みすきのぶろぐ

役者「みすき康人」です。活動報告や宣伝、日々思った事、感じた事、社会問題その他あれこれを超不定期的に綴っています。

スゴい舞台を観てきた~その2

2016年06月24日 | みすき的観劇記
某SNSに投稿したものをコピペ掲載しました。

今日、スゴい舞台を観てきた。

まだ余韻でボケ~っとしている。
いやぁスゴかった。

ただし今回はいい意味で。

この劇団、これまで小劇場でやっていたけど今回は少しレベルアップしたようで、会場はあの「大塚萬」…キャパ100越えの舞台でどうなるかと思っていたがそんな余計な心配も何のその、相変わらずの油断も隙も無駄も無い舞台を作り上げていました。設営に、たぶんお金もかけています。

物語とキャストの演技はもちろんだけど、どうしても気になってしまうのが舞台の使い方。
ここのこれまでの公演で「人の使い方」「場転の仕方」「転換の仕方」にはとても感心させられるし勉強になる。とても自然でスムーズでキレイ。演出関係の方は一度観るといいと思う。
無駄な間も動きも無いし、全ての動きが次の何かに繋がっている…スゲェ…勉強にはなるけど、自分はこんな演出絶対出来ねー!! と泣きたくなる。

この世界、意外と狭いもので前回の公演から、自分のfb友達の方のお嬢さんも出演して…これがまたいい味出してる(//∇//)
この前観た劇団の人に「舞台とはこういうものだ」と見せてやりたい位だ。料金3000円は安い位かもしれない。
自分は普段あまり人に奨めないけど、これはお奨めです。当日券もあるようですが念のためググって下さいね♪

■カリバネボタン#8
『ショカの恋文』
2016/6/22(水)~6/26(日)
6月24日(金) 14:00 19:00
6月25日(土) 13:00 18:00
6月26日(日) 15:00
会場:大塚萬劇場
料金:3000円
※受付は開演45分前、開場は開演30分前。
※全席自由席

一つだけ残念だったのは、自分が観た回、客席に「笑い男」がいたこと。笑う場面では無いのに、ちょっとした台詞で笑い声…こちらの気持ちが覚める覚める。
あの手の人はたぶん自覚がないので、発見しても諦めるしか無いんだろうなー( ´△`

古巣の観劇、そしてつぶやく・・・

2016年05月09日 | みすき的観劇記
今月初め、数年前まで関わっていた所沢市の劇団が小公演をやるという案内を貰っていたので、観に行ってきた。
公演のテーマは「王様の耳はロバの耳」。自分がいた時に書いたミュージカル台本をダイジェスト版にて上演するというので、案内を貰ったときから実は密かに楽しみにしていた。そしてMCでこの作品が本公演で上演されたのは10年前になると聞き、改めて時の流れの速さに驚いてしまった。

舞台上には懐かしい顔、知らない顔が半々位かな、がこれまた懐かしい台詞や歌を歌い踊り、あっという間に時間は過ぎてしまった。こうして客席で肩肘張らずにここの舞台を観たのは初めての事かもしれないな、などと気付きながらホールを出て帰途につく人の列に並びながら思い出す。

その昔、まだ自分の中に沸々と湧き上がる「それ」があった頃。夢中になって芝居に励んでいた頃があった。昭和の演劇青年のご多聞に漏れず、仲間と酒を飲みながら演劇論その他を一晩中語ったこともあった。その後、立場がちょっと変わってからは、この劇団を少しでも地域で有名にしたい、メンバー集めや資金面を何とか楽に出来ないかと日々考えていた頃もあった。
しかしある時、そんな自分史を全て捨てざるを得ない出来事があり、決意もあり、そして湧き上がっていた「それ」はすっかりと干上がってしまった。

