音流れて
2017年02月12日 | 詩
南から潮の匂いつれて
電車ホームに入ってくる
あの少女が乗っている
カーブと艶が品よく収まる
ヴァイオリンケース背負って
たまごを持つ
指……弦に触れ
わななき伝わる
反り返る響板
どっしり座った音流れ
まわりに座った誰……も
それを知らないけれど
ビル3階の高さ疾り抜ける
空に競って
暗雲のわきだす
稲妻光る
未来はためく
窓外に背を向け
内向くひとびと
いいえ顔をあげ
向こうを見ています
向こう
前を向こう
胸のまんなか
なにか美しい音楽が
通り過ぎていった
蒸気立ちのぼる前に
忘れてしまったけれど
電車ホームに入ってくる
あの少女が乗っている
カーブと艶が品よく収まる
ヴァイオリンケース背負って
たまごを持つ
指……弦に触れ
わななき伝わる
反り返る響板
どっしり座った音流れ
まわりに座った誰……も
それを知らないけれど
ビル3階の高さ疾り抜ける
空に競って
暗雲のわきだす
稲妻光る
未来はためく
窓外に背を向け
内向くひとびと
いいえ顔をあげ
向こうを見ています
向こう
前を向こう
胸のまんなか
なにか美しい音楽が
通り過ぎていった
蒸気立ちのぼる前に
忘れてしまったけれど
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