京都逍遥

◇◆◇京都に暮らす大阪人、京都を歩く

Qu'il fait bon

2011-03-11 00:22:28 | 食べ物

Quil_fait_bon 知人に教えてもらったタルトの有名店。ネットで調べたら、国内10店舗とのこと。しかも関西地区は京都(木屋町通三条上ル)のみ。

河原町通の京都朝日会館の南角を東へ、高瀬川の手前に、その店はあった。夕方、店内のカフェは賑わっていて、入り口すぐの、色とりどりのタルトが並んだショーケースの周りにもテイクアウトの客が何人もいた。

前もってHPで調べていたほどにはタルトの種類はなく(夕方で売り切れていた?)、心積もりをしていたものがなかった。それでもフルーツの彩りに惹かれて3点購入。

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味は良かった。でも高かった。それに、このタルト、確かにセロファンで包まれてショーケースに並んではいたが、店の人は、そこから素手で箱に移し、会計をしたのだ。お金を触った手で、ケーキを。タルトの縁にはセロファンがないのに。トングでなければ、普通、ポリエチレン製のような手袋をはめて取ると思うけど。

カフェにお客を案内するときには、「・・・,s'il vous plaît. 」と声が飛んだ。こっぱずかしい。そういえば、どうしてこの店名には「!」がついてないのだろう、とか。文章を店名にする辺りも、どうもこの店の雰囲気にはついていけないと感じた。でも、キレイでおいしそうなのは確か。「春メニュー」のチラシをもらった。どれも食べてみたいな、どうしようかな。

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京都こだわりマルシェ3

2010-03-21 00:07:40 | 食べ物

重要文化財である京都府庁旧本館で開催された“京都こだわりマルシェ3”に行ってきた。

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これは、NPO法人日本都市農村交流ネットワーク協会が中心となって、府内産の農作物やそれらを使って作られた食品、また陶芸や布帛製品などを販売する市だ。2009年6月7日に始まり、10月18日の開催に続いて、今日(3月20日)が3度目の開催(11:00~16:00)。

22日には、近くのKBS京都でも、同様の催しがある。「地産地消と安心な食卓・生活」をキャッチコピーにした“KBS京都マルシェ”(10:00~16:00)。もらったチラシをざっと見たところ、出展者は、かぶっていないようだ。

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左右にテントが並び(写真上・左)、時間が経つにつれてだんだん賑わいをみせてきた。野菜など、あまりたくさん置いていないので、結構早く売り切れてしまうようだ。野菜や漬物、煎り黒豆などを買った。黒豆茶の試飲があった。香ばしくて、おいしい。

平安騎馬隊(写真上・右)のコーナーもある。警察に騎馬隊があるのは、警視庁と京都府警だけだと聞いた。

旧本館の1階廊下にも、いくつか店が出ていて、見て歩くのが楽しい。中庭にあるのが、最近「容保桜」と命名された、しだれ桜(写真下・左中)だろうか。まだ三分咲きといったところ。館内には「エコ・ツアー」のポスター(写真下・右)が。京都府庁旧本館の春の一般公開が、3/23~4/4にあるとのこと。桜の見頃に合わせた公開だ。

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1904年竣工のこの建物は、簡潔な重厚さを湛えている(写真下)。府では、この建物の保存・修復・有効利用を図るため、「府庁旧本館利活用応援ネット」を2008年9月に立ち上げた。最近の京都は、町家保全・高さ規制など、“京都”ブランドに対する意識が高まっている。重文の建物に対するこのような取り組みも、すばらしい。

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さて、府庁を出て、烏丸通を北に進むと、播磨屋本店のFreeCafeが目に留まった。東京で流行り、とテレビで見たことがあるが、京都にもあったのか。

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カフェは2階で、ガラス張り。京都御苑の下立売御門が真正面に見える。おかきの試食と、コーヒーor紅茶orオレンジジュース。それに売店。何度も流れるマイクの声が耳障りだが、それだけマナーの悪い人が多いのだろう。播磨屋本店のおかきは、朝日揚げが一番好きなのだが、試食にはなかったなぁ。残念。

京都御苑の桃林(写真下)を歩いた。満開。暖かくて、気持ちのいい一日。家に帰って、さっそく黒豆茶を煮出し、おいしく頂いている。

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加茂みたらし茶屋 本家亀屋粟義

2010-02-13 02:13:36 | 食べ物

ここは、みたらし団子の老舗、というか、最初の店。市バス下鴨神社前下車、下鴨本通りを北へすぐ、西側にある。

10_001_2 下鴨神社HPの境内マップに、みたらしの池に湧き出る「霊水」の場所が「みたらしダンゴ発祥地」とある。 その池を水源に、南へ流れる川が御手洗川だ。楼門の外は奈良の小川、二の鳥居から一の鳥居までを瀬見の小川と名前を変え、賀茂川に注いでいる。(残念なことに、現在、みたらしの池に水は湧かず、泉川から水を引いている。涸れていた御手洗川・奈良の小川・瀬見の小川は復元された。)

「御手洗(みたらし)」とは、「神社で、参拝者が手や口を清めるための水を備えてある所(集英社・国語辞典)」であり、「御手洗川」とは「神社の近くを流れていて、参拝者が手や口を清める川(同)」である。

実際、「御手洗川」で検索してみると、伊勢神宮(三重県)をはじめ、霧島神宮(鹿児島県)、気比神宮(福井県)、広田神社(兵庫県)などで、境内あるいはすぐ近くに御手洗川が存在することがわかる。今はどこに行っても、手水舎で手や口を清めるが、ずっと昔は、流れる川の清水で、穢れを落とし、身を清めて参拝したのだろう。

京都市内の御手洗川は、ざっと調べたところでは下鴨神社のほかに、上賀茂神社、松尾大社の境内を流れている。いずれも創建が古い神社だ。

この下鴨神社では、昔から、みたらしの池に湧き出す水の泡を象って団子を作り、神饌としていたらしい。参拝した人々は、そのおさがりを持ち帰って醤油をつけて炙って食べ、厄除けにしたそうだ。それを、大正時代に神社前で開店した亀屋粟義さんが、砂糖醤油の餡をかけた「みたらしだんご」として、世に広めたのだとか。

100212_1407591_2 ひさごのお盆に載せて運ばれてきたみたらしだんごは、1+4個の3串。多すぎ!と思ったが、これが、食べられる。普段買うものは、茹でた団子にしっかりと甘辛い砂糖醤油餡がかかっている。ここのは、小ぶりの団子を炙って軽く焦げ目をつけたものに、それほど強くない砂糖醤油餡。黒砂糖と聞いていたので、少しくどい味かと思っていたが、全然そんなことはない。あっさりした甘みに、炙りたての香ばしさが加わり、味が引き立った。

「水の泡を象って団子を作」ったと書いた。団子の丸みのことだけでなく、串の刺し方も、泡の浮かぶ様子を表しているという説がある。後醍醐天皇が、みたらしの池で見た泡の浮かぶ様子が、このようだったというのだ。また、離れた一つが頭、他が四肢で、五体を表すという説もある。神饌という由来から考えると、後者の方がそれらしい。五体を模した団子を神に供え、お祓いして、それを食べる。この串も、矢取り神事に使われる斎串と同様、除災招福の意味があったのかもしれない。つまり、五体の穢れを取り去って、災いを除き、福を呼ぶという意味が込められていたのかも。

10_002_2 5本入りを、お土産に買って帰った。この包みの「原材料名」には「・・・・・・砂糖・カラメル色素」とある。黒砂糖ではないのか?それとも黒砂糖にさらに色を足しているのか?串団子5本は、ビニール袋に、たっぷりの餡と共に入っていた。5時間ほど経ってから食べたが、その餡のおかげか、お団子自体はまだ柔らかだった。それでも、お店で食べた熱々の団子の香ばしさ、風味には及ばない。お店でも、注文の前にお土産を頼んだら、「ぜひ焼きたてをお召し上がりください」と言われたっけ。

今になってよくよく見れば、この包装紙に「冷めましたらビニールの袋のまま湯煎にしてお召し上がり下さい。」とあった。気づかなかった・・・。

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