そんな事もあったな・・・と客席の階段を数段降りるわずかな間に思い起こした。そして確か数年前に建替えられとてもキレイになってからは初めて来た、この公共施設ホールの客席をぐるりと一周り見渡した。
「いいなぁ・・・」
さっきまで舞台上で元気に踊り歌いしていた出演者の姿を思い出し、そしてこのキレイなホールを見てため息をついてしまった。
何だかんだと理屈をつけてもケツ捲くって逃げたのは自分の方、その負い目が消えることは無い。今日この公演を見終わってそしてお見送りの出演者と久々に話をして「また機会があれば、何かの形で関われたらいいな」という思いが沸いてきたことを否定はできない。

ただ・・・今はどうしてもその「環境」が許さない。気にするなと言ってくれるけど、やっぱり無理。自分が出演者として表に出ることは絶対に許されないだろうし、自分もそんな環境ではすぐにダメになってしまう。

そんな自分に先日、ある企画が持込まれた。ハッキリ言って「渡りに船」な話だった。自分はこの企画にドッカリと乗り、これまで持ってきていた後悔のような思いを解消する事にする。そのためのエネルギー補給のための観劇でもあった。
そして、起動するだけのエネルギーは確保できた。そして継続するためのエネルギーを時々充填しに行く事の許可も得た。

年単位の話になるかもしれない。
さてさて、自分は古巣に錦を飾ることが出来るのだろうか?
それまで自分は生きているのだろうか、それまで%#◆※〇は●◎◇§&£$@□△?(自粛)


ちょっとだけ、将来が楽しみになる、そんな観劇&近況でした。















市民ミュージカルを観た

2012年12月09日 | みすき的観劇記
12月9日(日)
朝からのバイトを早上がりして、知人の出演する市民ミュージカルを観に、戸田市まで行ってきた。

自宅からだと乗り換えが面倒だけど、バイト帰りの池袋からだったので電車一本で行けて、こりゃ便利(笑)

その知人からは以前から公演の案内はもらっていたが、なかなか行けなかった。その中の一つ、この劇団の観劇は今回が初めてだ。
そしてミュージカルを観るのも本当久々な感がある。

ストーリーはオリジナルで、出演者は地域の小中高生が…40人くらい、大人が数名いた。
単なる学園ものかと思っていたら「魔王」がどーのいう話になり、そしてハッピーエンド…ま、舞台はやはりハッピーエンドが基本でしょう。
物語的には、まあ単純明快だけど市民ミュージカルならかえってこの位で十分かと思う。

関心したのはダンス。
小学生~高校生までが一緒に踊るのだけど…

振りが合ってる~!

現代は学校の授業でヒップホップダンスをやってる位だから、多少ダンスが出来るのは珍しくないが、それでもズレはあるもの。手を挙げる角度とか細かい所までピッタリ合っていた。小学生などは結構ズレたりして、しかしそこは市民劇団という括りで済ませてしまうものだが、見ていた限りではみな揃っていた・・・ダンスシーンとしては当然、と言われればそうなのだが、プロとは違いそれがなかなか難しいもの。

振り付け担当の人、大変だったろうな~(^_^;)

それと照明と音響。
ピンスポバンバン、ムービングも使っていたし、ピンマイクはおそらく10本以上…ああ、お金かかってるな~!
場面毎の切換も数多く、照明効果もとても良かった。

大人はさておき、こんな舞台に立てる子供たちは、さぞ幸せな事だろう。
戸田市市民ミュージカル、恐るべし~(笑)



ああ、そう言えば…

みすきも以前、所沢で市民ミュージカルに関わっていた。

離れて以来、その公演すら観ていないので今の状況はわからないが、当時と比べると、やはり戸田市の方が完成度は高いと思う…まあ、みすきがいた所はキャパ800という大きなホールでやるには貧乏劇団だったからな~(泣)

でもその分、戸田市には無い味がある…と制作まで関わった自分的には言っておきたい。

それは…

ズバリ!

手作り感だ~~~!!






