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大遠足
最初に人を包んだ服が葉っぱなら
最初に食べ物を包んだ器も ・・・ 葉っぱでした。
日本では
古くカシワ( 柏 )の葉が器として使われました。
カシワの葉は 人の手に似た
しかも 抗菌作用のある最古の食器でした。
端午の節句に欠かせない「 柏餅 」は
餅菓子を防腐作用のあるカシワの葉で包んだ
伝統的な中毒予防のお菓子です。
葉っぱのなかでも
とくにカシワの葉が好まれたのは
その形が器に適しているばかりでなく
落葉樹でありながら
葉は 冬に枯れても落ちずに
春の芽吹きの直前まで枝にとどまっている
「 ゆずり葉 」( 「 無事に代をゆずるめでたい葉 」 )であるためです。
また カシワの葉を2枚合わせれば
合掌しているようにも見えます。
神社のお祈りには ・・・ 「 拍手( かしわで )を打つ 」
「 拍手 」と呼ぶのは 子どもの手に似ているカシワの葉
あるいは 「 ゆずり葉 」からの連想で
「 子孫繁栄 」を祈る意味が込められているともいわれます。