9月に訪れた二条城二の丸御殿に再度行ってみた。今回の眼目は、展示収蔵館で公開されていた「〈白書院〉一の間・二の間」の障壁画を、御殿の模写で再確認すること。唐門(写真上)を入り、御殿(写真下)へ。
こちらは本丸御殿とは違い、通常観覧の入城料以外は別料金も必要なく、予約も不要。国宝なのに。観覧者は引きも切らずかなりの人出ではあるが、見たいものをきちんと見ることができた。
白書院は御殿の最も奥まったところにあり、二の間と三の間の前(南側)の廊下だけ通ることができる。展示収蔵館にあった一の間の大床の雪景山水は、収蔵館の中で個人的には最も好ましい絵だったが、廊下から見ると、中央だけが切り取られてほとんどが湖の情景となり、間延びした印象。違い棚小襖は遠目になんとか見ることができたが、収蔵館に展示されていた付書院横の戸襖や、一の間と二の間を分かつ襖、二の間の南側の襖の障壁画などは、死角であり、全く見ることはできなかった。
収蔵館の襖の引手横にはL字型の金具が取り付けられていた。隅の襖を留める鍵であるという。御殿にある模写の障壁画には、金具はなかった。将軍の居間・寝室であったというから、このような鍵を用いたのだろうか。一方で、本丸御殿のような蚊帳吊り金具は見つけられなかった。一の間の上部の様子はわからなかったので、ないとは断定できないが。
二条城まつりの期間中(2024.10.25-12.8)のため、日中は屋台あり、猿回しのパフォーマンスあり。
猿回しの公演は、午前は東大手門を入って唐門に至るまでの場所で4回、午後は本丸御殿前で5回行われている(土日祝)。竹馬や階段(写真下)を器用に使うかわいいおさるを見ることができた。
北側にある清流園の香雲亭では、お茶会が開催されていた。お茶会は、10/26、11/1・3・4 と4日間に限られる。清流園・香雲亭は通常非公開なので、園内を歩いたり、角倉了以の屋敷から移築されたという建物内部を見学する機会ではある。