽波動が、そして最終旋律で最初の旋律が、合唱へと盛り上がりが素晴らしいすね、アリアと、フルートと合唱、ソロとのかけ合いも・・依然聞いた時には感じなかった・・旋律が良く聞こえた・・
新鮮波動が・・音楽・歌詞から輪廻転生を感じさせますね・・
デジレ・ランカトーレ(S)の高音声域、歌唱には驚きが・・何れも素晴らしい
オルフ:世俗カンタータ「カルミナ・ブラーナ」(字幕付)
指揮 リッカルド・ムーティHP
出演 デジレ・ランカトーレ(S)
マックス・エマヌエル・ツェンチッチ(C-ten)
リュドヴィク・テジエ(Br)
演奏 東京春祭特別オーケストラ
合唱 東京オペラシンガーズ、東京少年少女合唱隊(児童合唱)
・・・・・・・・・・・・・・
1音楽フアンの視点からHP
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カルミナ・ブラーナ概訳
【Fortuna Imperatrix Mundi 世界の支配者 フォルトゥナ】
1.O Fortuna おお、運命の女神よ
運命の女神よ、貴女は月の如く満ちたり欠けたり、常に定まらない。 人生も同じこと、確かなものは何もなく、運命に弄ばれ貧乏も権力も 氷のように無に帰する。 恐るべき空虚な運命よ、おまえは車輪の如く回ってゆく。 信頼能わず、隠れたら現れ、健康と徳を授けたらすぐに 欲情と背反をよこす。 我らは常に憂悶しながら、たえず恐れおののく。 さあ、運を掴んだ者も投げ落とされた者も、私と共に運命に泣こう!
2.Fortune plango vulnera 運命に傷つけられ
運命に傷つけられて、私の目からは涙がこぼれる。 せっかく手にした幸運もすでに遠い。 幸運はあっという間に通り過ぎ、 気づけば何も残らないって言い伝えのとおりだ。 栄光など所詮は心許なく気づけばすぐに崩壊する。 運命の輪は回り、一方が沈めばもう一方が昇る。 玉座の順番が回ってきたら、次は破滅に警戒せねばならん! 運命の車軸に刻まれたトロイの女王ヘクバの名も、 かつては頂上で輝いていたが今となっては車軸の下なのだ。
【Ⅰ Primo vere 早春に 】
3.Veris leta facies 春の喜ばしい風貌が
春の喜ばしい気配が近づいてくる。 春が勝利し、厳しい冬は逃げ去った。 春の女神フローラが麗しく君臨し、森の小鳥たちは祝いさえずる。 太陽神フェブスは笑いを与え、花々は咲き誇る。 西風ゼフィロスは甘美な吐息の風で芳香を放ち、 人間は愛のため愛神アモルのもと駆け回る。 美の神ヴィーナスが歌い、ナイチンゲールが甘く歌う。 花々は咲き乱れ、森には生命溢れ、 喜び満ちた乙女らの輪舞の輪が広がる。
4.Omnia sol temperat 太陽は万物を調合し
太陽はあらゆるものを調合し、さあ、新しい世界が4月から始まる! 人々は愛の神クピドの命令のもと愛を楽しむ。 春は数多の新しいものを用意し、我らに愛の喜びを約束し、命じ、 そして方法を指し示す。 「おまえの真実にこそ、誓約の確保が試される」と。 誠実に我を愛せ! 誓いは、たとえ身が遠くにあったとしても心を表す標しとなろう。 誰もがこのように愛し合い、運命の車輪に乗って回ってゆくのだ。
5.Ecce gratum そら、ご覧!
そら、ご覧!春が喜びを呼び戻し、祝いと希望が溢れるのを! 草原には紫色の花々、空には太陽。 春は帰還し、憂鬱な冬はもういない。 こんな幸せを知らずにいじけている奴らは哀れだよ。 さあ、華々しく、陽気にいこう! 甘い楽しみの中、愛の神クピドの褒美を手に入れんと骨折る者どもよ! さあ、自慢たっぷり、愉快にいこう! 我々もいにしえのパリスに倣ってヴィーナスの命令に従い、 人妻さえものにしちまおうじゃないか!
【Uf dem anger牧場の岸にて】
6.Tanz 舞踏歌
7.Floret silva 森は光り輝き
森は光り輝き、花は咲き乱れ、葉は生い茂る。 でもあたしの昔の恋人はどこ?彼はここから馬に乗って去ったまま 戻ってこない。 森は至る所花が咲き乱れているけれど、彼はまだ戻らない。 こんなに長い間どこにいるのかしら? 彼はここから馬に乗って去ってしまった・・・。 もう誰も私を愛してなどくれないのね。
8.Chramer, gip die varwe mir
小間物屋さん、私に頬紅くださいな
小間物屋さん、私に頬紅をくださいな。美しくなって彼をものに しなくっちゃ。 恋しなさい、清く正しい若者も愛らしいお嬢さまも! そして誇りと栄光に包まれましょう。 皆が恋に喜び溢れるって、なんて幸せなことなのかしら。 私もきっと愛する人の下僕になってみせるわ。 さあ、私を見て!そして私を好きになってね!
9.Reie/Swaz hie gat umbe ここで輪になって
/Chume,chum,geselle min おいで愛しい人よ
ここで輪を作って踊っているのはすべて乙女たち。 でもこの夏中男がいらないだなんて、なんとしたこと?
さあ、こっちに来て、私の貴方。貴方を待っているのよ。
おいで、おいで、僕の恋人よ、赤い唇をした可愛い娘、 来て、僕を元気にしておくれ!
ここで輪を作って踊っているのはすべて乙女たち。 この夏中男がいらないだなんてこと、あるわけがない!
10.Were diu werlt alle min 世界中が全て俺の物だとして
世界中が全て俺の物だとしても、 それが海からライン河まですべてだったとしても、 俺は敢えて困窮を望む。 もしもエゲレスの王妃様が俺様の腕に横たわってくれるというのなら!
