都会の夜
2014年09月01日 | 詩
一面雲が低く垂れこめていて
街の光を照らし返し
ビルたちは
満腹になった猛獣のように
ゆったりとそびえている
少し見下ろすようにして
私たちはその間をすべっていく
首都高速に乗って
体中に張り巡らされた管を流れていく
赤血球のように
この横たわったひとつの有機体の鼓動は
いまは木霊のように遥かに響き
まるで初めて訪れた世界のように
この中に隠されているものを
まだ何も知らないような気がする
街の光を照らし返し
ビルたちは
満腹になった猛獣のように
ゆったりとそびえている
少し見下ろすようにして
私たちはその間をすべっていく
首都高速に乗って
体中に張り巡らされた管を流れていく
赤血球のように
この横たわったひとつの有機体の鼓動は
いまは木霊のように遥かに響き
まるで初めて訪れた世界のように
この中に隠されているものを
まだ何も知らないような気がする
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