空、青い。
月並みな地球から見える空。
青い。
オブジェとしての時計の針。
ある時間を指している。
そのまま進むことはなく。
刻まない。
流れている。
冷たい空気がかきまぜられて、すくいとられたからからの葉っぱが、舞う。
葉っぱの色。
はしばみ色。
くすんでいる。
なのに鮮やか。
けれど穏やか。
そして軽やか。
青さの中で。
はしばみ色だから。
さみしくない。
桜のようには。
坂の上の喫茶店。
家々は眼下に息づいているのに
この窓の高さで葉っぱが舞っている。
それは店のすぐ脇に立っている木の精。
紅茶から香り立つ湯気と
いっしょになって踊っている。
地上をすっかり忘れてしまって。
向かいの椅子にかけたコートのすそに
はりねずみのトゲのような
植物の種子がくっついていた。
きっとさきほど木漏れ日の下
歩いてきた山道のどこかで。
いたずらしようとして引き返した足跡。
ひとつひとつ抜いた。
じゃれてきた仔猫を膝からおろすように。
月並みな地球から見える空。
青い。
オブジェとしての時計の針。
ある時間を指している。
そのまま進むことはなく。
刻まない。
流れている。
冷たい空気がかきまぜられて、すくいとられたからからの葉っぱが、舞う。
葉っぱの色。
はしばみ色。
くすんでいる。
なのに鮮やか。
けれど穏やか。
そして軽やか。
青さの中で。
はしばみ色だから。
さみしくない。
桜のようには。
坂の上の喫茶店。
家々は眼下に息づいているのに
この窓の高さで葉っぱが舞っている。
それは店のすぐ脇に立っている木の精。
紅茶から香り立つ湯気と
いっしょになって踊っている。
地上をすっかり忘れてしまって。
向かいの椅子にかけたコートのすそに
はりねずみのトゲのような
植物の種子がくっついていた。
きっとさきほど木漏れ日の下
歩いてきた山道のどこかで。
いたずらしようとして引き返した足跡。
ひとつひとつ抜いた。
じゃれてきた仔猫を膝からおろすように。
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