気心は未だ若い「老生」の「余話」

このブログは、閑居の間に
「言・観・考・読・聴」した事柄に関する
 雑感を主に綴った呆け防止のための雑記帳です。

80年代からの新たな手習い

2017-04-02 12:28:13 | 自学

4月のこの時期を「新年度」とか「年度変わり」と称するようになったのは、明治19年(1886年)に会計年度(4月~3月)制度が諸官庁等で採用されて以降のようだ。

しかし、現役を退いて15年余も過ぎている当方には、「年度変わり」の慣習に今では特別の感慨はない。とは云え、当方は、新しいことには人並みに関心や意欲もある方なので、この度、最近では「ガラ系と揶揄され人前では使うのに気が引ける・・」とも云われている「携帯電話」を止めて、今はやりのiphoneに切り替えた。

と書くのは言い過ぎで、切替理由は、長女がそんな当方の気持ちを察して最新モデルのものをプレゼントして呉れたからである。

「習うより慣れろ」がモットーの当方は、早速「いちばんやさしい60代からのipohne」と題する教本を手にして自習自学を始めた。この教本は、実はパソコン等のハード・ソフト関連会社の代表者である長女が、日経BP社から出版しているガイド書で、大変解り易く記述されている。

長女夫婦の教室には複数の人気ベテランスタッフもいることもあり、妻もかなり前から同教室の「ipad」コースで受講している。でも当方は、パソコン歴は20年余もありipadの使い方等も自学で覚えたので、人に混じって受講する必要を感じてはいない。

因みに最近では、関連Shop内に無料解放されているデータ転送器が設けられている。当方も、約350件余もあった携帯電話のデータ転送をサポートを受けて、僅か15秒程で極めて簡単に処理出来た。

それは兎も角、iponeは携帯パソコン以上に多機能で、いろんな便利機能やアプリの使い方を知る度に、その都度新しい発見と喜びを感じている。

こうして、新しいことに興味と関心を以てトライすることは、認知症や老令呆け防止上も有効だと信じている当方の「いちばんやさしい80代からのiphne」との付き合いが、この新年度から始まった。


数字選択式宝くじ(例:ナンバーズ3)の謎1

2017-02-09 14:35:59 | 自学

下表は、当方が用いている「分析・予想表」を極めて簡略に集約した「集計表」である。

本表の見方について以下簡単にコメントする。

1A表とB表の区分

「集計表」は、赤枠内表示のA表(左半分)と黒枠内表示のB表(右半分)2表からなる。このA・Bの各表は、「ナンバーズ3」の3桁の数字に対応していて、A表①は1桁目A表②は2桁目A表③は3桁目の数に関するデータを集約している。

 B表も同様な区分でB表①~B表③別にデータを集約している。

 

2、A数(A①表~A③表中の数値)とB数(B①表~B③表中の数値)の意味

①A数とは、例:582のように3つの数字が全てランダムに、時には同じ数を含んで並んでいる3桁の数のことである。

A①はその一桁目の数の5A②はその二桁目の数の8A③はその三桁目の数に関するデータを示している。

このA数は、「ナンバーズ3」を購入する際の「ストレート」の数字に該当する。

 ②B数とは例:059のように3つの数字が右肩上がり又は1桁(B①)、2桁(B②)、3桁(B③)の数のうちの2又は3個の数字が055005555のように並ぶ場合もある数字のことである。このB数は「ナンバーズ3」を購入する際の「ボックス」の数字に該当する。

 

3、表内用語の意味と出数頻度

①通算10Pとは、1回~現在までの全抽選数の出数の頻度を各桁別、09迄別に10分比(10回中、各数が何回現出するかの比率)で示している。

 例:A数の場合、A①~Aの各数(09)は、概ね10回に1回の割合で出ている。しかし、B数の場合は、①~の各数(09)の出数頻度はかなり違っている。

 例:B①では、10回中「0」の出数頻度は2.6回、「1」は2.2回、「2」は1.7回だが、B③では03迄の出数頻度は極少で、逆に49の出数頻度は、0.72.8に上がっている