【Ⅱ In Taberna 居酒屋にて】
11.Estuans interius 激しい怒りを胸に秘め
激しい怒りを胸に秘め、私の心は苦しみでいっぱい。 私はまるで物質か、風に弄ばれる葉っぱ。 人生を投げ、水夫なしの船のように、風に運ばれる鳥のように 時を漂うのさ。 私を縛らないで!嘆かないで! ご立派な方々は重荷、でも悦びは甘い蜂蜜よりも素敵。 ヴィーナスのご命令なら労苦も楽。 若者の前途を邪魔し、悪徳につなぎ有徳を忘れ、 魂が死んでも皮膚にはまだ未練を残す・・・ 人生なんてそんなもの。
12.Olim lacus colueram 昔、私は湖に住んでいた
昔は私も美しい姿で湖に住んでいた。かつて白鳥だった頃は。 なのになんと哀れなこと、今は焼かれて ただ真っ黒な姿になってしまった! 料理人は鉄串を回し、薪は私を強くあぶり、 食卓係が私を酒宴に運ぶ。 皿の上に横たわり、飛ぶこともできない。 ぎしぎし砕く歯が見える! ああ情けない、高い志もすっかり崩れて今はこの有様だ。
13.Ego sum abbas 我は大修道院長様
我はのらくら者の大修道院長様であるぞ。 我の助言はどんちゃん騒ぎに、好意はダイスの神デシウスにある! 夜明け、酒場に迷ってきた子羊は、夕方にゃ身ぐるみ剥がされ 外におん出されてこう叫ぶ。 「なんてこった!なぜ運命は俺をこんな目に遭わすのか? 人生から楽しみが完全に持ってかれちまった!」
14.In taberna quando sumus 居酒屋にいるときにゃ
居酒屋にいる時にゃ畑のことなど心配しないが、 賭事には飛んでってそこではいつも汗だくさ。 ここじゃ皆が身分の差なく賭け飲みし、死すら恐れやしない。 さぁ、酒神バッカスのためにもうひと賭! まず最初にここで飲んでる自由なやつに乾杯! 次に縛られている真面目な奴らに、3度めは人生に! 他にもあの人この人あれやこれ、教皇にも王様にも乾杯! 皆が飲む! 主婦に亭主、学生に坊さん、のろまにせっかち、子供も年寄りも あんたらもあいつらも、100人も1000人も飲む! 600貨幣じゃ少なすぎ、なにしろ限界なく皆が飲んでるんだからさ。 死ぬほど飲んで皆から蔑まれるし貧乏になるし、 でも俺達はつるんで正しき者どもに対抗するぞ! 万歳、ああ愉快だ!
【Ⅲ Cour d’amours 愛の誘い】
15. Amor volat undique アモルはそこら中を飛び回る
愛の神アモルはそこら中を飛び回り、気ままに誘惑して回る。 若い男女が親密になるのは全く当然のこと。 もしも全く悦びを知らぬまま心を閉じて夜を過ごすというのなら、 それはあまりにも悲しい侮辱的な状態。
16.Dies,nox et omnia 昼と夜と全てのあらゆるものが
昼も夜も全てのあらゆるものが私に逆らう。 あのひととの会話は私を悲嘆にくれさせ、私はため息ばかり。 友よ、からかうがいいさ。 でも経験豊富な君たちにお知恵を拝借したいもの。 ああ、貴女の美しい顔が私を1000回も泣かすのだ、 胸に氷を抱えるようだ。 再び私を生き返らせるのは貴女のたった一度の口づけ。
17.Stetit puella 若い娘が立っていた
若い娘が立っていた、赤いチュニカを着て。 誰かが彼女に触れたら、チュニカが音を立てた。さらさら、と。 若い娘はまるで小さな薔薇のように立っていた。 その顔は光輝き、口元は花が咲いているよう。 (サア、アトハオタノシミ・・・。)
18.Circa mea pectra 私の胸の周囲を
貴女の美しさで私の胸は一杯だ。 太陽の如き明るい瞳よ、雷の如き輝きよ。 神よ、どうか私の決意を邪魔しないでほしい、 乙女の閂を外すという決意を。 でも喜びはない。 愛しい貴女は決して振り向かない。
19.Si puer cum puellula もしも若者と若い娘が
もしも若者と若い娘が一緒に小部屋に居たならば、 それはもう繁栄ある結びつき。 愛が生まれてくる、等しく分け合う愛が! 倦怠は遠ざかり、口憚る遊戯をする。 体で、腕で、唇で。
20.Veni,veni,venias 来て、来て、来ておくれ!
おいで、早く!私を死なせないで! 美しい君の顔、鋭い眼差し、ふさふさした髪、 ああ、なんて堂々と輝いていることか! 薔薇よりも赤く、百合よりも白く、全てのものより なお優美な、 君こそが私の誇り!
21.In trutina 天秤に
天秤にかけてみた、理性とためらい、不安と傲慢、 そして愛と貞淑を。 でも私は目に見えるものを選ぶ。 首をくびきに縛ってみても、やはり愛に寝返ることでしょう。
22.Tempus est iocundum 季節は悦楽の時
季節はまさに悦楽の時。乙女も若者も、一緒に喜ぼう! (彼女の誓いは僕を強気にさせるけど、拒否されたらもうがっくり) (男は冬中忍耐し、春の空気に弾け飛ぶ) (あの娘の処女に翻弄されて、簡単に奈落へ落っこちる) おいでお嬢さん、悦びと共に。 さあ早く、美しい人!もう死ぬほど君に恋いこがれている! おお、すべてが光り輝いて乙女たちも皆、愛に燃えている。 新しい新鮮な恋に狂い死にしそうだよ!
