京都逍遥

◇◆◇京都に暮らす大阪人、京都を歩く

御所の秋

2024-10-30 21:05:30 | まち歩き

所要を済ませ、御所を通った。秋の空に筋状の雲が。

晴れ間が出たかと思えばまた曇り、雨こそ降らないがすっきりとはしない天気。夕方の写真のようだが、正午ごろの様子である。

天候不順のため季節外れの桜のニュースを今年は度々耳にするが、御所にも季節を間違えた桜が数本あった。花をつけた桜の若木の横には、落葉し始めた桜の木。

*2024年12月2日訂正:これは、季節を間違えた桜ではなく、「十月桜」という寒桜の一種であることがわかった。

道路を救急車が通るが、周りの車は脇に避けない。いつものことだが。つくづく京都は運転マナーが悪いと思う。救急車のサイレンに気づいて自分の車を道路脇に停めたら、後ろの車にクラクションを鳴らされたこともある。

こんな京都で、最近なぜか横断歩道横の自転車通行帯が続々と消され、車道の白線が入るようになった。横断歩道内を斜めに走行する自転車が増えそうだ。危なすぎる。自転車用の通行帯を復活させてほしいものだ。歩行者が自転車通行帯を歩いて道路を横断するのを避けるためなら意味があると言えるが。

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二条城 二の丸御殿白書院

2024-10-29 15:00:04 | まち歩き

9月に訪れた二条城二の丸御殿に再度行ってみた。今回の眼目は、展示収蔵館で公開されていた「〈白書院〉一の間・二の間」の障壁画を、御殿の模写で再確認すること。唐門(写真上)を入り、御殿(写真下)へ。

こちらは本丸御殿とは違い、通常観覧の入城料以外は別料金も必要なく、予約も不要。国宝なのに。観覧者は引きも切らずかなりの人出ではあるが、見たいものをきちんと見ることができた。

白書院は御殿の最も奥まったところにあり、二の間と三の間の前(南側)の廊下だけ通ることができる。展示収蔵館にあった一の間の大床の雪景山水は、収蔵館の中で個人的には最も好ましい絵だったが、廊下から見ると、中央だけが切り取られてほとんどが湖の情景となり、間延びした印象。違い棚小襖は遠目になんとか見ることができたが、収蔵館に展示されていた付書院横の戸襖や、一の間と二の間を分かつ襖、二の間の南側の襖の障壁画などは、死角であり、全く見ることはできなかった。

収蔵館の襖の引手横にはL字型の金具が取り付けられていた。隅の襖を留める鍵であるという。御殿にある模写の障壁画には、金具はなかった。将軍の居間・寝室であったというから、このような鍵を用いたのだろうか。一方で、本丸御殿のような蚊帳吊り金具は見つけられなかった。一の間の上部の様子はわからなかったので、ないとは断定できないが。

二条城まつりの期間中(2024.10.25-12.8)のため、日中は屋台あり、猿回しのパフォーマンスあり。

猿回しの公演は、午前は東大手門を入って唐門に至るまでの場所で4回、午後は本丸御殿前で5回行われている(土日祝)。竹馬や階段(写真下)を器用に使うかわいいおさるを見ることができた。

北側にある清流園の香雲亭では、お茶会が開催されていた。お茶会は、10/26、11/1・3・4 と4日間に限られる。清流園・香雲亭は通常非公開なので、園内を歩いたり、角倉了以の屋敷から移築されたという建物内部を見学する機会ではある。

 

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二条城障壁画 展示収蔵館

2024-10-22 22:57:15 | まち歩き

先日、本丸御殿公開に行った時にはなかった大きな衝立が、二条城東大手門前にあった。

衝立はあるが、10月21日・22日は本丸御殿は非公開。入城口や門の傍など、あちこちに非公開を知らせる小さな立て看板が置かれていた。

今回は、障壁画の展示収蔵館へ。展示収蔵館の令和6年度秋期原画公開のタイトルは「葵から菊へ」である。1884(明治17)年、家康が創建した二条城が天皇家の二条離宮となったことで、随所に取り付けられた飾り金物の徳川葵紋を天皇家の菊紋に変えたことを指す。

前回の収蔵館来場時は7月だったので、夏期原画公開タイトルは「障壁画再生」だった。当日は大学生のゼミなのか、集団が館内のベンチに座り、一部の展示は近づいて見ることができない状況で、もう一度来ようと思っているうちに、展示替え。展示されていた二の丸御殿〈式台の間〉の障壁画は『花鳥図』『松図』で、いくらか華やかだったように記憶する。

今回は二の丸御殿〈白書院〉一の間、二の間にある障壁画で、墨画淡彩、つまりほとんど墨絵と言っていいほどの地味な絵で、作品保護のための暗めの照明のもとでは、経年劣化した襖の地の色も相まって、よくわからない。もう一度出かけて、御殿内の模写も見なくては。

さて、二条城では10/25(金)ー12/8(日)の日程で、「二条城まつり」が開催される。通常観覧(入城8:45-16:00)ではクイズラリーや名産品店、休日には猿まわしが行われるそうだ。日によってはお茶会や利き酒体験、ワークショップもある。

夜間観覧(入城18:00-21:00)は「本丸御殿公開記念 NAKED meets 二条城2024 秋の豊穣祭」と銘打っており、光の芸術が見られるようだ。

散策路には行灯が置かれたり、その電気コードを隠したり、場内南側に屋台が置かれたり、と、着々と準備は進んでいる。

NAKEDの夜間入場料(早割)は、10月24日まで販売される。中学生以上は1600円(月-木)、2000円(金-日、祝)、小学生は600円引き。また、当日券はそれぞれ+400円、+200円となる。