(^_^;)


今回の舞台をあの頃と比較しても仕方ないが、出演者達の舞台にかける熱意においては所沢の方も決して負けないだろう。当時、自分はそのつもりでいたし、そこは今でも胸を張って誇れる点だ、うん。





ただひとつ
今、残念に思うこと…

先日もそう思ったばかりだが、いい舞台…ミュージカルではないヤツ…を観た後は「自分もあんな舞台に立ちたいな、あんな舞台を作りたい!」と思う。
同様に以前なら、いいミュージカルを観た時にも、自分もあんな舞台を作ってみたい!この劇団であんな舞台を作りたい!!

そう思ったものだった。(みすきのミュージカル的ベースは「夢から醒めた夢」、あんな舞台を作りたいと思い続けて「王様の耳はロバの耳~銀杏版~」を書いた)

だけど…

今回はそれが全く無かった。

今日の舞台が、自分の琴線に触れなかったのか?いや、そんな事はない。いい刺激を受けた。では、あの劇団を離れたために、ミュージカルに対する気持ちが冷めてしまったんだろうか


う~ん…

おそらく、後者なんだろう(´Д`)



観終わった今、そんな寂しさも感じながら帰る道程。立ち寄った立呑屋で呑むチューハイがやけに胃にしみたのも、そのせいかもしれない…。


今は訳あって役者休業中の身
舞台に対してのフラストレーションが溜まりまくっている昨今、それを舞台を観ることで発散させたいなと思ってはいるが、やはり逆に舞台やりたい感が日々募っていく。
とりあえず復活まではあと数ヶ月、かなぁ。

ああ、舞台やりたい~!映像に出たい~!


そんな今年もあとわずか…





【みすき的観劇記】55 STEPS

2008年12月24日 | みすき的観劇記
先日の日曜日、浜松町にある「春」で劇団四季の『55 STEPS』を観た。

実は当日まで内容は全く知らずの状態で、劇場に着いてからいわゆる「歌とダンスの総集編」と知り、ストーリーものを予想していたみすきとしては少なからず失望してしまった。

所詮、寄せ集めでしょ?テレビの改編期にある低予算の総集編を見るような…今考えると、とてもとても失礼な気分で席に座り、開演を待っていた。

ところが…

そこはやはり劇団四季。開演してから次々と続く華麗なる歌とダンスの数々に、みすきはすぐに魅せられてしまった。

もちろんストーリーが無いのでショー的要素はあるが、こんなショーなら観て損は無い!と感じた。


なぜあんなにいい声が出るの?

なぜあんなに脚が上がるの?

なぜあんなにダンスが揃うの?


今更ながら、1人のイナカモノとして劇団四季に魅了された約2時間だった。


そんなイナカモノが、帰りの電車で思った事は…


ストレッチ…しないとなぁ

だった(泣)




みすき的観劇記~猫とドブ川~

2006年12月08日 | みすき的観劇記
本田ライダース公演「猫とドブ川」
作・演出:林 剛央
12月11日まで:阿佐ヶ谷アルスノーウ゛ァ

みすきはこの「本田ライダース」の公演をこれまでに数度観ているが、今回はその中で一番「大人しい」舞台だった。

〈旅をする猫(名前忘れた)とドブ川の世界でしか生きられない身体の「女王」と彼女をそんな身体に変えたマッドサイエンティスト。そして何故か喋る2台の「原付バイク」が織り成す物語〉