23.Dulcissime 愛しい貴方
愛しい、愛しい貴方、私のすべてを貴方に捧げます。
【Blanziflor et Helena ブランツィフロールとヘレナ】
24.Ave formosissima めでたし、最高に優美な人よ
めでたし、最高に優美な人よ、あなたは豪奢な宝石。 ああ、徳そなえた処女よ、世界に満ち溢れる光よ、世界の薔薇よ! 美の化身、ブランツィフロールとヘレナよ! 寛大なるヴィーナスに栄光あれ!
【Fortuna Imperatrix Mundi 世界の支配者 フォルトゥナ】
25.O Fortuna おお、運命の女神よ
冒頭へ戻り、繰り返し(このように運命の輪は回る)
7日トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン 1F・12-29・5500円・安い
年一度が楽しみな、マスター・プレイヤーズ,ウィーン ですが、
今回も音楽のキーワードが 美 美 美 を感じさせた・・音楽は美しい ・・至福の時間でした
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番・・若干19歳の時の作曲とか・・何故、この様な美しい曲想が湧き出るのであろうか・・2楽章が特に美しい・・
ウェーバー:クラリネット小協奏曲も、女性声楽を聴いている様で、音の流れがよどみないクラリネットの演奏ですね・・
ベートーヴェン:交響曲第4番・・最近京都響で聴きましたが、今回僅か30名と小編成演奏ですが、木管の歌、主張が際立って上手い奏者が・・弦の弾きこみも快活、陰陽、音楽の呼吸感と素晴らしい・・
ウィーン・プレミアム・コンサート
曲目
メンデルスゾーン1809-1847:序曲『フィンガルの洞窟』 op.26・1830
モーツァルト1756-1791:ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K219 「トルコ風」
ウェーバー1786-1826:クラリネット小協奏曲 変ホ長調 op.26・1811
ベートーヴェン1770-1827:交響曲第4番 変ロ長調 op.60・1806
出演 フォルクハルト・シュトイデ(Vn)、ペーター・シュミードル(Cl)
アンコール
.シュトラウスⅡ :トリッチ・トラッチ・ポルカ op.214
メンバーHP
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サイトウキネンHPから・・・小澤氏、日本公演ウィーンフィルの指揮降板です
<小澤征爾総監督からのコメント>
年のはじめには、私の病気のことで皆様にご心配とご迷惑をおかけし
大変申し訳ありませんでした。お陰様で治療は順調に進み、現在体力
回復に努めております。ただ主治医のアドバイスに従い、これからの
約半年間のスケジュールのうち、8月のサイトウ・キネン・フェステ
ィバル松本のオペラ公演と
10月中旬から始まるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の
ヨーロッパでの一連の公演、及び同楽団との日本ツアーでの指揮を
断念しなければならなくなりました。
サイトウ・キネン・フェスティバル松本に関しては、オーケストラ・
コンサートとオペラ公演の両方を指揮するのは
体力的にまだ難しいだろう、またウィーン・フィルハーモニー管弦楽
団の公演・ツアーに関しては、移動が多く、特に長時間の飛行機での
移動はこの段階ではまだ控えた方がよいだろう、という主治医の意見
に従ったものです。
皆様にはまたご心配とご迷惑をおかけしてしまい本当に申し訳ありま
せん。私自身も大変残念ではありますが、ここは主治医の指示に従い
万全を期したいと思います。
2010年4月9日
小澤征爾
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1 2010フェスティバルの概要
(1)日程 8月10日(火)~9月9日(木)31日間(公式公演17)
(2)R.シュトラウス/オペラ「サロメ」
4公演(会場:まつもと市民芸術館)
・日程:8月22日・25日・28日・30日
・演出:フランチェスカ・ザンベロ
・指揮:未定
・演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ
(3)オーケストラコンサート
<Bプログラム> 2公演(会場:長野県松本文化会館)
・日程:9月5日・6日
・曲目:ベルリオーズ/幻想交響曲 他
・演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ
・指揮:小澤征爾
<Cプログラム> 2公演(会場:長野県松本文化会館)
・日程:9月8日・9日
・曲目:ブラームス/交響曲第1番 他
・演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ
・指揮:小澤征爾
※上記の他、指揮者に山田和樹を迎えてのオーケストラ<Aプログラム>、
ロバート・マン「スペシャルコンサート」、武満徹メモリアルコンサート、
ふれあいコンサート等を開催する予定です。
2 チケット発売
6月27日(日)午前10時(予定) ※詳細調整中小沢征爾さん9月復帰、VPO公演はキャンセル(読売新聞) - goo ニュース
年一度が楽しみな、マスター・プレイヤーズ,ウィーン ですが、
今回も音楽のキーワードが 美 美 美 を感じさせた・・音楽は美しい ・・至福の時間でした
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番・・若干19歳の時の作曲とか・・何故、この様な美しい曲想が湧き出るのであろうか・・2楽章が特に美しい・・
ウェーバー:クラリネット小協奏曲も、女性声楽を聴いている様で、音の流れがよどみないクラリネットの演奏ですね・・
ベートーヴェン:交響曲第4番・・最近京都響で聴きましたが、今回僅か30名と小編成演奏ですが、木管の歌、主張が際立って上手い奏者が・・弦の弾きこみも快活、陰陽、音楽の呼吸感と素晴らしい・・
ウィーン・プレミアム・コンサート
曲目
メンデルスゾーン1809-1847:序曲『フィンガルの洞窟』 op.26・1830
