「歩くZ旗」みね姉のひとりごと ~矜持 国を護るということ~

私たちを護ってくれている自衛隊を、私が護りたい!そんな気持ちで書いてきました。今は、自衛隊との日々の大切な記録です

日本海海戦洋上慰霊式 ~筥崎宮での神事~

2014年05月30日 | 海上自衛隊


さて、この日本海海戦って何?という方のために最初に説明をいたしますと、


日本海海戦は明治38(1905)年5月27日に、


東郷平八郎司令長官率いる連合艦隊が、ロシア・バルチック艦隊を打ち破った、


日露戦争における海戦です。


日本以外では「対馬海戦」と呼ぶそうですが、実際に日本海広域に及ぶので、


日本海海戦と読んだ方が正しいと思われます。


この、日露戦争は、世の海軍女子(っていう言葉がそろそろ出てきそう)にとっては、


フレーズを聞いただけで目が輝いてしまう「坂の上の雲」でお馴染ですね。


日露戦争は、歴史上、有色人種が白人に勝利しえた、唯一の戦いであり、


まさに、歴史上の金字塔を打ち立てた戦いと言えます。


そして、この5月27日には、毎年、福岡市東区の筥崎宮において、


日本海海戦記念式典の神事が執り行われているのです。


…ということを、実は、私、昨年初めて知りました…恥ずかしながら。


で、昨年、護衛艦いせが唐津を出航した後、


実はそのまま博多港に向かったということを、


その日に知って、来年こそはこの式典に絶対出たい!!と思っていました…


が、すっかり忘れていました(笑)


5月のゴールデンウィーク入ってすぐくらい?に、


ネットでその記事を見つけて、あっ!!!!!と思いだし、


すぐに、地本に連絡し…なんだかんだあって…


ねじ込みました(笑)


行く!と決めたら行く!…それが私です。


ほほほほほほ(笑)


いろんな攻撃をしかけましたよ、ええ。(注※お金とかは捲いてません)









ってことで、満を持しての参加です。


ところが、その後で、お世話になっている関西のK先生のお知り合いで、


私も練習艦隊のレセプションパーティでお会いしたI先生から、


「チケットが1枚あまってるから、行かへん?」


とのありがたいお電話が…。


な~んだ、地本にねじ込む必要なかったよ…(笑)


でも、まぁ、せっかくなので、平日に休めそうな子の中から、


同郷のよしみで、カワイイ*とみちゃんをお誘いしていくことに。


博多駅で待ち合わせて、筥崎宮に向かいました。


神社に到着すると…



わ~!Z旗に自衛艦旗(以前、海自さんに「旭日旗」というと「自衛艦旗です」と言われたので~)


で、そこに掲げられた文字は、


「敵国降伏」


ちなみに、なぜこの神社で日本海海戦記念式典が行われるのかというと、


東郷元帥ととてもゆかりのある神社だからです。


明治38年8月19日、日本海海戦勝利の後、博多港寄港し、


元帥は、第二艦隊第四戦隊司令官瓜生外吉中将及び参謀長加藤友三郎少将を伴い、参拝されました。


この時、残念ながら、秋山真之中佐は同行されていなかったようですね。


ところで、この「敵国降伏」の意味ですが、一見とても好戦的に見えますが、


とんでもなくて、


武力によって敵を降伏させる(覇道)ではなく徳の力をもって導き、


相手が自ら靡き降伏する(王道)という、


国家国民の安泰のため我が国の進むべき道を示してあるようです。


集団的自衛権や憲法改正でいろいろもめている現在、


考えさせられる深い言葉ではないでしょうか。


そして、もう1つ、東郷元帥の縁の品…それは、あの


「聯合艦隊解散の辞」


が、筥崎宮では「神威赫赫」の書と共にこの解散の辞が掲げられているのだそうです。


びっくり。


そういう、東郷元帥ととても深い縁のある、この筥崎宮、


実はちょっと遅れて到着したのですが、


その時、ちょうど、記念式典で


「東郷元帥の謝辞」が読み上げられるところでした。


…こういう式典で、日本海海戦記念日といえども、


未だに、東郷元帥の謝辞が読み上げられると言うのには、


正直とても驚きました。


戦後、戦前の全てを否定してきたこの日本で、


おそらく今まで、ひっそりと続けられてきたのだと思いますが、


それでも、細い糸をつなぐように先人方が、海上自衛隊と共に、


この伝統を続けてこられたという事に、


万感の想いがこみあげてきました。


そして、多くの日本人はこのような事を知らないのだと言う事に、


深い悲しみを感じます。


続いて、佐世保地方総監部の総監池田徳宏海将のご挨拶がありました。



この時、最も印象に残ったのは、


「国難に際して、勇敢に戦った連合艦隊は帝国海軍の末裔としての海上自衛隊として

 …(中略)…国民の生命と財産を守る自衛隊の、あるべき姿…」


と仰っていたことです。(一字一句全てが間違いなくその通りではありません)


思うに、現職の海将の地位にある方が、公の場でこうはっきりと、


こういう事を仰るのはとても珍しいのではないのでしょうか?


私は、一人で相当驚き、かつ、とても感激しました。


このお言葉を聞けただけで、


来たかいがあったというものです。


そして、もう1つ感激したのが、


この話を聞いていた時、私のすぐ側1時方向には、


すらっとした、一等海尉殿が、かばんを持って微動だにせずに立っていらした…


そう、総監の副官を間近で見ていられたことです(笑)


いや~ステキですね~


総監のお話が終わるとほどなくして、場所を移動して、


出てこられる場所で待機してらしたのですが…


私ったら、見とれて写真とるのを忘れちゃったわ~


ごめんなさ~い。


あの、素敵な後ろ姿を取っておけばよかった…。







そして、式典が終わり、皆さんが出て来られました。





見送っていると、


どーーーーーーーーん!!!


という大きな音が。


なんだ?!なんだ?!とみてみると、


なんと、火縄銃で祝砲をあげているではありませんか。


毎年恒例のようです。




けっこうな音がしましたよ。


この音を聞きつつ、せっかく神社に来たので、ってことで、


おみくじをひきました、ら、


な~んと大吉


東郷元帥のお導きとご加護を賜った気分です…。


感激





さて、気分がさらに良くなったところで、


洋上慰霊式に向けて、バスで博多港に移動します。

 
そのバスが待っているところが…



こんな光景(笑)


す~げ~…


現代でこれだけ大量の旭日旗が並んでるところって、見た事ないわ…。


もちろん、反対側の歩道にも、もれなく並べてあります。


なかなかのインパクトですよ、これは。


もう、艦艇に乗ることに向けて、気分が最高潮ですよ。


1月以来、4か月ぶりの体験航海…いや洋上慰霊式に向けて、


博多港岸壁で待つ、


掃海母艦うらがに向かいます。


…続く。