 ②通算出数とは、同じく現在迄の数字の出方を各桁別、09迄別に百単位で表示したものである。

 例:A数の場合は、13桁の09迄の出数回数は概ね10回に1回で殆ど変わらない。しかし、B数の場合は09迄の出数回数は、桁数の違いで変る。

 B①での「0」は、1210回(121×10)、B②での「012回、B③での「00回だが、B①での「9」は僅か10回(1×101210、B②での「9」は14回、B③での「9」は1290回(129×10)となっている。

 回数別出数欄中の「5.10.20.30.50.80.100.」は、A表・B表の各桁別に0から9迄の数が直近の5回から100回迄の7区分の間に何回、どんな出方で出ているかを集計したものである。

 ④出順とは各桁別に、直近の10回出数中にどの数が、どんな順番に出ているかを示している数字のことである。

 

4A及びB表内出数の自動集計

前記に関する出数の頻度や出数回数等の集計は、EXCELの循環参照・ソート・並び替え機能やSUM関数及びCOUNTIF関数等を用いて集計すれば、自動的に難なく至短時間で全て集計表示出来る。

なお、直近100回分迄の各回数別出数を集計してA及びB表に転送するためのA・B数の「出数算出表」は、EXCELの同一シート上に、A・B集計表と並べて作成しているが、同算出表の紹介は本稿では省略する。

 当方の場合は、ナンバーズ初回発売(1994.10.7)から今日迄の発売回数(2017.2.1現在、4589回)の当選番号のデータをExclに入力して来ている。この入力データには途中で入力断裂等は無いのですべて連続したデータとして処理出来ている。

 

5、前記の「集計表」からも解る単純な謎の例示

1)比較の対象にするのは適切でないかも知れないが、数字の桁数が膨大な天文学上の予想(例:皆既日食の次回予想年月日時、はやぶさ2の地球帰還年月日等)は全て統計数値を用いた計算で出来ている。

 だのに、僅か37桁の数字の出方を、可能性の高い順に絞ってその出数を抽出する手法が、何故難しくて見出せないのか。

 2)「集計表」には、直近回数迄のデータが集計されている。このデータを観れば解るとおり、出数の頻度・回数・傾向は統計上も明確である。その点では「出数に関する法則性」は明らかだと思う。

 しかし、その法則性のとおりに次回の当選数が出るとは限らない。ある数が複数回連続して出たり逆に頻度的には当然出てもいい数が相当回数経っても何故出なくなるのか。

 3)選ぶ桁数が増えれば増えるほど、当選予想数を絞るのは不可能に近いのかも知れない。だが、現実には「ロト7」を含め当選者は必ず出ている。

 その方達はどんな手法で予想数字を選んでいるのか、当選者の証言等を基にした論理的で、説得力もあり、発売元泣かせの「攻略本」の類が今日に至るも何故編集出版されていないのだろうか。そんな攻略本が出れば、爆発的に人気が出るだろうに・・・

 確かに、何冊かの宝くじ攻略法関連本は出てはいる。しかし、それらの諸本も前記で示したような極めて初歩的な諸データを根拠に最もらしく理屈付けした関連本の域を出ていない。

 

 

 

 


爺の中国・韓国語 学習雑考(3/3)

2016-03-05 16:54:10 | 自学

中国で日常的な常用漢字として用いられている字数は約3500字(1988年現代漢字常用字表)と定められている。

漢字Onlyの常用字数としては少ないように思う。事実、2010年版の「漢字大辞典」には6万370字、1994年版の「中華字海」には実に8万5568字も収められているそうだ。

一体どんな漢字がどんな場合にどう使われるのか、思っただけでも気が滅入りそうになる。それは兎も角、中国語で日常的に使う常用漢字は、多寡が約3500字である。

だから、その記憶・読み書きはさほど苦にならないだろうと思いきや、これがさにあらずで、旧漢字を簡略化した簡体字が多いこともあり、元の字がどんな字だったのか見当も付かない漢字が相当ある。