モーツァルト1756-1791:ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K219 「トルコ風」
ウェーバー1786-1826:クラリネット小協奏曲 変ホ長調 op.26・1811
ベートーヴェン1770-1827:交響曲第4番 変ロ長調 op.60・1806
出演 フォルクハルト・シュトイデ(Vn)、ペーター・シュミードル(Cl)
アンコール
.シュトラウスⅡ :トリッチ・トラッチ・ポルカ op.214
メンバーHP
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サイトウキネンHPから・・・小澤氏、日本公演ウィーンフィルの指揮降板です
<小澤征爾総監督からのコメント>
年のはじめには、私の病気のことで皆様にご心配とご迷惑をおかけし
大変申し訳ありませんでした。お陰様で治療は順調に進み、現在体力
回復に努めております。ただ主治医のアドバイスに従い、これからの
約半年間のスケジュールのうち、8月のサイトウ・キネン・フェステ
ィバル松本のオペラ公演と
10月中旬から始まるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の
ヨーロッパでの一連の公演、及び同楽団との日本ツアーでの指揮を
断念しなければならなくなりました。
サイトウ・キネン・フェスティバル松本に関しては、オーケストラ・
コンサートとオペラ公演の両方を指揮するのは
体力的にまだ難しいだろう、またウィーン・フィルハーモニー管弦楽
団の公演・ツアーに関しては、移動が多く、特に長時間の飛行機での
移動はこの段階ではまだ控えた方がよいだろう、という主治医の意見
に従ったものです。
皆様にはまたご心配とご迷惑をおかけしてしまい本当に申し訳ありま
せん。私自身も大変残念ではありますが、ここは主治医の指示に従い
万全を期したいと思います。
2010年4月9日
小澤征爾
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1 2010フェスティバルの概要
(1)日程 8月10日(火)~9月9日(木)31日間(公式公演17)
(2)R.シュトラウス/オペラ「サロメ」
4公演(会場:まつもと市民芸術館)
・日程:8月22日・25日・28日・30日
・演出:フランチェスカ・ザンベロ
・指揮:未定
・演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ
(3)オーケストラコンサート
<Bプログラム> 2公演(会場:長野県松本文化会館)
・日程:9月5日・6日
・曲目:ベルリオーズ/幻想交響曲 他
・演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ
・指揮:小澤征爾
<Cプログラム> 2公演(会場:長野県松本文化会館)
・日程:9月8日・9日
・曲目:ブラームス/交響曲第1番 他
・演奏:サイトウ・キネン・オーケストラ
・指揮:小澤征爾
※上記の他、指揮者に山田和樹を迎えてのオーケストラ<Aプログラム>、
ロバート・マン「スペシャルコンサート」、武満徹メモリアルコンサート、
ふれあいコンサート等を開催する予定です。
2 チケット発売
6月27日(日)午前10時(予定) ※詳細調整中小沢征爾さん9月復帰、VPO公演はキャンセル(読売新聞) - goo ニュース
4月4日 上野・文化会館HP 3F・L3-3・6,000円・安い
壁側端の席で、靴脱いで聞いてました・・楽
2幕の二重唱が白眉ですねパルジファル:ブルクハルト・フリッツ、クンドリ:ミヒャエラ・シュスターの声質、歌唱と好みでした・・歌手の世界は広い、最近の新国立の題名役とソプラノより、此方が好みですね・・1幕がやはり120分弱と長い・・合唱が使われ音楽自体に変化があり、退屈はしないのですが、1、3幕と音楽の流れが平坦で・・ウトウトでした・・
好みでですがN響の弦は薄い感じが、コントラバスは結構効いてましたが・・合唱は場面ごとに入退場を繰り返して若干めざわりかな・・下手な演出より、演奏会形式の方が歌唱に集中でき様で良かった・・
パルジファル
4月2日(金) 17:00開演(16:00開場) 4日 15時5分ー20時15分(二度休憩)
演目 ワーグナー:舞台神聖祝典劇「パルジファル」
(演奏会形式・全3幕・原語(ドイツ語)上演・字幕付)
指揮 ウルフ・シルマー
出演
パルジファル:ブルクハルト・フリッツ
クンドリ(ソプラノ) 呪われた女。クリングゾルの手先となる。:ミヒャエラ・シュスター音源
アムフォルタス:フランツ・グルントヘーバー グルネマンツ:ペーター・ローズ
クリングゾル:シム・インスン ティトゥレル:小鉄和広
聖杯騎士:渡邉澄晃、山下浩司
侍童:岩田真奈、小林由佳、片寄純也、加藤太朗
魔法の乙女たち花の乙女たち6人(ソプラノ、アルト)
:藤田美奈子、坂井田真実子、田村由貴絵、
中島寿美枝、渡邊 史、吉田 静
アルトの声:富岡明子
主な登場人物 ]
パルジファル(テノール) 無垢で愚かな若者として登場し、
パルジファルの名前は劇中で明らかにされる。
グルネマンツ(バス) モンサルヴァート城の老騎士。のちに隠者。
アンフォルタス(バリトン) モンサルヴァート城の王。聖杯を守る。
クンドリ(ソプラノ) 呪われた女。クリングゾルの手先となる。
クリングゾル(バリトン) 魔法使い。
ティトゥレル(バス) アンフォルタスの父。先王。
聖杯守護の騎士2人(テノール、バス)
小姓4人(ソプラノ2、テノール2)
楽器編成
フルート3、オーボエ3、イングリッシュホルン、クラリネット3、バスクラリネット、ファゴット3、コントラファゴット、ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、チューバ、ティンパニ2人(2対)、ハープ2、弦5部(16型)
舞台裏に鐘6個、トランペット6、トロンボーン6、中太鼓、サンダーシート
『ニーベルングの指環』以来の4管編成の跡が残っている。
演奏時間
全曲約4時間半(各幕120分、70分、80分)。しかし指揮者による変動が非常に大きく、3時間40分未満から4時間40分を遥かに超える指揮者までいろいろある。カットの場合はこれに当たらないので記さない。また録音・録画や上演への鑑賞などのために便宜的に長いほうの演奏時間を記しておく。
