京都逍遥

◇◆◇京都に暮らす大阪人、京都を歩く

二条城本丸御殿

2024-10-21 21:04:36 | まち歩き

修復を終えた二条城本丸御殿が、9月1日から公開されている。入場には予約が必要で、前もってWebで予約するか、二条城の東大手門券売所や本丸御殿入り口前などに置かれた立て看板のQRコードを読み取ってWeb予約することになる。

料金・チケット | 二条城 世界遺産・元離宮二条城

これは、「アソビュー!」のシステムを利用した予約なので、同サイトに登録することにもなる。

【アソビュー!】休日の便利でお得な遊び予約サイト

Web予約はスムーズで、画面上では50分後の入場が可能となっていた。「×がついていたら、入場できませんか?」と入口の案内の方に聞いてみると「予約を取れば、人数に余裕があれば早い時間に入ることができる」とのこと。50分後の回で予約して入口でスマホを見せると、5分後の回に入場することができた。

「アソビュー!」では、利用後の口コミ投稿を促しており、後日、口コミを読んでみると、「待たずに、すぐに入れた」の投稿が多数。建物の内部保護や管理の面から入場者数を制限するのはわかるが、外部システムを利用するのではなく、ほかの方法は取れなかったのか?観覧には、システム利用料も上乗せされていると想像できる。当日、本丸御殿観覧に予約が必要と知らずに二条城に入城した観光客にも、枠を決めてチケットを販売するなど、何らかの措置が取られてもいいだろう。

さて、その御殿内であるが、玄関、御書院、御常御殿、台所・雁の間の順に観覧する。このうち御常御殿は障壁画保護のため、観覧できる部屋が時期によって違う。11月17日までは「松鶴の間」「雉子の間」「御納戸」の3部屋と「御湯殿」などである。

本丸御殿の観覧について | 二条城 世界遺産・元離宮二条城

schedule.pdf

贅沢に金箔が施された襖絵の鶴や雉の姿もいいが、「御納戸」の襖や壁、廊下の壁にも美しい唐紙が使用されていることに驚かされる。廊下の畳縁は、最初に「傷みやすいから踏まないように」と注意された赤い絹布で設えられており、この建物で過ごすのは、どんなに気を遣っただろうと想像される。修復されたばかりの廊下にある障子の最下段が、既に一部破れていた。

御書院一の間は「書院」なのに寝所としても使用したのか、蚊帳吊り金具が部屋の四隅に二段かかっていた。リーフレットには御常御殿雉子の間に「部屋の四隅の柱には、蚊帳を吊るための金具があります」としている。それには気がつかなかった。

窓という窓は木製の鎧戸が閉じられ、内部は暗めである。どの部屋からどんな景色を楽しんだか、わからない。しかし部屋や廊下に見られるレトロでおしゃれな照明や襖の取っ手に取り付けられた房など、細部を楽しむことができ、建物好きにとって、かなり面白い。内部の撮影はできなかったうえ、観覧から二週間も経ったので、いろいろと忘れてしまったが。

観覧前にはロッカーに荷物を預ける必要がある。「貴重品以外」と貼紙があったが、案内の方は「原則、全て預けてください」と言っておられた。次に行くときは、財布とスマホが入るポケットのついた服を着ていこう。

本丸庭園北西の天守閣跡から、本丸御殿を撮影。

本丸庭園の散策路より、撮影。

 
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宝が池公園

2024-10-19 21:47:36 | まち歩き

京都市左京区、送り火の「妙」「法」の山のすぐ北側に宝が池公園がある。昭和39年~平成4年にかけて、子供の楽園・菖蒲園・憩の森・桜の森・北園・野鳥の森が順に整備され、テニスコートなどの球技場、スポーツ広場もある。宝ヶ池の周囲にはジョギングコースが整備されてもいる。

京都市HP:京都市:宝が池公園 (kyoto.lg.jp)

宝池隧道南側には駐車場・駐輪場があり、ボートも見える。そこからコース(1500m)を歩いてみた。

最後の写真は、一周した後、最初の写真とほぼ同じ位置で撮ったもの。

写真を撮りながらゆっくり一周歩いて、約25分。歩く人、走る人、ベンチで話す人、池と山に向かって手を合わせる人。9月中旬のその日は気候も良く、人は多すぎず少なすぎることもない。

駐車場前には比叡山を望む場所に石造りのベンチもあり、気持ちの良い時間が過ごせた。

 

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祇園祭2024(前祭)