作者は今回「物語を書きたかった」そうだが…韻を踏んだセリフの掛け合いと繰返しは今まで通り。いつもよりも動きが少なく、今までのような「ノリ」は感じられなかった。

まあ今日が初日なので、役者も手探りの点は感じられたが、これも千秋楽までには解消され、完成度はもっと上がるだろう。

これまでの「ノリノリ本田」を期待して行くと肩透かしを食らうが、「本田ライダース入門編」のつもりならイイかもしれない。

みすきはいつも、ここの公演で元気を貰って帰っているが今回はシンミリ感が強く、その点では欲求不満気味である。

とりあえず次回公演に期待しようと思った、阿佐ヶ谷からの帰り道のみすきでした。





みすき的観劇記:夜叉ヶ池

2006年11月24日 | みすき的観劇記

花伝シアターカンパニー公演「夜叉ヶ池」
作・泉鏡花 演出・岡田圓

今日、会社帰りに観てきたのは、あの名作「夜叉ヶ池」。
作品自体は昔から知っていたが観た事は…確か無い。

お誘いをくれたのは、去年「バレエメカニクス」で同じ舞台に立った森山太さん(…この前まで元野球選手とアートネイチャーのCMに出てた人)。

その森山さんが、相変わらず積極的に活動している一環の舞台のようで、この公演は今日だけの一回コッキリなんだそうだ。

そして今、事前情報が全く無いままに亀戸駅前のマックで時間調整している。この先は観終わってから書こうと思う。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

…で、今は観終わって帰りの電車。
なかなかスゴイものを観てしまった…と言うのが直後の感想。
幻想的な世界観をセット(写真)と役者の動きで表現…その動きも歌舞伎と舞踊を併せたような特徴ある動きで、みすきは最初「あらら、アングラ舞踏集団?」と勘繰ってしまった程だが、その振りと効果音のようなBGMがその世界観を広げ、イメージを膨らませていた。
また鍛えられた発声のセリフは役者たちの声自体もよかったせいか聞きやすく、みすきの耳に心地よく響いて来て、いつしかウトウト…って、それはともかく。

そして、それらが混合して表現された世界は今までみすきが観たことのない舞台に仕上がっていて、後半から終盤にかけて更に役者の一挙手一投足がみすきを圧倒していった。

半ば呆然としながらホールに出ると、さっきまで舞台にいた見慣れた顔の森山さんが。
その笑顔を見ながら、う~ん、この人とまた一緒の舞台に立ちたい…と思ったみすきでした。役者として、同じ役者からそう思われる事も幸せだと思う。みすきもそんな役者になりたいな…。

そして駅までの短い帰り道。後ろを歩く、同じ会場にいた年輩の男性の声が聞こえてきた。
それによると「そもそも台本の前半をカットしていたから短かくまとめ過ぎていた」のと「まだまだ振りや動きにキレが無い…腰を使いきれてないから流れてしまうんだ」…だ、そうだ。
ええ!あれでも「まだまだ」なのか…う~ん…芝居の道はまだまだ奥が深いなあ…と、今夜つくづく実感したみすきでした。





みすき的観劇記「上海、そして東京の屋根の下で」

2006年11月23日 | みすき的観劇記
「上海、そして東京の屋根の下で~服部良一物語…~」サンハロンシアター

久しぶりに書込む観劇記は「カッキー」出演の上記の舞台。

時代は戦前~戦後、軍人として中国に渡った作曲家、服部良一氏の物語。

会場は池袋の「シアターグリーンBig Three」おお!こんなにキレイになってる!…ここは昔の「コ汚い」イメージしか無かったので、キレイに改装された今を見て驚いてしまった。

セットに関して「初日のトラブル」はあったものの、休憩ありの約3時間飽きずに観る事が出来たと思う…大概「中だるみ」の時に眠くなるのだが、今回はそれが無かった…お尻は痛かったけど。
華やかな所は楽しく、セットの転換もスムーズだったし、何より役者が個性的で楽しめた…女性陣もキレイだったし。

ただ、この時代ものによくあるように、服部良一本人よりも、その周りの人々のエピソードが多過ぎた感がある。
「服部良一物語」の割には、周囲の人物・また時代の流れに押されて、本人があまり目立たなかった気がする…もっと本人をメインの物語にすれば「服部良一物語」らしくなったのではないかと思った。

あ…そうそう、最悪だったのが、後ろの席のオバハン。
舞台の最中、カサカサカサカサ…袋かな…をあさって何か取り出し食ってるし、挙句の果てには

携帯電話を鳴らしていた!
公演中に!
信じられない!


しかもなかなか切らない…鳴ってビックリどこにあるか、と袋の中を探し回っていた。

さすがのみすきも、キレる寸前まで行ったが、その後は静かだったので収まった。

「芝居」と言うよりも「舞台」を観た…いい意味で、そんな後味だった。

11月26日まで




「壁抜け男」を観た

2006年10月14日 | みすき的観劇記
今日はバイトも休んで、劇団四季のミュージカル「壁抜け男」を観に浜松町の自由劇場に行った。

ここ数ヶ月、芝居を観に行ってなかったので「なんか久々」な感が強かった。
また、みすきは当日までこの舞台がストレートの芝居だと信じ込んでいて、ミュージカルだとは知らなかった…。

そんな状況で観た舞台だが…うん、やはり素晴らしいの一言に尽きる♪

内容的な事を言うのは避けるが、幕開けからラストまでセリフは全て歌(…っていう芝居を観るのも久しぶりかも。覚えるの大変そうだ)で進む物語。
みすきは何の予備知識も持たずに観たが、惑わされる事なく物語に馴染む事が出来た。

自由劇場はキャパも少なく、みすきがよく行くような「芝居小屋」感があって、とても好きな劇場だ。
そしてキャストもメインの2人以外は敢えて1人3役位をこなしていて「小劇場感」もたっぷりに思えた。

ここ数日、ストレスとトラブルによってトゲが生えていた、みすきの気持ちを丸くしてくれた…そんな舞台でした。

ちなみに、どうしても「壁抜け男」が「間抜け男」に見えてしまうのは、みすきだけだろうか・・・♪


みすき的観劇記:タトゥー~明日無き…~

2006年01月20日 | みすき的観劇記
今日、仕事の帰りに赤羽橋で観たのはうるとら2B団の「タトゥー 明日無き者たちへのレクイエム」と言う芝居。
なぜわざわざ赤羽橋まで…と言うと、バイト先の増田陽子嬢が出演しているので案内され観に行った次第である。

台本はオリジナル、まあ一言で言うと「クローンもの」だった。

時は未来、「オリジナル」である人間は進んだ遺伝子工学により、クローン人間を「生産」していた。彼らはDNAの種別により上腕にアザ(タトゥー)が現れていて、それにより5つの階級に分類をされ、下級のものは日々奴隷として使役されていた。
そしてある日、彼らが…


…長くなるので省略するが、正直「ああ、こんな感じ?」感のある話だった。

舞台セットは作り込んでいる方だと思う。上手・下手に大きなタペストリー風が吊され、舞台中央にはフスマ調の出掃け口、そしてその奥にも…。全体の雰囲気は「和」っぽく良かったと思う。

全体的にテンポよく、時間をあまり感じさせなかった。ただ初日なのか、台詞のカミと語尾がハッキリしない事が目に付いた・・・台詞のカミについては、みすきも人の事言えませんが・・・。
その他みすきが印象に残ったのは、物語の後半…2分割された同じDNAを持つ2人が8組…つまり、のべ16人が一同に会し、セリフを発する場面。
それまでは、8人いる役者が舞台裏で着替えて2役(のべ16役)をこなしていたのだが、ついにはそうも行かず舞台上で着替えが始まってしまった。
一言二言セリフを発したら舞台奥に移動、ソッコー着替えてもう一役、そしてまた着替え、の繰り返し…終いにはその場で、もあったし。そして繰り返して行くうちにその2人がいつしか融合して1人になってしまう…という設定。
これは目まぐるしい事、この上無し!セリフを落ち着いて聞いていられないし、役者も段取りを間違えないように大変だったろうな…と同情したが「舞台上で着替える」のを見せた演出には感心した。みすきの常識ではやはり「着替えは裏で」なのだが、確かにそんな事をしていたら後半のテンポは出なかっただろう。こういうやりかたもあるんだなぁ、ちょっと強引さはあるけど。