演奏 NHK交響楽団
合唱 東京オペラシンガーズ、東京少年少女合唱隊(児童合唱)
拝見している、ブログ・・
棟梁日誌
さまよえる歌人日記HP
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
5日 サントリーホール 1F6-19・4000円・安い
第40回サントリー音楽賞受賞記念コンサート
小山由美(M-s)・・・
10月10日・16日・びわ湖ホールホールHPで
トリスタン・ジョン・チャールズ・ピアースとイゾルデ ・小山由美・・聴きたくなりました
曲目
ワーグナー:楽劇『ワルキューレ』から・・08年2月フリッカ・小山由美が素晴らしい歌唱が・ワルキューレ
R.シュトラウス:オペラ『カプリッチオ』から前奏曲 ・・・初見で弦が奏でる・・旋律が美しい・・
ツェムリンスキー:メーテルリンクの詩による6つの歌 op.13
ワーグナー:舞台神聖祭典劇『パルジファル』から
クンドリ・小山由美 パルジファル成田勝美(T) ・・二日連続で聞かせどころを聴きました
小山さん、理知的な表現かな?・・
アンコール
R.シュトラウス :献呈
指揮 飯守泰次郎 出演 成田勝美(T)
演奏 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
///・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ワーグナーヴォルフガング・ワーグナーを悼む:本来のバイロイトを読み直しで…=梅津時比古
◇本来のバイロイトを読み直しで取り戻す
ほおを真っ赤にして、ヴォルフガング・ワーグナーは私にまくしたてた。圧倒されながらも、祖父で作曲家のリヒャルト・ワーグナーが論争するときもこのような感じだったのだろうと、歴史を見ている気持ちになった。1989年、ヴォルフガングが東京・東急文化村のオープニング公演としてワーグナーの「タンホイザー」を演出するために来日したときである。・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第1幕
前奏曲。グルネマンツと小姓たちが傷の治療のために湖へ向かう王を待っているところへ、クンドリが現れ、アンフォルタス王の薬を託す。かつてアンフォルタスはクンドリに誘惑され、聖槍を奪われて傷つけられていた。癒えない傷口からは、絶えず血が流れ出し、罪の意識を伴ってアンフォルタスを苦しめた。グルネマンツは魔法使いクリングゾルの邪悪と、王を救うための神託について語る。神託とは、「共苦して知に至る、汚れなき愚者を待て」というものであった。そこへ、湖の白鳥を射落とした若者が引っ立てられてくる。グルネマンツはこの若者こそ神託の顕現ではないかと期待し、若者を連れて城へ向かう。城内の礼拝堂で、聖杯の儀式が執り行われる。しかし、傷ついているアンフォルタスにとって、儀式は苦悩を増すものでしかない。官能への憧れと罪への苦痛、死への願望がアンフォルタスを襲う。先王ティトゥレルの促しによって、聖杯が開帳される。しかし、若者は茫然として立ちつくすばかり。グルネマンツは失望して若者を追い立てる。
第2幕
短い前奏曲。クリングゾルの魔の城。クリングゾルの呼びかけに応じてクンドリが目覚める。クリングゾルはクンドリに、魔の城に侵入した若者を誘惑し堕落させるように命じる。クンドリは抵抗するが、結局言いなりになるしかない。若者は襲いかかってくる兵士たちをなぎ倒して進むうち、クリングゾルの魔法によって、あたりは花園になる。花の乙女たちが無邪気に舞いながら若者を誘う。やがてクンドリが「パルジファル!」と呼びかけ、初めて若者の名が明かされる。クンドリはパルジファルの母親の愛を語り、接吻する。ところが、この接吻によって、パルジファルは知を得て、アンフォルタスの苦悩を自分のものとする。なおもクンドリはバルジファルに迫り、クンドリの呪われた過去も明らかになる。しかし、パルジファルはこれを退ける。誘惑に失敗したと悟ったクリングゾルが現れ、聖槍をパルジファルめがけて投げつける。聖槍はパルジファルの頭上で静止し、パルジファルがそれをつかんで十字を切ると、魔法が解け、城は崩壊して花園は荒野と化す。
・・・・・・・・・・・
クンドリの声
ここにいて パルジファル!悦びと救いがふふたつなながら あなたを待ち受けています
恋人 気どりのねんねんたち さあ その人から離れなさい はかなく 萎れる花たちよ
この人は お前たちの遊び相手ではない 家に帰って傷の手当てをしてあげなさい
おおぜいの勇士たちが 寂しく帰りを待っているのよ
パルジファル・・これは いったいーー夢なのか?・・名無しの僕を呼んだのは 君か?
クンドリ
愚かな けがれを知らぬ人 「ファル・パルジ」--あなたを呼んだのは私よ
かがれなき愚者「パルジハル」と アラビアの地で息を引き取るときに あなたの父ガムテットは息子にそう呼びかけた 母の胎内に宿った愛児に この名を贈って今生の別れを告げたのよ
それを知らせようと ここであなたを待ち受けていたの
あなたも それが知りたくてきたんでしょう
パルジファル
こんなこと 夢にも現にも見たことがない なんだか不安で胸がつまりそうだ
君も この花園から咲き出たの?
クンドリ
いいえ パルジファル 本当は何も知らないのね
私の故郷は はるかーーはるかーー遠い国
あなたに見つけてもらおうと ここで待ち受けていただけ
遠い国から来た私は そこでいろんなことを見たわ
母の胸に抱かれた乳飲み子もね その子がはじめて口にした
舌足らずの方言は いまこの耳に心地よく響いている
胸に苦しみを抱えたヘルツェラウデも 目に入れても痛くないわが子の
心の傷にしみ入るような歓声に そのときばかりは 楽しそうに笑ったわ
やわらかな苔の褥にそっと寝かせた息子に やさしく頬ずりをして眠らせ
不安に怯えながらも 母の願いを込めて まどろみを見守る
朝まだき 吾子の 眠りを覚ますのは 母の涙の熱い露------
あなたの父の愛と死を思って 母は身も世もあらず泣き暮らした
同じ不幸を繰り返すまいと それだけはしっかり胸に刻んで武器を遠ざけ
男たちの戦いの嵐に巻き込まれぬよう
あなたをひっそり匿い 守ろうとした・・
ああ それはそれは気を遣い 心を砕いたものよ
外の世界の消息が届かぬようとねーーー
あなたの耳には 母の嘆きの声が まだ残っていなくって?
