暑い日々の谷間に涼しい風が吹く
朝靄のヴェールの奥で発光していた朝顔の色が
ガード下の薄暗い駐輪場に沈んでいくのを感じる
ラムネ
ラムネを噛みたい
のどが渇いているみたい
あの甘さあのすっぱさ
ふくらんだ胸を隠していた制服
友だちの口紅とピアスに
鏡の花でなく
魅せられる日々
自分が女になることにはまだ
わけもわからず抵抗していた日々
卒業アルバムはぜんぶ下を向いていて
あの憂うつがいまはまぶしい
斜めに遮られた青空
同じ空気を呼吸しているのに
太陽のたくましい腕からここは逃れている
似ていると懐かしいの
平気な顔で土を踏んで自転車を押す
未来が重たく軽く
暗く輝く
顔を向けた方角は
そう離れてはいない気がして
年月が伝える隔たりに
あこがれの抜け跡のような涼しい風が吹く
朝靄のヴェールの奥で発光していた朝顔の色が
ガード下の薄暗い駐輪場に沈んでいくのを感じる
ラムネ
ラムネを噛みたい
のどが渇いているみたい
あの甘さあのすっぱさ
ふくらんだ胸を隠していた制服
友だちの口紅とピアスに
鏡の花でなく
魅せられる日々
自分が女になることにはまだ
わけもわからず抵抗していた日々
卒業アルバムはぜんぶ下を向いていて
あの憂うつがいまはまぶしい
斜めに遮られた青空
同じ空気を呼吸しているのに
太陽のたくましい腕からここは逃れている
似ていると懐かしいの
平気な顔で土を踏んで自転車を押す
未来が重たく軽く
暗く輝く
顔を向けた方角は
そう離れてはいない気がして
年月が伝える隔たりに
あこがれの抜け跡のような涼しい風が吹く
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