天気がいい。週末は雨が降ったし、気温も高くなった。さつきはどのくらい咲いただろう・・と、先週に続き、詩仙堂へ。四分~五分咲き。
このぶんだと、週末にかけて満開になりそうだ。お昼前に行ったので、さすがに人が多く、そして花に誘われて蜂も多く・・・。坐禅堂前の竹垣で、テッセンが咲いていた。もう終わったかと思っていたのに、ラッキー。
お庭の草花の手入れをされる方に、ときどき出会う。絣の上下に手甲をつけ、すげ笠を被るという本格的な野良着姿で、お手入れをされている。花の名前、木の名前を教えて頂いたこともある。週3回という、この人の仕事で、この美しいお庭が保たれている。もちろん他にも木の剪定をしたり、水周りのお掃除をされる方々も見かけるが、このお庭の端正な美しさは、やはり、この人の、細やかな心配りと植物への愛情、お庭を大切にする心、その賜物ではないかという気がする。T社の薬草園や、曼殊院でもお仕事をしていたが、高齢となったので、自宅近くのここだけに来ているのだと伺った。
樹齢600年以上という古木があちこちにある。楠、椎、楓など、さまざまな種類の大木。ただ、ギザギザの葉を持つ木(写真下)は、さきの、プロ中のプロですら「これだけはわからない」と言っておられた。外来の稀少種だろうか。
詩仙堂を出て、久しぶりに金福寺へ足を伸ばした。ここも静かでいい所なのだが、「お庭を見る」という目的で行くと、ちょっとがっかりさせられる。庵を中心とした侘びさびを感じる所と言うべきか。ただ、観光客の目で見るなら、さつきの花殻を摘んだり、少し剪定するだけで、もっと良くなる。芭蕉や与謝蕪村ゆかりの由緒あるお寺。詩仙堂から徒歩5分、こんな所もあることを、知ってほしい。