遅くなって あなたが遠くから 帰らなかったときの
そうそう あなたを 探しまわって やっとつかまえたときの
あの喜びよう あの笑い声といったら!
それから 母に腕に 狂おしいほど 抱きしめられて
口づけされて 不安に胸が苦しく ならなかった?
でも 母の嘆きや 物狂おしい苦しみの 叫びは
あなたの耳に 届かなかった
もう二度と 家に帰らず
行方知れずになったのだから
昼も夜も 待ち続け
涙も 涸れた母は
悲嘆のあまり 胸の痛みも 尽き果てて
静かな 死を願った 苦しみが 心臓を 突き破り
ヘルツェライデは・・・・死んだのよ
パルジファル
ああ 僕はなんてことをした その時どこにいたんだ?
母さん! いとしい母さん!
自分の 自分の息子が命取りになるなんて
なんという阿呆だ! 腰のすわらぬ 大馬鹿者め!
どこをほっつきまわっていたんだ 母親を忘れて
あなたを あなたを忘れて
懐かしい かけがえのない僕の母さん!
第3幕
前奏曲は、パルジファルの彷徨・遍歴を示す。第1幕と同じ場所で、隠者となったグルネマンツは倒れているクンドリを見つける。そこに武装した騎士が現れる。騎士はパルジファルだった。いまやアンフォルタスは聖杯の儀式を拒否し、先王ティトゥレルも失意のうちに没し、聖杯の騎士団は崩壊の危機に瀕していた。クンドリが水を汲んできて、パルジファルの足を洗い、グルネマンツがパルジファルの頭に水をかける洗礼の儀式。パルジファルもまたクンドリを浄める。泣くクンドリ。ここから聖金曜日の音楽となる。3人は城に向かう。城では、騎士たちの要請によって、ティトゥレルの葬儀のための儀式が、これを最後に始まろうとしていた。アンフォルタスは苦悩の頂点に達し、「我に死を」と叫ぶ。そのとき、パルジファルが進み出て、聖槍を王の傷口にあてると、たちまち傷が癒えた。パルジファルは新しい王となることを宣言、聖杯を高く掲げる。合唱が「救済者に救済を!」と歌う。聖杯は灼熱の輝きを放ち、丸天井から一羽の白鳩が舞い降りて、パルジファルの頭上で羽ばたく。クンドリは呪いから解放されてその場で息絶える。
作曲の経緯
1845年、13世紀のヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハの叙事詩『パルツィヴァル』や『ティトゥレル』を読む。『ローエングリン』、『ニュルンベルクのマイスタージンガー』の着想を得る。
1857年4月、ワーグナーの自伝『わが生涯』によれば、チューリヒの「隠れ家」において『パルツィヴァル』を読み、聖金曜日(復活祭に先立つ金曜日で、十字架に架けられたイエスを記念する日)の音楽の霊感に満たされ、『パルジファル』全3幕の構想を得たとされている。しかし、これはワーグナーの詩的創作だったと後に自身が認めている。実際には、『ローエングリン』が作曲された1846年から1848年ごろには構想が芽生えていたと考えられる。しかし、実際の着手までには時間がかかり、この後も長い空白が置かれた。
1865年8月27日-30日、ルートヴィヒ2世に求められて第1草稿を書く。草稿は国王に贈呈された。しかし、この後、ワーグナーはバイロイト祝祭歌劇場の建設や『ニーベルングの指環』の上演などに忙殺される。
1877年1月25日-2月28日、第2草稿。
1877年3月14日、パルツィヴァルの表記をバルジファルに直す。
1877年4月19日、台本完成。作曲にかかる。
1882年1月13日、スコア完成。結局、着想から40年近くかかったことになる。また、草稿の台本と総譜にはかなりの差異が認められる。
壁側端の席で、靴脱いで聞いてました・・楽
2幕の二重唱が白眉ですねパルジファル:ブルクハルト・フリッツ、クンドリ:ミヒャエラ・シュスターの声質、歌唱と好みでした・・歌手の世界は広い、最近の新国立の題名役とソプラノより、此方が好みですね・・1幕がやはり120分弱と長い・・合唱が使われ音楽自体に変化があり、退屈はしないのですが、1、3幕と音楽の流れが平坦で・・ウトウトでした・・
好みでですがN響の弦は薄い感じが、コントラバスは結構効いてましたが・・合唱は場面ごとに入退場を繰り返して若干めざわりかな・・下手な演出より、演奏会形式の方が歌唱に集中でき様で良かった・・
パルジファル
4月2日(金) 17:00開演(16:00開場) 4日 15時5分ー20時15分(二度休憩)
演目 ワーグナー:舞台神聖祝典劇「パルジファル」
(演奏会形式・全3幕・原語(ドイツ語)上演・字幕付)
指揮 ウルフ・シルマー
出演
パルジファル:ブルクハルト・フリッツ
クンドリ(ソプラノ) 呪われた女。クリングゾルの手先となる。:ミヒャエラ・シュスター音源
アムフォルタス:フランツ・グルントヘーバー グルネマンツ:ペーター・ローズ
クリングゾル:シム・インスン ティトゥレル:小鉄和広
聖杯騎士:渡邉澄晃、山下浩司
侍童:岩田真奈、小林由佳、片寄純也、加藤太朗
魔法の乙女たち花の乙女たち6人(ソプラノ、アルト)
:藤田美奈子、坂井田真実子、田村由貴絵、
中島寿美枝、渡邊 史、吉田 静
アルトの声:富岡明子
主な登場人物 ]
パルジファル(テノール) 無垢で愚かな若者として登場し、
パルジファルの名前は劇中で明らかにされる。
グルネマンツ(バス) モンサルヴァート城の老騎士。のちに隠者。
アンフォルタス(バリトン) モンサルヴァート城の王。聖杯を守る。
クンドリ(ソプラノ) 呪われた女。クリングゾルの手先となる。
クリングゾル(バリトン) 魔法使い。
ティトゥレル(バス) アンフォルタスの父。先王。
聖杯守護の騎士2人(テノール、バス)
小姓4人(ソプラノ2、テノール2)
楽器編成