簡体字では単なる略字にしか見えず、意味は不明でも元の字を見て納得出来る漢字も随分多い。例えば、図-  親- 節- 聴- 郵- 書- 開- 作- 認識-认识、復習-复习、議論-议论、進行-前进遅刻-迟到のような次第である。

手元に「日中字形対照表(字数:625字)を置いて、簡略化された元の字がどういう字なのかその都度確認している。この簡体字の意味はこうで、書き方はこうだと丸覚えすれば元の字確認は不要な筈だ。

だが、理屈を承知しないと、物覚えが出来にくい年寄りの悪い癖があるから覚えるのに時間もかかる。だから進度はとろい。僅か600余字、されど一字で多様な使い方(動詞、副詞、形容詞、接続詞的用法)をする字もかなりある。でも、そうした用法も含め、そのうちこれらの漢字の意味と読み書き及びその用法を何とか習得したいと願っている。

ところで、国により文字の特徴は当然異なるけれども、その文字が示す意味には全て共通性がある。前記の例のように例えば、中国語では、議論-议论 進行-前进 遅刻-迟到と書くが、これらの言葉を他の言語で表現してもその意味は世界共通だ。どんな国の言葉にも全て世界共通の意味があるから、そのことが言語学習のベースになっているのだろう。

今の時代は、語学の勉強の面でも大変有難い環境条件が整った時代である。多種多様な語学教材・教具に選択に困る程多過ぎる語学関連情報等にも恵まれ過ぎている。その昔の先人達はどんな手法で多言語を短期間で学んだのか、ラジオを通して懇切に中国語講座を進めて呉れる講師の教えを聞きながら、ふとそんなことを瞑想する時もある。

その昔、聖徳太子は西暦600年に初めて遣隋使を派遣した際「日出処天子、至書日没処天子無恙云々」の親書を使わしたと日本書紀に記されているそうだ。

当時、隋に派遣された先人達は、事前情報も極めて乏しく、かつ基礎的語学力も殆ど無き状態で異国に渡り、その異郷の地で如何にして相互理解を深め、限られた年数内で異国語を理解乃至は習得して帰来したのだろうか。

鎌倉時代の初期、曹洞宗の開祖・道元禅師は、西暦1223年に南宋に渡り、1228年28歳で帰国、この間膨大な仏典を持帰り、後年その仏典を「正法眼蔵(全33巻)」と称する仏教思想書として集大成しているとのことだ。

そんな先人達の業績を語学習得の側面から思い描くと、僅か3500字程度の中国常用漢字の習得に四苦八苦している自分が如何にもお粗末に思えてならない。だから、この辺で老生の駄長な語学学習談義もこれで終わりとする。(完)


爺の中国・韓国語 学習雑考(2)

2016-02-26 11:14:31 | 自学

日本語は、中国・韓国語とルーツが同じ感じだから語句に共通性があるのは当然だ。だから、両国語は夫々発音・表記は違っても、漢字の語順や意味が日本語と同じ語句もあれば、逆に、何故そんな漢字をその語句に充てているのか理解難い語句も実に多い。

夫々の国で独自の経過を経て来たのだから尤もだ。以下、極めて独断的だが、中国語の語句を例に日本語の語句との類似性や違いについて一寸観てみよう。

当方は、自分なりに中国語の語句を次の4類型に別けて覚えるようにしている。

・A類(本来類型=日本人には全く馴染めない用法のもの、例:商量=相談、便宜=安価、酒店=ホテル、存折=預金通帳、愛人=配偶者、歩く=走、乗る=坐)

・B類(簡体類型=簡体字化された元の字の意味からある程度類推出来る用法のもの、例:運転手=司机、宿題=作业, 売買=买卖、後悔=后悔、図書=图书、様式=式、知り合う=认识、尋ねる・聞く=打听) 

自分にとって覚え難いのは、殆ど上記2類型に属する多くの語句群である。

・C類(類似類型=漢字の意味上然りと類推出来る用法のもの、例:生魚片=刺身、爆満=満員、心想=気持、負責人=責任者、所以=故に、因為=によって、而且=かっ又、好在=幸いにも、其実=実は)

