詩と写真 *ミオ*

歩きながらちょっとした考えごとをするのが好きです。
日々に空いたポケットのような。そんな記録。

ため池に映る宇宙

2014年09月02日 | 雑記
高松に住んでいた頃、
仕事などで鬱屈したりすると、
夜にため池に散歩に行ったりしたものです。
暗いので、向こうから人が来るとけっこう怖いのですが。
いまここで突き落とされても誰にも気付かれないかも・・・と。
ジョギングをしている人や、犬を散歩させている人、
私たち夫婦のようにただ散歩をしている人が夜でも大抵2、3人はいます。
(住宅街にあるため池の話です、山のほうのはさすがに違うと思います)

ため池の周囲の遊歩道は、多くは土手の上にあるので、
まわりよりも高い場所を歩くことになります。
それがまた素晴らしく良いのです。

街を遠くまで見渡せて、周囲のマンションや家の窓の明かりが
絵本の世界のように温かく見えます。
実際は、その中にいろんな苦しみが潜んでいるのかもしれない、
と思いつつも、敢えて良いふうに幻想を抱いて、
鬱屈を跳ね飛ばすため、ガシャガシャ歩くのです。
ときには、歌をうたったりして。大きな手振りまでつけて。
ため池までの道中で聞いてきた、平原綾香さんの『星つむぎの歌』とか。。。

僕らは一人では生きていけない
泣きたくなったら思い出して
風に消えない願いのような
星の光でつむいだ歌を♪

はたまた、斉藤和義さんの『歌うたいのバラッド』

嗚呼 歌うことは
難しいことじゃない
ただ声に身をまかせ
頭の中をからっぽにするだけ

嗚呼 目を閉じれば
夢の中に映る
懐かしい思い出やあなたとの毎日♪

向こうから人が近づいてきたらボリュームダウン。。。

と、ここまで書いてきて、我ながら恥ずかしいような気がしてきて・・・
唐突に一首。

いつまでも 若い気持ちで いてしまう 本当の歳 誰か教えて(笑)

ある日の空はこんなふう。
雲が低く垂れこめて、一帯を覆っていますが、
向こうには雲がかかっていないようです。
その結果、逆さまに空と街を映したため池と相まって
対岸の風景が帯状に見え、まるで天の川銀河。












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