北鎌倉から江ノ島まで
歩いたり江ノ電に乗ったりして
やわらかな線を結んだ
とても天気の良い日で
山を覆う木々は艶やかに葉をなびかせ
海岸の光は散乱して目に痛いほどだった
私たちは互いのこのところの
生活の変化や
考えていることを交換しあったり
景色についての感想を
順々に伝えあったりした
江ノ島の橋の袂に着いたのは
見事な夕暮れ時
じっと見守っていた夕日が
山の間に隠れてしまうと
桟橋に残る人はシルエット
海が静かに揺れていて
なだらかな無数のさざなみ一つ一つに
もうくらくなっている空にはない
淡いけれども明るい
桃色と水色を繰り返していた
私たちもひとりひとり
しずかに揺れていて
空を写し海を写して
淡いけれども明るい
桃色と水色
見分けもつかず
みずからのおもてに繰り返している
夕日が沈んでも
空と海と私たち
不思議に明るい夕暮れ
その思い出をじゅんじゅんに語り合っている
色が夜に沈むまで
*お詫び*
「いいね」をいただいた後に、うっかり
コピーをせずにそのまま大幅変更してしまいました。
申し訳ありません!
いつも「いいね」をありがとうございます😊
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