2024-10-17 20:48:26 | まち歩き

ブログ更新をすっかり忘れていた。

2024年の祇園祭(宵山・前祭)の覚え書き。今年の宵山は長刀鉾を見学。

ちまきを購入後、2階に保管されている引退した見返りや剣、衣裳などを見せていただくことができた。

二階からは渡廊下を通って、鉾内部を見ることができる。

すっかり忘れていたのだが、長刀鉾は女人禁制で、渡廊下に足を踏み入れようとする女性が次々と法被を着た保存会の若者に足を止められていた。今どき、とも思うが。

大丸入口には青い大きな暖簾が掲げられ、祭の気分を盛り上げてくれる。ショーウインドウには瀧尾神社の龍頭が飾られ、店内にはミニチュアの長刀鉾と超ミニチュアの山鉾模型。

 

 

前祭で、雨除けのビニールが外された長刀鉾。

四条烏丸交差点に移動した長刀鉾。

囃子方、禿と順に梯子を上り、お稚児さんが剛力の肩に抱えられて上っていく。あの高所で観衆に振り返るのには、見ている方がはらはらする。

巡幸の終盤、御池通新町の交差点で辻回し。ここにも大勢の見物客がいて、外国人観光客は、家族で関電のマークの付いたボックスの上に立ち、写真を撮っていた。壊れるかも。何かしらの注意書きが必要か?

 

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梛神社 2024夏越の祓

2024-07-03 17:17:12 | まち歩き

6月30日、半年の厄を落とそうと出かけてみた。夏越の祓はあちこちで行われているが、今回は梛神社へ。四条通に面した鳥居である。

梛神社には同じ境内に隼神社も存在する。ここでは元祇園と言われる梛神社について記したい。

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貞観十一年(八六九)三月朔日、京都に疫病が流行し、その悪疫を薙払い疫を鎮めるために、牛頭天皇(御名 素盞嗚尊)を播磨国広峰より勧請して四条の坊城へ神輿を入れ奉られました。此の地に数万本の梛の木があり、源 某と言う者が此の地に居住し、神霊を朱雀大路に近い梛の林中に祭祀しました。
後に八坂の郷に御遷座のとき、当地の住人は花を飾った風流傘を立て、棒を振り、楽を奏して神輿をお送りしました。これが祇園会の起源ともいわれ、古来より祇園会に傘鉾の役人は壬生村より出る定めになっていると伝えられています。

         梛神社HP(https://motogion-nagijinja.or.jp/about/nagi/)

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また「播磨国飾摩より牛頭天王を勧請し……(中略)……のちに今の祇園社(八坂神社)に遷座されたことから、『元祇園社』と呼ばれるようになったと言われています」ともある。梛神社は四条通と坊城通の南西角に位置し、この四条通を東に進むと、祇園社(八坂神社)に行き当たる。その距離およそ3.1㎞。神輿に神霊を遷して練り歩くのに、不都合な距離ではない。また、平安時代、四条大路と坊城小路(大極殿正門の朱雀門から始まる朱雀大路[現・千本通]の一つ東の筋)の一帯といえば、ごく近くに朱雀院もあるが、結構な街中であったのだろうか。それとも、すぐ南に壬生寺があり、周りの坊条区画は施設が確定していない(「平安京の主な施設と邸宅」京都アスニー説明文)し、梛の林が本当に存在したのだろうか。

梛の木は、実家に植えていたが、それほど一般的ではないように思う。葉脈が縦にだけ走る肉厚の艶のある葉。榊と同様、美しい常緑の葉は神社にふさわしいようだ。

ご神木の梛の木は、二つの御本殿の間に植わっている。下の写真の茅の輪の、右端の紙垂奥に見えるのがそれである。

上は、東の鳥居から見たところ。茅の輪をくぐるための行列である。境内にも人が多く、あまり撮影はできなかった。

茅保全のための協賛金として、2本100円を支払い、机に置かれた茅の山から自分で茅を選んで持ち帰ることができる。ときどき神職さんが補充しておられた。

帰宅後、水に浸して柔らかくし、小さい茅の輪を作って玄関にかけている。

 

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詩仙堂のサツキ(5月22日)

2024-06-20 15:19:14 | まち歩き

投稿するのをすっかり忘れていたが、備忘録代わりに。

2024年5月22日のサツキは、見頃を少し過ぎていた。

 

次の写真は、南の庭に下りて振り返ったところ。階段左手のサツキが以前よりもさらに減ってほかの植物に取って代わられていた。

 

下の写真は、2013年6月2日のもの。

次は2005年5月31日。

自然の樹木なので、形の変化は仕方ないが。見頃は、確実に早くなっている。

 

庭をさらに下りた西南の隅に、見覚えのない小さいお地蔵様が数体。

小さな変化を見つけることも楽しい。

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