なるほど、勉強になりました♪

終演後に「初日打ち上げ」と称し、客席に一杯ずつ振る舞い乾杯をしたトコは「お、イキだね♪」と感じ、みすきもいつか真似しようと思いながら紙コップのビールを飲み干し、帰途に着いたのでした。

(明日以降の公演情報は「2B団」のHPを見て下さいね)


みすき的観劇記~マクベス~

2005年11月21日 | みすき的観劇記
11月にもなると各地の「芸術活動」も盛んになり、それに伴い(?)みすきの周りでも友人の公演が増えて来た。先日の「本田ライダース」に続き、今日も会社帰りに舞台を観てきた。

アカデミック・シェイクスピア・カンパニーの「マクベス」(銀座みゆき館劇場)。ご存知シェイクスピアものである。
この舞台には、みすきが以前「アンブロジア」に出演した時に共演した森山 太さん(アートネイチャーのCM、高木豊の次に出ている人)が出演していて、先日その案内をもらったのである。

しかしみすきはこれまでにシェイクスピアものを観た事が無い…いや、正確には、遥か昔にどこかの劇団の「十二夜」を観た記憶が微かにある程度である。

そもそもシェイクスピアものに対するみすきのイメージは「台詞が難解でクソ真面目で、演劇論を夜通し語るような種類の方々が好む『超正統派演劇』と言うもので、出来れば避けたいジャンルだった。
しかし今回の舞台を観た限り、そのイメージはキレイさっぱり消えてしまった。
とにかくカッコイイのである。白で統一された衣装と微妙な加減の照明、舞い散る羽毛と赤い花びらの中を動き回る役者たちの無駄のない転換の数々…BGMは生のサックス、そして噛む事のない役者たちの発する滑舌のいい台詞はテンポもイントネーションも申し分ない…いや、「申し分ない」なんて、みすきのようなど素人が言うのは、あまりにもおこがましい。

これなら観れる!シェイクスピアも怖くない!と思った。
実は「マクベス」の物語自体よく知らないみすきは、前半は状況把握に少々手間取ったが後半は舞台に引き込まれていた。3間(約540cm)四方の空間が場面毎に抵抗無く変わっていく様は見事なものだった。
ラストシーンは、まるでホリゾント幕に一枚の大きな絵が飾られたのようなキレイな構図で、思わずため息が出てしまった。

久々に「演劇」に触れたような気がする。全てにおいて勉強になった…銀杏のメンバーにも見せたい位だ。
今後これを何かの糧に出来たらいいな、と帰り道で感慨にふけるみすきでした。


みすき的観劇記~サンダーロード~

2005年11月18日 | みすき的観劇記
今日、仕事帰りに阿佐ヶ谷で観たのは「本田ライダース」の『サンダーロード』と言う芝居。

九州なんとか大学の演劇部、脚本担当のハヤシは1ヶ月後にある舞台の台本が一向に進まなかった。業を煮やす部員、そこに入部希望者が…

脚本の林クンはバイト先の知人、彼の本は独特の世界があるが、とにかく前向きで、ある事で挫けるキャストを落とし励まし、最後には「明るい明日」を気付かせる。
基本的なパターンは同じだが、使われている曲がブルーハーツ(THE HIGH-LOWS?)で、ハイテンポの曲に乗せて役者たちが動き回る動き回る…みすきはこのノリがすっかり気に入ってしまった。

ここの芝居を観るのは確か3回目…毎回「いい後味」で気分良く帰途に着いている。
観る度に「こんな台本書いてみたいな」と思うのだが「無理!みすきには、こんな感性は無い!」との結論に達してその都度、寂しい思いに襲われてしまうのだった。

「本田ライダース」みすき的オススメ、である。