詩と写真 *ミオ*

歩きながらちょっとした考えごとをするのが好きです。
日々に空いたポケットのような。そんな記録。

休日

2015年02月14日 | 
月火水木金
はたらいて
迎えるあくる日の朝
私の頭は爆発している
アトムになっている
ちんぷんかんぷん

選手たちに走れ走れ
コーチが腕をぐるぐる振り回すような
それは時計の針だったかもしれないけど
そんな平日が暮れて
その勢いのまま
布団にスライディング
髪を乾かさずに
寝てしまうから

せっかくのお休みも
平日のための準備
台所では市場のように
魚が飛び交う
それは頭の中のことだった
かもしれないけど

昔は嫌だった
生活とはなんだ?
生きるための活動
明日のための準備
それが昨日も今日も明日も
ずっと続いていくのが嫌だった
たぶんそういうことだった
暮らしを排除して排除して
もしくは大急ぎで通過して
散歩ばかりして
空っぽになって帰ってきて
さびしかった

少しは歳をとって
生活のための生活も
いまを味わっているのだと
たとえば来週のために
菜っぱを茹でながら思うようになった
いまはどこにも行かず、ここにある
裏の空き地は隣の家へと続く過程ではなくて
そのものでみずみずしい緑の芝生なのだ

台所の前は大きな窓で明るい
こごっているように見えるほど
ゆったりと流れる川を下っていく
両側には白い家々が並んでいる
心は凪ぎ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする