仕事帰り、乗り換えの駅で、エスカレーターを駆けあがった。電車はホームに来ていて、もうすぐドアが閉まろうとしているのが、聞こえてくるアナウンスでわかった。
目の前で駆ける女性の背中を追いかけて、ホームに着いた。ドアが閉まる前に乗り込むつもりで走りつつ、左後方の電光掲示板をチェック。いま停まっているのは各駅停車で、3分後に来る次が特急だとわかる。
途端に減速。私が住んでいる駅は、特急でひと駅目だから、3分後に来るなら特急を待つほうがいい。ホームの混んでいない位置に移動しようとくるりと向きを変えると、背の高い金髪の外国人の男性が、こっちに背を向けている日本人と思われる男性に話しかけているのが目に入った。
その瞬間、口の中に何かの味がひろがった。うん、これはさつまいも。何か味がついている。おいしい。これ食べたい。なんだっけ、これ。数秒咀嚼。まわりに甘いタレがついていてゴマの味もする。あ、大学いも。大学いも!そんなの、あったね!そういえば最近ぜんぜん食べてない。存在すら忘れていた。けっこう頻繁にさつまいもを買って、甘く煮て、しょっちゅうお弁当に入れているのだけれど。
それにしても、いまのこのシチュエーションで何か大学いもを思い出すようなこと、あったっけ?私のこの頭のスイッチは、いったいどうなっているんだ?
と、思ったことでした。
自分の中でおもしろかったことは、まとめると、というか無理矢理分割すると4つ。
1. 何かがきっかけで、何かの味を思い出した。
2. それを思い出す過程(それが何かをわかっていないのに食べたいと思い、むしろ食べるために、それが何かをわかりたい、と思い、ようやく思い出す、プロセス)。
3. それがなんと大学いもだった。
4. 大学いものことをすっかり忘れていた、まるで懐かしい頃を、忘れていたかのように。ほんのり、ほんとにわずかに、切ないような気がした、気がする……。
私って、つくづくつまらない人間だなぁと思いながら職場から帰宅する途中の出来事でした。
確かに、地味だ、地味すぎる。これがおもしろいだなんて。
目の前で駆ける女性の背中を追いかけて、ホームに着いた。ドアが閉まる前に乗り込むつもりで走りつつ、左後方の電光掲示板をチェック。いま停まっているのは各駅停車で、3分後に来る次が特急だとわかる。
途端に減速。私が住んでいる駅は、特急でひと駅目だから、3分後に来るなら特急を待つほうがいい。ホームの混んでいない位置に移動しようとくるりと向きを変えると、背の高い金髪の外国人の男性が、こっちに背を向けている日本人と思われる男性に話しかけているのが目に入った。
その瞬間、口の中に何かの味がひろがった。うん、これはさつまいも。何か味がついている。おいしい。これ食べたい。なんだっけ、これ。数秒咀嚼。まわりに甘いタレがついていてゴマの味もする。あ、大学いも。大学いも!そんなの、あったね!そういえば最近ぜんぜん食べてない。存在すら忘れていた。けっこう頻繁にさつまいもを買って、甘く煮て、しょっちゅうお弁当に入れているのだけれど。
それにしても、いまのこのシチュエーションで何か大学いもを思い出すようなこと、あったっけ?私のこの頭のスイッチは、いったいどうなっているんだ?
と、思ったことでした。
自分の中でおもしろかったことは、まとめると、というか無理矢理分割すると4つ。
1. 何かがきっかけで、何かの味を思い出した。
2. それを思い出す過程(それが何かをわかっていないのに食べたいと思い、むしろ食べるために、それが何かをわかりたい、と思い、ようやく思い出す、プロセス)。
3. それがなんと大学いもだった。
4. 大学いものことをすっかり忘れていた、まるで懐かしい頃を、忘れていたかのように。ほんのり、ほんとにわずかに、切ないような気がした、気がする……。
私って、つくづくつまらない人間だなぁと思いながら職場から帰宅する途中の出来事でした。
確かに、地味だ、地味すぎる。これがおもしろいだなんて。
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