菖蒲
その人の箸使いをみて ・・・
「 親の顔が見てみたい 」 と思うことがあります。
日本人にとって
生後百日前後の 「 お食い初め 」 のときから
箸は ・・・ ごく身近にして神聖なもの。
それは 「 他人を不快にしない 」
というマナーを守るためでもあるのです。
たとえば こんなタブーがありますね ・・・ 。
「 移り箸 」 ・・・ 一つのものを取りかけて 別のものに変えること。
「 かき箸 」 ・・・ 茶碗や丼のふちに口をあてて 箸でかきこんで食べること。
「 こみ箸 」 ・・・ 口に食べ物をたくさん詰めて 箸で押し込むこと。
「 刺し箸 」 ・・・ 箸で食べ物を突き刺すこと。
「 探り箸 」 ・・・ 箸で器の中のものをさがすこと。
「 涙箸 」 ・・・ 箸先からポタポタ汁をたらすこと。
「 ねぶり箸 」・・・ 箸についているものや箸先をなめること。
「 迷い箸 」 ・・・ どれを食べるか迷って あれこれ箸で指すこと。
「 横箸 」 ・・・ 二本そろえて スプーンのように食べ物をすくうこと。
どんな立派な学歴があっても
立派な職業についていても
箸使いが満足にできない人は
立派な日本人 ・・・ とは言えないのではないでしょうか。