二条城本丸御殿公開記念事業「二条城まつり2024」の開催 | 二条城 世界遺産・元離宮二条城

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粟田祭

2024-10-22 21:09:18 | まち歩き

Chocolaterie HISASHI にMonaショコラを買いに行った。先月、手土産にしようと買いに行き、個数制限があって、自分で食べる分が買えなかったのだ。

10月14日、購入制限は解除されていた。通年販売のダークチョコと抹茶のMonaショコラ以外に、季節限定のメープルノワ(ヘーゼルナッツとくるみ入り)を試しに購入。先月の季節限定はレモン味だった。ほかにも数点購入して店を出ると、前道(三条通)を神輿が通っている。

店舗には「粟田祭」のポスターが。なるほど、この日は粟田神社の神幸祭である。数本の剣鉾と神輿、袍を着た朝廷の使者のような姿の人が馬に乗って通り過ぎる。平安神宮に続く神宮道を上がり、鳥居よりも手前で東に入った。

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粟田祭のはじまりは、長保3年(1001)の旧暦9月9日の夜、一人の神童が祇園社に現れて神人に「今日より7日後に祇園社の東北の地に瑞祥が現れる。そこに神幸すべし」と告げられました。7日後の9月15日にお告げのとおり瑞光が現れたため御神幸が為されました。その瑞光が現れた場所が当社であり、これが粟田祭の始まりとされています。

 (粟田神社HP:粟田祭 | 粟田神社

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神輿の担ぎ手が着る法被には祇園社と同じ神紋が見えた。

夕方、粟田神社に行ってみると、神輿が三条通神宮道を南に行くところ。細い道を東に入り、鳥居そばの氏子さんの前で剣鉾の差し手が鉾を上下に鈴を鳴らし、鉾を横倒しにしてから鳥居をくぐっていた。

急階段の上に本殿がある。階段脇の斜面を登り、本殿前で掛け声とともに神輿についた鈴を盛大に鳴らす。祭はこうでないと。祇園祭の山鉾巡幸より、よほど祭らしい。剣鉾もすばらしかった。

本殿前の様子。

能舞台の北側から下を見ると、平安神宮の鳥居が見える。この高さ。

三条通から入る参道にも鳥居があることに、後で気づいた。

 

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二条城本丸御殿

2024-10-21 21:04:36 | まち歩き

修復を終えた二条城本丸御殿が、9月1日から公開されている。入場には予約が必要で、前もってWebで予約するか、二条城の東大手門券売所や本丸御殿入り口前などに置かれた立て看板のQRコードを読み取ってWeb予約することになる。

料金・チケット | 二条城 世界遺産・元離宮二条城

これは、「アソビュー!」のシステムを利用した予約なので、同サイトに登録することにもなる。

【アソビュー!】休日の便利でお得な遊び予約サイト

Web予約はスムーズで、画面上では50分後の入場が可能となっていた。「×がついていたら、入場できませんか?」と入口の案内の方に聞いてみると「予約を取れば、人数に余裕があれば早い時間に入ることができる」とのこと。50分後の回で予約して入口でスマホを見せると、5分後の回に入場することができた。

「アソビュー!」では、利用後の口コミ投稿を促しており、後日、口コミを読んでみると、「待たずに、すぐに入れた」の投稿が多数。建物の内部保護や管理の面から入場者数を制限するのはわかるが、外部システムを利用するのではなく、ほかの方法は取れなかったのか?観覧には、システム利用料も上乗せされていると想像できる。当日、本丸御殿観覧に予約が必要と知らずに二条城に入城した観光客にも、枠を決めてチケットを販売するなど、何らかの措置が取られてもいいだろう。

さて、その御殿内であるが、玄関、御書院、御常御殿、台所・雁の間の順に観覧する。このうち御常御殿は障壁画保護のため、観覧できる部屋が時期によって違う。11月17日までは「松鶴の間」「雉子の間」「御納戸」の3部屋と「御湯殿」などである。

本丸御殿の観覧について | 二条城 世界遺産・元離宮二条城

schedule.pdf

贅沢に金箔が施された襖絵の鶴や雉の姿もいいが、「御納戸」の襖や壁、廊下の壁にも美しい唐紙が使用されていることに驚かされる。廊下の畳縁は、最初に「傷みやすいから踏まないように」と注意された赤い絹布で設えられており、この建物で過ごすのは、どんなに気を遣っただろうと想像される。修復されたばかりの廊下にある障子の最下段が、既に一部破れていた。

御書院一の間は「書院」なのに寝所としても使用したのか、蚊帳吊り金具が部屋の四隅に二段かかっていた。リーフレットには御常御殿雉子の間に「部屋の四隅の柱には、蚊帳を吊るための金具があります」としている。それには気がつかなかった。

窓という窓は木製の鎧戸が閉じられ、内部は暗めである。どの部屋からどんな景色を楽しんだか、わからない。しかし部屋や廊下に見られるレトロでおしゃれな照明や襖の取っ手に取り付けられた房など、細部を楽しむことができ、建物好きにとって、かなり面白い。内部の撮影はできなかったうえ、観覧から二週間も経ったので、いろいろと忘れてしまったが。

観覧前にはロッカーに荷物を預ける必要がある。「貴重品以外」と貼紙があったが、案内の方は「原則、全て預けてください」と言っておられた。次に行くときは、財布とスマホが入るポケットのついた服を着ていこう。

本丸庭園北西の天守閣跡から、本丸御殿を撮影。

本丸庭園の散策路より、撮影。

 
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