みすきのぶろぐ

役者「みすき康人」です。活動報告や宣伝、日々思った事、感じた事、社会問題その他あれこれを超不定期的に綴っています。

古巣の観劇、そしてつぶやく・・・

2016年05月09日 | みすき的観劇記
今月初め、数年前まで関わっていた所沢市の劇団が小公演をやるという案内を貰っていたので、観に行ってきた。
公演のテーマは「王様の耳はロバの耳」。自分がいた時に書いたミュージカル台本をダイジェスト版にて上演するというので、案内を貰ったときから実は密かに楽しみにしていた。そしてMCでこの作品が本公演で上演されたのは10年前になると聞き、改めて時の流れの速さに驚いてしまった。

舞台上には懐かしい顔、知らない顔が半々位かな、がこれまた懐かしい台詞や歌を歌い踊り、あっという間に時間は過ぎてしまった。こうして客席で肩肘張らずにここの舞台を観たのは初めての事かもしれないな、などと気付きながらホールを出て帰途につく人の列に並びながら思い出す。

その昔、まだ自分の中に沸々と湧き上がる「それ」があった頃。夢中になって芝居に励んでいた頃があった。昭和の演劇青年のご多聞に漏れず、仲間と酒を飲みながら演劇論その他を一晩中語ったこともあった。その後、立場がちょっと変わってからは、この劇団を少しでも地域で有名にしたい、メンバー集めや資金面を何とか楽に出来ないかと日々考えていた頃もあった。
しかしある時、そんな自分史を全て捨てざるを得ない出来事があり、決意もあり、そして湧き上がっていた「それ」はすっかりと干上がってしまった。

そんな事もあったな・・・と客席の階段を数段降りるわずかな間に思い起こした。そして確か数年前に建替えられとてもキレイになってからは初めて来た、この公共施設ホールの客席をぐるりと一周り見渡した。
「いいなぁ・・・」
さっきまで舞台上で元気に踊り歌いしていた出演者の姿を思い出し、そしてこのキレイなホールを見てため息をついてしまった。
何だかんだと理屈をつけてもケツ捲くって逃げたのは自分の方、その負い目が消えることは無い。今日この公演を見終わってそしてお見送りの出演者と久々に話をして「また機会があれば、何かの形で関われたらいいな」という思いが沸いてきたことを否定はできない。

ただ・・・今はどうしてもその「環境」が許さない。気にするなと言ってくれるけど、やっぱり無理。自分が出演者として表に出ることは絶対に許されないだろうし、自分もそんな環境ではすぐにダメになってしまう。

そんな自分に先日、ある企画が持込まれた。ハッキリ言って「渡りに船」な話だった。自分はこの企画にドッカリと乗り、これまで持ってきていた後悔のような思いを解消する事にする。そのためのエネルギー補給のための観劇でもあった。
そして、起動するだけのエネルギーは確保できた。そして継続するためのエネルギーを時々充填しに行く事の許可も得た。

年単位の話になるかもしれない。
さてさて、自分は古巣に錦を飾ることが出来るのだろうか?
それまで自分は生きているのだろうか、それまで%#◆※〇は●◎◇§&£$@□△?(自粛)


ちょっとだけ、将来が楽しみになる、そんな観劇&近況でした。















今年も連休明けにふとつぶやく

2016年05月09日 | つぶやき
世間ではゴールデンウィーク・・・無駄に何日も休日が続くと言う、公務員と正社員びいきの制度が今年も繰り返されている。自分も昔なら喜んだだろうけど、今は全然うれしくない。今の世の中、日給月給の会社員や時給で働く派遣社員がどれほどいるか、そしてその人たちにとって「連休」するとどうなるのか、政治はキチンと把握している訳がないと・・・まあそれはこれまでも、ここで書いてきているから省略する。

そんな連休もようやく終わって、今日からはまた現実に戻らざるを得ない。
10月半ばから始まった今の仕事も既に半年を過ぎてしまった。さすがに半年も居れば仕事にも慣れる。今は「雇われ店長」状態なので、現場では自分ひとり。困ったときは助け舟を求めるが入館のセキュリティがとても厳しいので電話でアドバイスを貰うだけで人間が来ることはない。

のんびりと言えばのんびりのマイペースで日々を過ごす事が、なんとか出来ている。

しかしほんの一年前、自分がこんな業界での仕事をするとは思ってもいなかった。印刷業界に見切りをつけ・・・かといって別の業界に社員として入れる才能もなく、就活オヤジと化していたあの頃。工場の休憩所で毎朝聞こえてくるパチンコ話にうんざりしながら、今は止めたタバコに火を点ける毎日。

まあ、これも人生の苦い時期の思い出として、これからも忘れる事は無いんでしょう。

世間の連休の半分はバイトをしていた自分は、よく「いつ休んでいるの?」と聞かれる。安心してください、基本的に休みを取ると身体が鈍るので休みたくないのが本音です。でも寄る年波には勝てず、ここに来て身体の節々その他で様々な不具合が発生してきている。それら全て通院していたら医療控除が受けられる位になってしまうので適当にやり過ごしている。

体力には自信あったけど、その自信も最近は揺らぎ始めている。
さてさて、この人生こんな事を続けていつまで絶えられるのか?

それは自分すら知らない・・・。