フルート3、オーボエ3、イングリッシュホルン、クラリネット3、バスクラリネット、ファゴット3、コントラファゴット、ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、チューバ、ティンパニ2人(2対)、ハープ2、弦5部(16型)
舞台裏に鐘6個、トランペット6、トロンボーン6、中太鼓、サンダーシート
『ニーベルングの指環』以来の4管編成の跡が残っている。
演奏時間
全曲約4時間半(各幕120分、70分、80分)。しかし指揮者による変動が非常に大きく、3時間40分未満から4時間40分を遥かに超える指揮者までいろいろある。カットの場合はこれに当たらないので記さない。また録音・録画や上演への鑑賞などのために便宜的に長いほうの演奏時間を記しておく。
演奏 NHK交響楽団
合唱 東京オペラシンガーズ、東京少年少女合唱隊(児童合唱)
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棟梁日誌
さまよえる歌人日記HP
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5日 サントリーホール 1F6-19・4000円・安い
第40回サントリー音楽賞受賞記念コンサート
小山由美(M-s)・・・
10月10日・16日・びわ湖ホールホールHPで
トリスタン・ジョン・チャールズ・ピアースとイゾルデ ・小山由美・・聴きたくなりました
曲目
ワーグナー:楽劇『ワルキューレ』から・・08年2月フリッカ・小山由美が素晴らしい歌唱が・ワルキューレ
R.シュトラウス:オペラ『カプリッチオ』から前奏曲 ・・・初見で弦が奏でる・・旋律が美しい・・
ツェムリンスキー:メーテルリンクの詩による6つの歌 op.13
ワーグナー:舞台神聖祭典劇『パルジファル』から
クンドリ・小山由美 パルジファル成田勝美(T) ・・二日連続で聞かせどころを聴きました
小山さん、理知的な表現かな?・・
アンコール
R.シュトラウス :献呈
指揮 飯守泰次郎 出演 成田勝美(T)
演奏 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
///・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ワーグナーヴォルフガング・ワーグナーを悼む:本来のバイロイトを読み直しで…=梅津時比古
◇本来のバイロイトを読み直しで取り戻す
ほおを真っ赤にして、ヴォルフガング・ワーグナーは私にまくしたてた。圧倒されながらも、祖父で作曲家のリヒャルト・ワーグナーが論争するときもこのような感じだったのだろうと、歴史を見ている気持ちになった。1989年、ヴォルフガングが東京・東急文化村のオープニング公演としてワーグナーの「タンホイザー」を演出するために来日したときである。・・・・
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第1幕
前奏曲。グルネマンツと小姓たちが傷の治療のために湖へ向かう王を待っているところへ、クンドリが現れ、アンフォルタス王の薬を託す。かつてアンフォルタスはクンドリに誘惑され、聖槍を奪われて傷つけられていた。癒えない傷口からは、絶えず血が流れ出し、罪の意識を伴ってアンフォルタスを苦しめた。グルネマンツは魔法使いクリングゾルの邪悪と、王を救うための神託について語る。神託とは、「共苦して知に至る、汚れなき愚者を待て」というものであった。そこへ、湖の白鳥を射落とした若者が引っ立てられてくる。グルネマンツはこの若者こそ神託の顕現ではないかと期待し、若者を連れて城へ向かう。城内の礼拝堂で、聖杯の儀式が執り行われる。しかし、傷ついているアンフォルタスにとって、儀式は苦悩を増すものでしかない。官能への憧れと罪への苦痛、死への願望がアンフォルタスを襲う。先王ティトゥレルの促しによって、聖杯が開帳される。しかし、若者は茫然として立ちつくすばかり。グルネマンツは失望して若者を追い立てる。
第2幕
短い前奏曲。クリングゾルの魔の城。クリングゾルの呼びかけに応じてクンドリが目覚める。クリングゾルはクンドリに、魔の城に侵入した若者を誘惑し堕落させるように命じる。クンドリは抵抗するが、結局言いなりになるしかない。若者は襲いかかってくる兵士たちをなぎ倒して進むうち、クリングゾルの魔法によって、あたりは花園になる。花の乙女たちが無邪気に舞いながら若者を誘う。やがてクンドリが「パルジファル!」と呼びかけ、初めて若者の名が明かされる。クンドリはパルジファルの母親の愛を語り、接吻する。ところが、この接吻によって、パルジファルは知を得て、アンフォルタスの苦悩を自分のものとする。なおもクンドリはバルジファルに迫り、クンドリの呪われた過去も明らかになる。しかし、パルジファルはこれを退ける。誘惑に失敗したと悟ったクリングゾルが現れ、聖槍をパルジファルめがけて投げつける。聖槍はパルジファルの頭上で静止し、パルジファルがそれをつかんで十字を切ると、魔法が解け、城は崩壊して花園は荒野と化す。
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クンドリの声
ここにいて パルジファル!悦びと救いがふふたつなながら あなたを待ち受けています
恋人 気どりのねんねんたち さあ その人から離れなさい はかなく 萎れる花たちよ
この人は お前たちの遊び相手ではない 家に帰って傷の手当てをしてあげなさい
おおぜいの勇士たちが 寂しく帰りを待っているのよ
パルジファル・・これは いったいーー夢なのか?・・名無しの僕を呼んだのは 君か?
