近隣
豆を炒(い)るのは ・・・ なぜでしょうね
むかし 佐渡ヶ島に
人々に害を与えた鬼が住んでいました
神様が 鬼退治にやってきて
鬼と賭けをしました
「 今夜のうちに金北山に
百段の石段を作ることができれば
鬼の勝ちにしょう 」
鬼は 夜更けの内に
九九段まで築いてしまったので
神様は 一計を案じて
鶏の泣き真似をすると
鶏たちは 一斉に「 東天紅 」と
声をはりあげた
鬼は 朝になったと思い
神様に降参したが
百段に もう一段というところで
負けたことをくやしがって
「 豆の芽のころに また来るぞ 」
といって退散した
人民に 豆を炒ることを命じたといいます
(4につづく)