あじさい
2018年06月15日 | 詩
雨が降り、タオルケットを蹴飛ばした。
元気のいい人を思い出した。
私は起きない。
魚眼レンズのように天井を眺める。
雨が降ってもおもしろいことは降ってこない。
今日一日が空気の層のように手応えがなく
宇宙から帰還した人のようにその重さだけずしりと感じた。
内からも外からも私を動かす力がない。
このままでは日暮れまでここにいてしまう。
グゥ。おなかが鳴った。
内から現れたふいに私を動かす力。
ピザトーストを食べてコーヒー牛乳を飲みたい。
起きあがって寝床を振り返ると
タオルケットがトルネードしていた。
トースターがぶーんとうなって
香ばしい匂いを製造している間によし
食べ終わったらノートを開き
青臭い文章を書こう!と思う。
磨りガラスから入る
青臭い光に気付いてしんとしよう。
現象をただ書き留めるとき
自己評価の灯りがすっと消えて
未熟さの目がまっすぐになる。
そう信じられたならもう
外に出ずにはいられない。
傘を差して雨の歩き方。
濡れた地面に甘やかされる。
道路を渡ればあじさい。
ねずみと読ませる色調を背に
色のモザイク 頭文字を踏んで
淡い深い
段差の中に私を運んで
憂鬱にさえ遊園地のような
あじさいの目によろこび
ゆっくり歩けば
階段も窓も看板もアンテナも
パイプもメーターも
私に親しく新しく
名もなき毎日
四片(よひら)のように
色を重ねる
元気のいい人を思い出した。
私は起きない。
魚眼レンズのように天井を眺める。
雨が降ってもおもしろいことは降ってこない。
今日一日が空気の層のように手応えがなく
宇宙から帰還した人のようにその重さだけずしりと感じた。
内からも外からも私を動かす力がない。
このままでは日暮れまでここにいてしまう。
グゥ。おなかが鳴った。
内から現れたふいに私を動かす力。
ピザトーストを食べてコーヒー牛乳を飲みたい。
起きあがって寝床を振り返ると
タオルケットがトルネードしていた。
トースターがぶーんとうなって
香ばしい匂いを製造している間によし
食べ終わったらノートを開き
青臭い文章を書こう!と思う。
磨りガラスから入る
青臭い光に気付いてしんとしよう。
現象をただ書き留めるとき
自己評価の灯りがすっと消えて
未熟さの目がまっすぐになる。
そう信じられたならもう
外に出ずにはいられない。
傘を差して雨の歩き方。
濡れた地面に甘やかされる。
道路を渡ればあじさい。
ねずみと読ませる色調を背に
色のモザイク 頭文字を踏んで
淡い深い
段差の中に私を運んで
憂鬱にさえ遊園地のような
あじさいの目によろこび
ゆっくり歩けば
階段も窓も看板もアンテナも
パイプもメーターも
私に親しく新しく
名もなき毎日
四片(よひら)のように
色を重ねる
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