クンドリ
愚かな けがれを知らぬ人 「ファル・パルジ」--あなたを呼んだのは私よ
かがれなき愚者「パルジハル」と アラビアの地で息を引き取るときに あなたの父ガムテットは息子にそう呼びかけた 母の胎内に宿った愛児に この名を贈って今生の別れを告げたのよ
それを知らせようと ここであなたを待ち受けていたの
あなたも それが知りたくてきたんでしょう
パルジファル
こんなこと 夢にも現にも見たことがない なんだか不安で胸がつまりそうだ
君も この花園から咲き出たの?
クンドリ
いいえ パルジファル 本当は何も知らないのね
私の故郷は はるかーーはるかーー遠い国
あなたに見つけてもらおうと ここで待ち受けていただけ
遠い国から来た私は そこでいろんなことを見たわ
母の胸に抱かれた乳飲み子もね その子がはじめて口にした
舌足らずの方言は いまこの耳に心地よく響いている
胸に苦しみを抱えたヘルツェラウデも 目に入れても痛くないわが子の
心の傷にしみ入るような歓声に そのときばかりは 楽しそうに笑ったわ
やわらかな苔の褥にそっと寝かせた息子に やさしく頬ずりをして眠らせ
不安に怯えながらも 母の願いを込めて まどろみを見守る
朝まだき 吾子の 眠りを覚ますのは 母の涙の熱い露------
あなたの父の愛と死を思って 母は身も世もあらず泣き暮らした
同じ不幸を繰り返すまいと それだけはしっかり胸に刻んで武器を遠ざけ
男たちの戦いの嵐に巻き込まれぬよう
あなたをひっそり匿い 守ろうとした・・
ああ それはそれは気を遣い 心を砕いたものよ
外の世界の消息が届かぬようとねーーー
あなたの耳には 母の嘆きの声が まだ残っていなくって?
遅くなって あなたが遠くから 帰らなかったときの
そうそう あなたを 探しまわって やっとつかまえたときの
あの喜びよう あの笑い声といったら!
それから 母に腕に 狂おしいほど 抱きしめられて
口づけされて 不安に胸が苦しく ならなかった?
でも 母の嘆きや 物狂おしい苦しみの 叫びは
あなたの耳に 届かなかった
もう二度と 家に帰らず
行方知れずになったのだから
昼も夜も 待ち続け
涙も 涸れた母は
悲嘆のあまり 胸の痛みも 尽き果てて
静かな 死を願った 苦しみが 心臓を 突き破り
ヘルツェライデは・・・・死んだのよ
パルジファル
ああ 僕はなんてことをした その時どこにいたんだ?
母さん! いとしい母さん!
自分の 自分の息子が命取りになるなんて
なんという阿呆だ! 腰のすわらぬ 大馬鹿者め!
どこをほっつきまわっていたんだ 母親を忘れて
あなたを あなたを忘れて
懐かしい かけがえのない僕の母さん!
第3幕
前奏曲は、パルジファルの彷徨・遍歴を示す。第1幕と同じ場所で、隠者となったグルネマンツは倒れているクンドリを見つける。そこに武装した騎士が現れる。騎士はパルジファルだった。いまやアンフォルタスは聖杯の儀式を拒否し、先王ティトゥレルも失意のうちに没し、聖杯の騎士団は崩壊の危機に瀕していた。クンドリが水を汲んできて、パルジファルの足を洗い、グルネマンツがパルジファルの頭に水をかける洗礼の儀式。パルジファルもまたクンドリを浄める。泣くクンドリ。ここから聖金曜日の音楽となる。3人は城に向かう。城では、騎士たちの要請によって、ティトゥレルの葬儀のための儀式が、これを最後に始まろうとしていた。アンフォルタスは苦悩の頂点に達し、「我に死を」と叫ぶ。そのとき、パルジファルが進み出て、聖槍を王の傷口にあてると、たちまち傷が癒えた。パルジファルは新しい王となることを宣言、聖杯を高く掲げる。合唱が「救済者に救済を!」と歌う。聖杯は灼熱の輝きを放ち、丸天井から一羽の白鳩が舞い降りて、パルジファルの頭上で羽ばたく。クンドリは呪いから解放されてその場で息絶える。
作曲の経緯
1845年、13世紀のヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハの叙事詩『パルツィヴァル』や『ティトゥレル』を読む。『ローエングリン』、『ニュルンベルクのマイスタージンガー』の着想を得る。
1857年4月、ワーグナーの自伝『わが生涯』によれば、チューリヒの「隠れ家」において『パルツィヴァル』を読み、聖金曜日(復活祭に先立つ金曜日で、十字架に架けられたイエスを記念する日)の音楽の霊感に満たされ、『パルジファル』全3幕の構想を得たとされている。しかし、これはワーグナーの詩的創作だったと後に自身が認めている。実際には、『ローエングリン』が作曲された1846年から1848年ごろには構想が芽生えていたと考えられる。しかし、実際の着手までには時間がかかり、この後も長い空白が置かれた。
1865年8月27日-30日、ルートヴィヒ2世に求められて第1草稿を書く。草稿は国王に贈呈された。しかし、この後、ワーグナーはバイロイト祝祭歌劇場の建設や『ニーベルングの指環』の上演などに忙殺される。
1877年1月25日-2月28日、第2草稿。
1877年3月14日、パルツィヴァルの表記をバルジファルに直す。
1877年4月19日、台本完成。作曲にかかる。
1882年1月13日、スコア完成。結局、着想から40年近くかかったことになる。また、草稿の台本と総譜にはかなりの差異が認められる。