・D類(同一類型=漢字とその意味が全く同じ用法のもの、例:経済、感想、小説、尊敬、突然、痛快、仔細、政治家、体重)

勿論以上のいずれにも属さない用法の語句も多いので更なる勉強が必要だ。

なお、韓国語の場合、こと名詞については、漢字の組合せで出来る言葉は、日韓共通である。

だから、漢字の読める韓国人は、例えば、家庭・野球・健康・政治・日韓関係と書かれた漢字を가정、야구、건강、정치、일한 관계と読み、意味は全て理解出来る。逆にハングル学習歴がある邦人であれば、前記のハングル文字の意味も当然理解出来る筈だ。

この日韓共通の漢字は約千字あり、これを「千字文」と云い、当方もその昔、韓国語でその音と訓読みを習った。随分忘れているが、千字の漢字一文字・一文字を意味のある語句に組み合わせれば、韓国語に関する語彙は無数に増えることになる。

日韓両国人にとってお互いの言葉が習得し易いのは、こうした言語構成上の背景もあるように思っている。ところが聞くところによると、韓国では、漢字を読めない・書けない若者が増えていると聞いている。機会を得て是非現状を確認したい。以下・・次回


爺の中国・韓国語 学習雑考(1)

2016-02-21 07:30:21 | 自学

NHKラジオで中国語講座を聴講し始めてもう1年半になる。50年前には縁あって、韓国語を約1年(毎日1日5~6時間)学んだこともあり、時々レビューもしているので今現在では、中国語より韓国語の方が馴染みもあり、理解し易いと認識している。

3年前、韓国済州島に旅行した際、現地の人と韓国語での簡単な会話により、下手な会話でも現地語で意思交流が出来ることを実感した。

何語を選ぶかにより、その有用性は異なるが、何語を習うにせよ「言語を学ぶことはその国の歴史・文化を知ることにも通ずるので無駄ではない」と思っている。5年前上海・蘇州を旅した際、中国語にも興味を持ち以来ラジオ講座を聴講する気持ちはあったのだが、中々気力が伴なわなかった。

しかし、その後中国の存在感が年々益々高まりつつあることもあり、中国語を学ぶことは、中国をより正しく知ることにも通ずるだろうし、何よりも「高齢呆けの先送り」にもなるだろう。加えて、中国語の読み書きがある程度出来れば、又新たな楽しみも増えるだろう。そんな雑駁な思いが、当方の場合、中国語学習を始めた主な理由・動機である。

 

 ところで、いずれの言語にも進化発展のルーツや系列がある。日本語は言語の系列的には、蒙古語や韓国(朝鮮)語・ポリネシア語等と同系列のウラル・アルタイル語系列に属するとその昔韓国人の教師に教わったことがある。

これらの言語では、文章の構成・語順が確かに同じである。表記や発音は勿論異なり、親しみ難く発音は概して難しいが、中国・韓国語については、基本の文型やある程度の名詞・動詞等を覚えれば、読み・書き面での習得は比較的容易に出来る。だから、自分の経験上からも日本人にとっては、英語より中・韓両国語の方が読み・書き面では習得し易い言語であると云える。

ハングリー精神旺盛なモンゴル出身の大相撲力士や、多言語適応力に優れているとも云われている韓国人が、総じて日本語習得力に長けている原因の一つには、語系列上の特徴に加え、日本語習得に関する民族性や天性のようなものが、日本人以上に優れていると思われるような背景・理由があるからではなかろうか、と当方は勝手な推測をしている。

漢字文化のルーツは同じなのに、中・韓・日の三言語は夫々特色のある言語として進化し、今日に至っている。中国語の場合、1950年代に従来の漢字を簡略化した書字体(通称:簡体字)が用いられている。

しかし、日本語にも通用する漢字も多い。単語の表記やその意味も日本語と全く同じものもあれば、何でこの単語のことをこんな漢字で書くのだろうと思うことも又実に多い。このように漢字の用法一つをとっても大変興味深く不思議な感じがする。次回はそんなことにも言及して雑考を進めたい。